今さら敢えてのSR400 試乗インプレ②

SR400 の2000年前後のモデルの試乗インプレ①からの続き。
古いキャブ車の方がパワーがあるっていうのが皮肉なものです。実際SRのフューエルインジェクション仕様は燃費対策と排ガス規制に通すために作られたもの。モデルのコンセプトとしては反するものなのかもしれません。そういった方にはFCRなどの社外キャブレター仕様にカスタムをすることをオススメするべきなのでしょうか。
SRの美点は軽量で、シンプルで、限界性能が高くなくても満足できる、使い切れる、そして味がある、と思わせる完成度にあると思います。カスタムのベースとしても人気であり、各種パーツ類は今も豊富にランナップされ、そして現行で販売が続くモデル故にあと10年くらいはパーツの供給に困ることはきっとないでしょう。構造がシンプルなことのメリットとして、メカいじり初心者でも気軽にメンテナンスとカスタムを楽しめるというのもあります。
SRの緩い造り、というか剛性の低い車体や足回りはウィークポイントのようでありますが、実際はほどよいダルさでコナレ感があると言えます。
ラバーマウントのハンドル、華奢なトップブリッジやフォークですが、乗り心地の良さや振動吸収性に優れていたりします。
point06.jpg
現代的な水準で行くとソリッドさやシャープさはかなうわけもありませんが、それでいいんです。
カラーをかませてハンドル支持剛性を上げてリジットにしたり、フェンダーの上にスタビライザーを付けたり、セパハンにしてフォーク直付けのハンドルにしたりと、イロイロやってみたくなるっていうのも、やったら効果を感じやすいというのも、やはりSRだからこそ、と楽しむポイントでしょう。
400㏄の排気量とは言え、空冷でシングルなわけで、音、振動はそれなりにあります。ハーレーの883はVツインで、一気筒当たり441㏄ですが、一気筒だけ抜き出してシングルバイクにしたらSRみたいな感じなのかな?ってくらい、振動あります。単気筒でパワーを絞り出すKTMみたいなメーカーもありますが、それとは対極のシングルです。回すと振動の収束する回転域はありますが、高回転維持はあまり気持ちの良いタイプではありません。
コーナリングではかなり軽快に向きを変える感じです。フロント90、リア110の細身のタイヤが効いています。
ハイスピードなコーナリングが得意でもなく、フレームやハンドルステムも高剛性ではありませんが、いい意味でしなりのある良いイメージを想像してもらえればと思いますね。最新の前後17インチのオンロードスポーツを乗り回している人からするとかなり物足りない印象を受けるかと思いますが、これはこれでクラシックバイクのスタンダードなのだと、そう認識しても良いバイクかと思います。そこそこのスピードでも爽快感が味わえるのが良い。
足回りのスポークを17インチにしたり、リアサスにXJR400のオーリンズ(通称ヤマリンズ)を流用したりと、カスタムを楽しむのもアリでしょう。ちなみにXJRのヤマリンズはハーレーのスポーツスターシリーズにも流用されたりもしているようです。手ごろなオーリンズのツインショックということで、足回りのグレードアップが可能なようです。
カスタムを推奨するわけではありませんが、そういうのもアリ。でもまずは素の良さをしっかりと味わって長く付き合ってほしいバイクです。

Follow me!

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。