中免で乗れるドゥカティのデキはいかほどか?スクランブラ―Sixty2 試乗インプレ①

日本市場に合わせたローカライズされたドゥカティスクランブラー。


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意外にもジャパンマーケットを大事にしてくれているようで、2016年に約8年ぶりとなる、

日本市場向けの400㏄モデルがスクランブラ―スタイルの「SCRAMBLER SIXTY2」として復活しております。

8年ぶり400㏄復活!ドゥカティは日本市場をそんなに重要視してくれている!? の記事も参照いただければと思います。

400㏄のドゥカティ、久しぶりのモデルあり、昔は400㏄のモンスターがラインナップされていました。

知人が所有していたので何度か乗って走らせてみたことがありますが、大型のモンスターに準ずる扱いにくさ(失礼 あくまで当時の印象・・)とハードさがあったのを覚えています。

足つきは良いのですが、少ないハンドル切れ角に、クラッチ重いしちょっと遠めのハンドル。

回せと急かすエンジンに軽快過ぎるコーナリング。どこまでもバンクして行き、乗りこなすが難しそうだなぁ~ってのが当時の印象です。

初心者にはやや手強いバイクなのかも、と思っておりました。

そんなモンスター400ですが、2008年に日本導入が終わってから中古車は高値安定、値動きの少ない物件として、一定の人気を保っていたことがわかります。

やはり、中型二輪の免許しかないけど個性的な輸入バイクに乗りたい、というライダーの気持ちの表れといえるところでしょう。

車にはない趣味性が相場に影響した感じでしょうか。

そんな前置きが試乗インプレになぜ必要なのか?

それはスクランブラー400のデキが良いからですね(笑)


スタイルとしてはモンスターのようなストリートファイター的な物ではなく、名前の通りスクランブラ―スタイルで、レトロクラシック路線の見た目であることは間違いありません。

モンスター400のようなモデルを望む方もいらっしゃるとは思いますが、昨今の世界的なカフェレーサー・ノスタルジックBikeブームや、400の中免で乗る方のライディングスキルに合わせて扱いやすくトレンドを抑えたスクランブラ―となったいう経緯があったりするようです。

巷では400のモンスターの事故率、廃車率が高かったなんて噂もあるようなないような・・ドゥカテゥのディーラーマンもそんなことを言っていたような・・

2000年代後半~2010年以降のモデルはドゥカティのモデルは総じて乗り易い方向に進化を遂げています。

そのアプローチもハイテクな電子制御を積極的に入れたり、ネガティブな部分を緩和して長所を伸ばしたりと、工夫を重ねているのがここ数年のモデルでよくわかります。

メンテナンスサイクルの長期化や耐久性、信頼性もかなり向上していると言えます。

スクランブラーSixty2も、もちろんそういった進化の中にあるモデル故に、神経質さはほぼないと言ってもいいでしょう。

800㏄版のスクランブラーのエンジンのスケールダウンと足回りの変更がメインです。

エンジンが400㏄になって、回転の荒々しさは緩和していますが、乗り易さを狙ってか、単純に振動と発熱が抑えられての結果なのか、特性的にはアリ。

大型二輪を基準に考えるとパワーは控えめに感じますが、それでも40馬力あるので、Lツインのマシーンとしてはしっかりと出力を絞り出していると言えるでしょう。

アイドリング時のエンジン回りからのメカニカルノイズは結構ある印象、排気音もノーマルマフラーでもそこそこの音圧を感じます。

走っていればどちらのノイズもバイブレーションも風切り音にかき消されますが、気になる人もいると思うので要チェックです。

でもまぁ、リッタークラスの音圧に比べればかわいい物だと思いますが、ドゥカティのモデル全般にパンチの効いたエグゾーストサウンドだと思うので要チェックです。

クラッチは少し重めですが、半クラの扱いもし易く、エンジンの出力特性もビート感はあるけど総じて扱いやすい部類にあるかと思います。

ハンドリングはオンオフ両用の専用タイヤゆえにオンロードタイヤに比べてややブロックの大き目なごつごつ感やロードノイズを感じなくもないですが、オンロードでもそこそこのグリップはあります。

サスのストローク長は長めに取ってあるということですが、決して柔らかいわけではないと思います。オフロードにはあまり入っていってはダメなタイプです。

大型2輪免許を持っているライダーならもちろん800cc版スクランブラ―を選ぶと思いますが、
400㏄版は 899,000円
800㏄版は 1,050,000円~
差額は約15万

フロントの足回りが倒立フォークになっブレンボのブレーキシステムがラジアルマウントのキャリパーに、馬力的には72馬力になってリアタイヤの幅が400㏄の160幅に対して800㏄は180幅にワイドに。

細かくはもっといろいろとありますが、ざっくりこんな相違点があります。

2輪は排ガス規制で消えていくモデルが多い中、ヨーロッパでの排ガス規制「EURO4」に対応した、ほぼ欧州仕様として日本導入されています。

SRなどのモデルがフューエルインジェクション仕様になったり、カワサキだとDトラッカーやエストレヤなどのモデルが生産終了となったり、選択肢が減っていく中で輸入モデルを選ぶ、と言うのもいいかもしれません。

ちょっとマフラーサウンドが賑やかなのも、ノーマルのままでカスタムバイク並みの完成度を誇るとか、ポジティブに捉えるとバイク選びは楽しくなるかもしれません。

試乗記②に続きます。 更新しました!

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