走りは価格に見合うか?CBR250RR(MC51)試乗インプレ②

250㏄クラスと言うと、ベテランが好むカテゴリーと言うよりも、免許取ってすぐとか、まだ免許を持ってない人の最初の憧れとなるようなカテなのではないかと思いますが・・
未来のライダーを増やすのには、この値段は尻込みさせてしまわないか心配でもあります。
価格に対して見合ったものがあるのか?試乗インプレ②として記していきます。
試乗インプレ①からの続き
ただ、スタンダードのCBR250R(アール一個)に対し、RR(ダブルアールなのかアールアールなのか)を名乗るアールが一個増えた分のグレードアップ感はあります。
それはエンジンにも走りにも装備にもあると思います。
後はデザインに凝りに凝った感からもコストをかけた片鱗が見えるかと。
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灯火類がフルLED、これだけでもカッコイイ。日本仕様は海外仕様のようなウィンカーがヘッドライトユニット一体型ではなく、カウルからニョキっと生えているタイプではあります。
今後はカスタムやアフターパーツなどで海外仕様の物なども出回る可能性が高いですが、そのままでも十分カッコイイと思います。ウインカーやテールランプなどを後からLEDにカスタムしようとする人もバイク好きであれば一定数いると思いますが、純正でLED仕様ってだけでバイク好きには勧められる(笑)
カスタムすると地味に数万円かかるもの、特にヘッドライトのLED化とかはそこそこ大変なので、純正メーカー保証付きLEDに感謝しましょう。
ガンダムのバーニアのような二本出しのマフラーに目が行きがちですが、スイングアームがアルミでしかもガルアーム。ヘ の字に曲がったスイングアームでマフラーの車体下でのスペースの確保などが大きなメリット。重心を下げる、中央に集中させるなど走りに影響する部分です。しかし、ノーマルのマフラーは2本出しで大きく、あまり軽量ではなさそうではあります・・
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吸気はラムエア風の感じでダウンドラフト式吸気というそうです。フロントカウルの中で取り込んだ空気をエアクリーナーボックスに導き、ハイパワーを狙ったとのこと。パワフルさの下支えみたいなものではあるようで高速走行時であったり、サーキットなどで真価を発揮するようです。結果的にはハイパワーなのでこれ自体の効果がスゴイ、と言うのは感じ取れないかもしれませんが、メカニズム的にはこういうの好きな人は多いのではないかと思います。
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38馬力のエンジンは、昔の2スト250であったり、旧CBR250RRの40馬力自主規制を知っている人には物足りないスペックに見えるかもしれませんが、現行250㏄のシングル、2気筒モデルでは30馬力ちょっとと言うのが多い中では実はパワフル。ユーロ4などの新しい排ガス規制にパスしつつ、ホンダの味付けとしてフラットトルクと言うか常用域から扱いやすい、引き出せるパワフルさなように感じます。ただまぁ、高回転のトップエンドで回転の苦しい感じというか、ふんずまり感、そして振動も高回転ではザラついた感じになるというか、多少あるような気がします。250㏄クラスのバイクはありますが、サーキット走行などを楽しんだりするのであれば、抜けをよくするだけのマフラー交換を検討しても良いかも。街乗りメインであればバランスを崩す可能性高そうなのでマフラーはノーマルのままで十分な感じもあります。マフラー交換に際し、インジェクションであれば抜けが良くなった分の燃調を機械の方で勝手にやってくれたりするようですが、過信は禁物です。プラグの焼け具合をチェックしたりなど、チューニングバイクとして扱わないと寿命を縮めることにもなります。要注意です。
パーツも少しずつですが登場してきています。今後もラインナップは増えていくことでしょう。

250にしては速い、なのに扱いにくさがない、と言う良い仕上がりのバイクです。トルクフルで扱いやすい印象と言うのもスロットルバイワイヤによるものであったり、エンジンのデキの良さであったり、完成度は高いと思います。走りの良さと装備でクォータースーパースポーツ、と言うコンセプトも解らないでもないですが、CBR250RRの唯一のネックは値段ですね。
スロットルバイワイヤやライディングモードセレクトなどワンクラス上の装備とは言え、ワン~ツークラス車格や排気量の上のバイクが買えそうな値段と言うのは悩ましいところ。恐らくこの手の電子制御で10万円前後価格に上乗っているようなイメージで、今までビッグバイクに乗っていた方が無理にダウンサイジングしてまで250㏄を買いたくなるか?というと微妙なところです。電子制御部品の普及が進めば多少は量産効果で全体的な値段も下がったりとなるのでしょうが、現状では250㏄への装備としては割高かもしれません。
とは言っても、乗ってみないとわからない、見てみないとわからない、ビビッと来ちゃうかもない、ってなところで試乗、展示車チェックはしてみても良いかもしれませんね。
試乗インプレ③に続く!


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