MT-07って優しいストリートファイターなのか?MTシリーズ比較試乗インプレッション


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ヤマハの新世代MTシリーズ

ヤマハの新世代大型バイク、MTシリーズ。

1990年代末にMT-01ブルドッグという謎のブイツインモデルから15年ほど経ちますが、ようやく時代にマッチしたモデルとしてMT-09とMT07が2014年に立て続けにリリースされました。

兄貴分のMT-09とMT-07、そしてMT-09の派生車種であるトレーサーに念願かなってまとめて試乗したのでインプレッションにして書き留めていきたいと思います。

売れ筋のMT07


MT-07は 689㏄で73psを発揮する並列2気筒・パラツインで重量180㎏弱

MT-09&トレーサーは 846㏄で110psを発揮する3気筒モデルで重量は200㎏弱

タイヤサイズはフロント120/70ZR17、リアが180/55ZR17で共通、タイヤ銘柄の選択肢が多く、タイヤ選びが楽しいサイズです。

足回りがMT09型がフロント倒立フォークで、MT07が正立フォークです。

ブレーキはともにフロントダブルディスク。

ホンダのNCシリーズだとフロントは大径シングルウェーブディスクとなっていて、NC750とかはランニングコストを抑えるというのと軽量化重視と、コンセプトの違いが明らかです。

MTシリーズのデザインには共通するものがあり、マフラーをボディの下に上向きでショートタイプのものを配置しているというのが特徴。

リアホイールを見せつけるタイプで、リアフェンダー、ナンバーステーなどもスッキリとデザインされていて見た目にも軽快感と躍動感に溢れています。

ややMT-09の方がリアのスッキリ感では勝ります。

MT09はタンデムシートとの段差を取り去りポジションの自由度を高く、MT07の方はタンデムシートとの段差をしっかりと設けポジションを安定させるという、微妙な違いがあって、それがキャラクターの違いにもなっているかも。


ヘッドライトは異形タイプでMT-09の方が少し大き目。

フロントフォーク、ハンドル前やや下側にマウントされいてストリートファイターチックであるのも共通です。

MT-07の方がヘッドライトがやや小ぶりでフロントのフェンダーとかなり接近した位置にセッティングされていて、MT-07の方がフロントフェンダーにボリュームがあり、ストロークしたらぶつかるんじゃないかと思う位の大胆な感じのデザインです。

ライバルに負けてない?


正直なところ、トライアンフのスピードトリプル/ストリートトリプルシリーズやドゥカティモンスターシリーズ、ホンダのNCシリーズ対向モデルとして登場したと思われるMTシリーズ。

MT-09の3気筒でセンセーショナルさを出しつつもストリートトリプルとバチバチなライバル関係に、MT-07の扱いやすいパラツインでホンダのNCと噛み合う、みたいな感じで市場にライバルとして認知されればヒットするというところに乗っかってきたとも思えなくはない。

派生モデルも前後17インチのアドベンチャーツアラー風のトレーサーもドゥカティムルティストラーダやトライアンフタイガースポーツなどと解り易く被っています。コンセプトを掲げて新しいブランドとして認められていくかに期待したいところ。

MT-07の乗り味としてはマイルドで癖がない部類に入ると思います。

MT-09の方がドッカンパワー的な感じがする。MT-07でも高回転はそこそこ楽しめると思いますが、エキゾーストノートやエンジンのメカニカルノイズ、排気のフンづまり感などであまり官能的なタイプではないかと。

その分トルクがあって、どのギヤ、どの速度域でもそこそこの加速感を楽しめるタイプであり、かつ燃費性能もそこそこ期待できるのが美点かと思います。普通に走っていても、燃費的には25~30㎞/Lくらいは走るイメージです。

抜けを良くするならマフラー交換もアリかなぁって思います。


ガツガツしてないのが良い?


フレーム形状などはMT-09 のアルミ高剛性なフレームに比べ、MT-07はスチールパイプで最低限の支持をしていて人によってはカッチリ感で物足りなさを感じるかも。

しかし、それが過剰でない剛性感で、乗り心地の良さやマイルドな挙動につながっているので、乗り易さにはプラスになっています。適度にしなるフレームはなんとなくですが、往年のSRXなどを思い出すような・・・

決して初心者向きとは思いませんが、乗っていて急かされることなく自分の手の内にあるようにバイクを楽しめると言うことで、オススメのバイクの一つになります。

カタログ眺めるのが好きな向きには、よりハイスペックなMT-09 への憧れもあるかと思いますが、あえてのMT-07 アリです。ツーリングにも適性が高く、燃費もホンダのNCシリーズには劣るも上々、スポーツ性ではNCシリーズよりもワンランク上ではあります。

デザイン面の個性では欧州のバイクの方がパンチが効いていますが、輸入バイクと比べれば値段が安いのも強みのひとつで、値段も75万円前後です。値引きは販売店により差があり、カラーリングに変更のあった2016年上期・下期で在庫あればマックスで10万円前後いけるかもしれません。

ちなみに2016年のMTシリーズの販売の主力はMT-07です。NCだと物足りず、MT-09だとオーバースペックで過剰、となるとMT-07か、となるようですね。輸入バイク好きとしてはそこにF800とかモンスター821とか、ストリートトリプル85とかは?って思いますが・・・

MTシリーズに、というかバイクになにを求めるかで比較対象は変わってくるかもしれません、一度乗ってみても良いバイクかと。試乗するチャンスがあれば乗ってみましょう。

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