MVアグスタ試乗記続編② ストラダーレとツーリズモベローチェ

モタードとツアラー

ストラダーレはツーリングにも使えるハイパワーモタード、ツーリスモベローチェは800㏄のMVアグスタ、というかアグスタの中で最もツアラー指向の強いモデル、2車に試乗しました。レポート続編②です。


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MVアグスタ試乗記続編①はこちら


ミドルクラスのアグスタはそれまでの高級路線からすると価格も求めやすく(それでも150万円~ですが)、ポピュラーな存在になろうとがんばっているようです、長脚系本格ツーリングタイプのツーリズモヴェローチェなどはその最たるもの。

800㏄モデルの派生車種は外装に変化を加え、フレームやスイングアーム長、前後サスのストロークのプラスや、エンジン仕様をトルク型にするなど、専用設計というか、専用のセッティングとキャラクターを与えられています。


以前のMVアグスタの記事も参考に読み進めてもらえればと思います。


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モニタープライスとしてかなりの値引きを行い、テコ入れを行っているストラダーレとツーリズモベローチェ。

どちらもAGUSTAの中ではツーリング適性を高めたモデルであり、本格的スポーツツアラーとしての資質を備えています。日本試乗でも受け入れられやすいモデルの販促ですね。


とは言ってもアグスタ、エンジンのパンチやエキサイトメント溢れるエグゾーストノートなどは備えており、パワーとスピードのあるモデルであることは変わりありません。


ツーリズモベローチェは大型のパニアを備えておりまるでBMWやドゥカティムルティストラーダのようでもあります。

パニアに一工夫



パニアは片側30L以上の容量があり、装着状態の端から端までの幅は約80㎝、ミラートゥミラーが約90㎝、ハンドル幅は80数センチ、前方が通るのならすりぬけ的なことも出来なくはない設定。

リアセクションのシャープさを活かし、パニアとパニアの間をかなり接近させてセッティングされているようで、意外や実用的な面もあります。

サスストロークも豊富であり乗り心地が良く、シートも薄い見た目ではありますが意外やフィットしてお尻が痛くなりにくいタイプかと思います。

アグスタはハイテクで先進体でもある

ヴェローチェは大型のカラーメーターを備えており、多機能でもあります。

エンジン特性やトラクションコントロールの効きなどを任意に変更できるなど、ハイテクラグジュアリーツアラーとしての資質も備えています。

クラッチ操作なしでシフトアップ&ダウンを可能にするシフトアシストなどもあります。

LUSSOというグレードには電子制御のサスも装備され、グリップヒーターも備わり、もはやBMWのツーリングモデルやムルティストラーダとしか思えないような電制&快適装備てんこ盛り。



意外な先兵、輸入ハイパワースポーツツーリングバイクの選択肢として、結構ポテンシャル高く良いバイクかもしれないと思います。

ハイパーモタード風のストラダーレ

ストラダーレはシート高や形状からモタードよりです。

パニアケースも独特な形状で軽快感を出していますが、実用性はやはりツーリズモヴェローチェにはちょっと劣ります。

シート高高く、自由度の効きやすいハンドルポジション、ショートホイールベースに長めのサスストローク、積極的な姿勢変化でアクションを楽しむコーナリングバイクというようなキャラクターかもしれません。

ツーリング適性ももちろんありますが、やはりワインディングでの陶酔感を優先した味付け。

電制サスのみオプションでも設定がなく、あとはブルターレ、ツーリズモヴェローチェに準ずるハイテクっぷり。

2車種ともツーリングスポーツを謳う

ツールング寄りのモデル2車種を試乗しましたが、エンジン=心臓はほとんど一緒でも装備の違いやセッティングの違いでかなりキャラクターは違います。

特にツーリズモヴェローチェのスロットルレスポンスがだるかったり、ハンドリングがシャープでないとかではなく、どちらがお勧めと言えば私の好みで言えば十分にスポーティ、というかレーシーなツーリズモヴェローチェに軍配があがると思います。

あとはポジションやデザインの好みが大きいところ、甲乙つけがたい部分もあります。

エンジンサウンドやフィーリング、ハンドリングのシャープさや、以外にも快適性が高かったり、MVアグスタは魅力的なモデルをかなり(以前に比べれば)求めやすい価格でラインナップしています。

ちと残念なのはネームバリューや知名度と言ったところでしょうか。アグスタはわかっても、車名だけツーリズモヴェローチェって言っても 「??」って。

ストラダーレやツーリズモヴェローチェと言ってもほとんどのバイク乗りには通じない可能性があり、変わったバイクの趣味と思われかねないといった側面もあるかも。

オーナーからすれば物凄い価値があるのに、広く伝わらない歯がゆさを感じることもあるかもしれないってことですね。

ドゥカティに乗ったことある人や、エキゾチックなデザインを求めている方、個性を重視するライダーには強くお勧めできます。気になったらショールームを一度覗いてみましょう!

MVアグスタ 日本仕様に気を付けよう!の記事を参考にショールームに行きましょう!

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