MVアグスタ試乗記続編① ストラダーレとツーリズモベローチェ

アグスタのマイナー車種

アグスタってだけでマイナーなのに、ストラダーレとツーリズモベローチェなんてさらにマニアックなバイクに試乗してしまいました。比較しながら試乗インプレにまとめたいと思います。


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ツーリズモヴェローチェ
ストラダーレ

今回の2台のモデル、(2016)12月末までの期間限定モニタープライスで40万円ほどの値引きと、メンテナンス3年基本点検無償、オイルサービスなどのてんこ盛りのテコ入れをされています。

元が200万円前後のモデルですが、2割引きは大きいでしょう。

フェイスブックなどのSNSで愛車自慢をすることというのも条件にあって、メーカー的には宣伝もしてもらうということでしょう。

なんにせよ、価格面でも旧来のアグスタの300万~がボリュームゾーンのフェラーリのような扱いから、200万円以下のアルファロメオ的な多少台数稼げるであろう価格帯を増やしてきているなど、日本での知名度を上げるべくMVアグスタも躍起だということです。

今回はその2台に代わる代わる試乗する機会に恵まれました。

ストラダーレとツーリズモベローチェ

兄弟車ゆえに基本は800㏄の3気筒エンジンというのは同じ。

足回りはサスストロークとフォーク長が違いますが、ブレンボ製のブレーキシステムやザックスのサスを採用するなどのメインのつくりは共通です。味付けとかでキャラクターを使い分けている感じです。

まずはストラダーレ


これははっきり言ってドゥカティのハイパーストラーダのパクりです。

リヴァーレという兄弟車的なシリーズもありますが、そちらははっきり言ってまんまハイパーモタードですね。

コンセプトとしては似てくるのは良くある話、MT-09、派生車種のトレーサーとかもかなりそのあたりのバイクを模倣している感はありますが、アグスタがイタリア製パーツなどでモタード×ツーリングバイクを仕立ているとドゥカティにかなり似ているな、と感じるのをそのまんま具現化したもののようです。

ムルティ対抗のツーリズモヴェローチェ

ツーリズモヴェローチェは旧ムルティストラーダ620や1100DSなんかを連想させます。

ミドルサイズで、ヘッドライトやフェアリングもかなり似ているような印象。

パイプフレームとかも共通イメージとして映るかもしれません。

アグスタ的にはF4シリーズのフロントマスクの引用とのことですが、旧世代のツーリングバイクの幻影を見ているような印象もなきにしもあらず。

知っている人からするとイタリアンバイクはやはり似ているな・・と思うでしょう。

カラーリングとかフェアリングのシルバーのマットな硬質感のあるテイストが美しくあるのが相違点でしょうか。

決してアグスタをディスっているわけではありませんよ。

ブルターレはコンパクトに凝縮感がありますが、派生車種であるストラダーレ、リヴァーレ、ツーリズモは画像やカタログで見ると前後長やフェアリングのバランス感や縮尺に違和感を覚える人もいるかもしれません。

ですが、実車を見れば、やはり美しさに魅了されるとは思います。

日本仕様でも3本出しの美しいオルガンパイプマフラーは標準。

パワーも本国仕様と同様のツールズモヴェローチェ110馬力、ストラダーレが115馬力が標準と言っていました。

(もしかしたら本国仕様チューンかもしれませんが)音的にはブルターレと同様にクォーンと抜けるようにけたたましく回ります。

10000回転まで回してレーシーに走って楽しめるだけでなく、4~5000回転以下でも結構粘る印象で、ツーリング特性は高めかと思いました。

峠道的なコーナーでは2~3速固定で走れるような感じで、高速道路をクルージングするのも苦ではないタイプです。

味付けでそれぞれに個性

ストラダーレの方がやや活発な味付けで、ツーリズモヴェローチェの方がGTツアラー的、と営業マンは行っていましたが、たぶん、エンジンの特性に差はありません。

足回りの設定や、シートの感触、ハンドルポジションでの印象が違うだけでエンジンはパワフルでパンチが効いているのは間違いないです。

ドゥカティのLツインとは違った滑らかさと鼓動感、排気音を楽しむ人向けのバイクかと思います。

3気筒でライバルとなるトライアンフともまた違ったテイストです。

価格的に高価になりすぎたムルティストラーダのリーズナブルバージョンと取ることも出来ます。

旧ムルティストラーダは150~200万円で手に入ったのに、新世代の電子制御てんこ盛りで現行型は250万円くらいに上がってしまっています。

アグスタの200万円→40万円値引きとなるとなんだかお買い得に見えてくるから不思議!

おそらくアグスタに興味を持つ人はMT-09のことは見向きもしないと思います。

MT-09がコストカットで得られなかったもの、デザイン的に達成できなかったこだわり、大衆ウケを狙って台数を稼ぐ価格設定などなど、すべて突き抜けたところでMVアグスタは成り立っている、まるで芸術品のようなバイクです。


気になったら試乗などしてみるといいでしょう。

個人的にはマニアックな中でもかなりニッチなストラダーレが好みですが、使い勝手的にはツーリズモヴェローチェですかねぇ


試乗記②に続きます。 更新しました!

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