R259 VS F800 今敢えての20年落ちBMWのススメ・・ないこともない
R259系ボクサーエンジンは1990年代中盤に登場した、往年の名機。
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新世代 BMW の幕開け、ABS装着や排気ガス清浄化のキャタライザーの装着、足回りに4輪のようなストラット形式のテレレバーを採用するなどした新世代モデルに搭載されました。
もはや10年~20年近く経過するエンジンですが、現役で走っている車両が多いのがBMWの恐ろしいところ。
整備すれば長く付き合える素敵なバイクです。R259系のエンジンのオイルは、メーカー推奨では 20w-50 の鉱物性オイルで、しかも4輪用の物でも良いという扱いのもので、ミッションは別にオイルを使うタイプ。
4リットルくらいオイルを要しますが、意外やランニングコストはかからないタイプです。
R1100~と銘打っているだけあって、排気量は1100㏄。水平対向の空冷大排気量エンジンです。
かたや今回の比較VSで上げるのはF800シリーズ 800㏄モデルですね。水冷パラツイン、並列2気筒です。
なぜ比較しちゃう? というのは、ツインエンジンで馬力が近いという理由です。
R1100シリーズは80~90馬力、後継機のR1150で85~95馬力、
F800シリーズは85~90馬力 を出力していて、世代を超えてスペックが似ていたり、古いモデルを選ぶ理由になったり、新しいF800シリーズも実は魅力的だったり、といった側面を分析しようかと思います。
昨今はミドルレンジのバイク600~900㏄くらいのバイクが注目されていて、その理由としては扱い切れそうな気持ちにしてくれるライダーフレンドリーなバイクが増えた、というのがあるかと思います。
ヤマハのMTシリーズしかり、トライアンフのトリプルシリーズしかり、ホンダのNC750シリーズしかり。
BMWのラインナップとしては1000㏄のスーパースポーツやR1200シリーズのフラットツインに目が行きがちですが、F800シリーズも意外や朱玉のバイクであるとオススメしたいと思います。
かつてR259 型のフラットツインに乗っていた方でも、そのポテンシャルの高さなどに驚くような進化を遂げていると思います。
一度跨ってみたり、試乗してみると扱いやすさやスペックの高さ、快適性などに驚くはず。
F800R/S/ST/GT は車重が200kgを切り、馬力はR1100 時代の出力を上回る。
ブレーキ関係もアップデートされ、ABSも進化。足廻りやデザインは好みがあるかもしれませんが、軽くて扱いやすい、取り回しやコーナリングが軽快というのは現行の水冷水平対向R1200シリーズに対してもアドバンテージがあると思います。
新車価格は120万円前後~となっていてリーズナブルであると言えますね。
中古では70~80万円~ となっているのでそういったモデルでモーターライフを楽しむのも良いでしょう。
逆に、今敢えてのR1100 となると・・逆に言えば現行モデルと遜色ないスペックを20年前に達成。
その性能はメンテさえしていれば色褪せることがないのがBMWバイク。
車重は250㎏と決して軽量とは言えませんが、走り出すと軽く、一度速度に乗ってしまえば波の無い海原をクルーザーで滑るように滑走するが如く、スゥー と滑るように走ります。
独特の浮遊感を伴う乗り心地はRシリーズのBMWの世界観を表していると言えるでしょう。
中古で流通しているモデルが15~20年落ちでも40~50万円というのがその価値を保持しているのがうかがえます。
コンディションはまちまちでしょうが、オーナーが大切にメンテして荒っぽく使われた可能性が低いのもBMWの美点と言えるかもしれません。
古くてもBM、納車の時の整備と点検をしっかりとお願いすれば、しっかりと走ると思いますので、そういったモデルでバイクライフを楽しむのも良いかと。
中古であればR1100に限らず、R1150、空冷最後のR1200などのシリーズも100万円以内で探せるという、良い時代になってます。
そういったバイク、いかがでしょうか?
私の想いとしては、バイクという乗り物を多くの人が色んなスタンスで楽しみ、街や峠や観光地に色んな個性が溢れると良いなと思って記事にしました。
過去の試乗レポートなども参考に、バイク選びをエンジョイしてもらえればと思います。