チョイ古ビーエムが熱い?旧型F800R試乗インプレッション
2009年にデビューしたF800R。
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2015年モデルではマイナーチェンジされ、左右非対称だったヘッドライト形状が1灯式に、ストリートファイター的なデザインからモダンネイキッドに変更され、エンジン出力が3ps アップとなる 90ps に、ミッションの最適化などでとくにクルージングにおける快適性が高まり、より親しみやすく扱いやすいネイキッドに進化しています。
フロントフォークも正立式から倒立式へと変更され剛性UPと見た目も現代的に、フロントブレーキキャリパーはラジアルマウントとなり、ブレーキフィーリングもタッチもよくなっています。
ABS に加えて ASC と ESA(セーフティパッケージのオプション設定)横滑り防止装置/トラクション・スタビリティコントロールいわゆるトラコン的な最新の電子制御をオプション装着できるようになり、ミドルクラスのバイクでありながら、安全性、安定性、先進性に磨きをかけてきていると言えますね。
今回はその旧型モデルの試乗してのインプレッションです。
新型旧型ともにサイズはほぼ変わらず、ほどほどの性能と日本人の体格にマッチしたボディサイズです。
車重は200㎏くらいで、比較的軽い部類で、シート高の調整機能はありませんが、シートそのものの交換で高さを選べます。
デビュー当時のモデルのデザインとしてF 800 Rは、兄貴分のK 1300 Rのデザインとの共通性を持たせ、異型2灯のヘッドライト・ユニットを装備した、ストリート・ファイター風のデザインが特徴でした。
新型とはだいぶデザインが異なり、好みがわかれる部分です。
先行してリリースされていたF800STやSなどと違い、スイングアームは片持ちシングルではなくダブル・スイングアーム、ファイナルドライブにはベルトではなくチェーンを採用し、軽量化とコスト削減、ダイレクトな操作感の実現を果たしています。
シート下に配置された燃料タンクはシリーズ共通の美点で重心を下げる狙いがあるそうです。
通常のタンクの部分にはバッテリーとエアクリーナーがあります。
5,000回転前後をキープしての走行であればかなり活発に走ります。
一般道であれば3速までで足りるくらいの懐の深さを持ち合わせています。
ハイウェイ走行では100km/hで約4000回転くらいで、そこそこの振動と、ネイキッドゆえの風切り音を浴びることになりますが、不安感はないと思います。
足回りはBMW特有のテレレバー・パラレバーではないですが、味付けは秀逸で、乗り心地が良いバイクと言えます。
長距離移動でも疲れを感じさせないための「BMWらしさ」いわゆるツーリング向きの「疲れ知らず」な乗り物であり、ワインディングでもキビキビ走れる軽快なバイクです。
登場から6年、マイナーチェンジに伴い、中古でも台数が出回りますので、健闘してみても良いかもしれませんね。
新型は装備充実でトラクションコントロールや電子制御サス、ナビなどが選べることと、ブレーキや足回り全般のグレードアップが魅力的です。
エンジンが87ps → 90psというのはさほど敏感な方でないとわからない進化かもしれません。
どっちかというとソフトウェアのアップデートと細かな年次改良によるフィーリングの向上のほうが旧型初期型からの変化としては大きいかもしれません。
しかしオプションを追加すると120万円を超えるお値段というのはBMWの最新のバイクとしてはお値打ちではありますが、予算的に厳しい・・・となってくると中古車が魅力的になってきます。
旧型のF800ロードスターは2009年の登場ですから、初期型でもぎりぎり7年落ち、BMW認定中古車でも狙えるゾーンです。
ディーラー公認の保障とアフターサービスは輸入二輪車の不安をかなりの部分解消してくれます。
中古でも1~2年の保証が付けば、かなり乗り回してもOK!旅バイクとしての性能を満喫できると思います。
中古車価格としてもコミコミ乗り出しで100~80万円以下で探すこともできます。
そういった中古車の場合でも、可能であれば試乗を、新型との乗り比べをオススメします。
乗れば感じるものもたくさんあると思いますので。そこでどうしても新車がいい!となるかもしれませんし(笑)
中古であれば装備品も要チェックです。
BMWディーラにて着けられたお得なオプション装備品がついていることもあるので、アフターパーツもチェックしておきましょう。
よく装着されているのがスクリーンです。
社外製のものがついていることもありますが、逆にそちらの方がスクリーンが大きく快適な場合もあります。
トップケースやパニアケース、いわゆる荷物入れの箱、もついている場合はお得感があります。
純正新品で装着しようとすると7万円~とかなので、そういったBMWのパーツの美味しいところと中古車の出物と装備品の数々がマッチするとお得に、安心してモーターサイクルライフを送れるかもしれません。
中古のバイクであれば、中古のパーツをオークションで探すのもいいかもしれません。