新型フィットクロスター試乗インプレ②剛性とコーナーの鬼?

本気で作っている

2020年登場の新型フィットはホンダの起死回生の一手であり、リコール出しまくりフィットⅢの汚名返上を果たさねばいけないモデルであり、そして2020年代のベーシックを更新する、そう意気込んで開発されたモデルです。

しかし、2021年においては不遇であり販売不振でもあります。

個人的には違和感を感じさせるステアリングが原因かなぁ~と思いますが、複合的な評価で今は袋叩きにあっている感じもあります。

デザインとアウトラインについて解説した試乗インプレ①からの続き。

走りや燃費について解説していきます。

フィットクロスターのディメンション

クロスターのボディサイズは 
全長4.090mm×全幅1.725mm×全高1.545mm となっていて、3ナンバーで車高がちょっと高め、地上高については試乗インプレ①にて解説しています。

クロスターは185/60R16 という16インチの若干大径のアルミにすこし厚みのあるタイヤを組み合わせSUVテイストに仕立てていて、その走りは車高上がった分ハードになったのか、ストロークを取ってソフトになったのか、気になる所。

ホンダの答えは…ちょっとハードですね(笑)

SUVルックの車種で、フリードクロスターは外装を変えるだけで足回りは変更なしのパターンと、インプレッサXVのように大きめに車高をリフトアップしてサスペンションにも変更を入れたりとありますが、フィットクロスターは後者、ちょっと変更が入っています。

見出しで敢えてディメンションと言ったのはカッコつけたのではなく、足回りのアライメントまで結構変更を入れいているらしい、とのことでそのように評しました。

リアに若干のキャンバーが付けられており、車高高くして足を固めた分、リアの接地性が抜けると車が飛んでいく…ということを防ぐために若干リアのグリップを稼ぐためにほんの少しネガティブキャンバー:若干タイヤをㇵの字に角度を付けてコーナリング時の沈み込みを利用して旋回するという特性を利用しているものと思われます。

鬼キャンではない

そんなに極端にキャンバーついているわけではありませんが、真後ろや、斜め後ろ少し離れてリアフェンダーを少し低めの目線で見ると感じ取れる…かも?個体差もあるかもしれませんが、D曰くSUVらしからぬセッティングの煮詰めがあるとのこと。

さらには、クロスターに限らずフィット全般ですが、ブッシュ類も容量を大きくしたり、なめらかに可動するようにしているそうです。

ブュシュやカラーの動きをよく剛性を良くすることで走りが決まる、そこまで本気って感じです。

妥協せず基本設計を煮詰めて、そして車高アップのリフトアップ仕様で多少サスを硬めにしようとも問題ないベースの剛性レベルに仕上げているように思います。

ハイブリッドの加速

フィットクロスターハイブリッドに関しては、かなりパワフルなセッティングであるように思います。

ヴェゼルと共通のシステムで馬力などのスペックは抑えながらも、直4NAの1.5リッターエンジン(98PS/127Nm)を発電メインに使い、電動モーター(109PS/253Nm)で力強く速度を乗せていく感じです。

ヴェゼルの同機構はエンジンの出力は最高出力118馬力・最大トルク142Nmでハイブリッドは多くの速度域をモーター駆動で走り、高速走行の一部でエンジンパワーも使うという方式だ。モーターは最高出力130馬力・最大トルク253Nmとフィットの物よりも全体的にパワフルにしてある。

フィットクロスターHVは車重が1200kg、ヴェゼルHVが1400kgとなっているので、実質の加速感にさほど差はない物と思われますが、若干ノイズの関係でフィットの方がスピード感を感じるかも。

実際のところの体感の加速では2リッターエンジンを積んだホットハッチのようにも加速できるし、加速態勢に入った時のフィットの挙動は暴れるでもなく、滑らかに加速します。

逆にヴェゼルでは静かにシートを押し出すような力強さと上質感を感じるかな?と思います。

ハッキリ言ってこのe-HEVと言うハイブリッドを味わうと、このユニットのクルマが欲しい、となるんじゃないかな?と思います。

ちなみに、ライバルであるアクアと最高速は同じで、加速では勝ち、燃費で負ける設定らしいので、走り好きならホンダ!と言うスタンスをしっかりと守っているようです。

コーナリング性能

このハッチバックSUVでコーナリング性能を語るのはおかしい?と思われるかもしれませんが、語りたくなる旋回性。

深いヘアピンのような峠道でもフロントもリアも逃げることなくけっこう回り込んでくれる、みたいな印象です。

コーナリングスピードを求めるクルマではありませんが、少し追い込んでいくのが面白いと感じるかも(笑) 同乗者いない時一人で走る時限定で熱い走りをしてもいいかもしれません。

タイヤのサイズは185幅だし、重心も高いSUVタイプなので無理は禁物、でも、他のノートやアクアにないハンドリングのシャープさはクロスターでさえ鋭い。サスストロークは若干増えているらしいとは言う物の、グラッとロールで倒れず、良い走りです。

それでいて路面のギャップや多少舗装の悪い道でも臆することもなく突っ込める(限界はたかくないけど)それでいて雪道などでも車高の分お腹で浮いてスタックしにくいし、脱出の際にも若干有利などのメリットもある。もはやクロスターを選ばない理由がない…かも。

もちろん、雪道をメインで走るのであれば4WDの方がベター、地上高の数値が下がっても実際の走破性は高まります。

ワイルドなコーナリングが早いというわけではなく、ワイルドに走っても懐の深さがある分安心感と安定感と、そして爽快感があると言えそうです。

燃費性能と価格

カタログ上ではクロスターハイブリッドの燃費は、FF車が27.2km/リッター、4WD車が24.0km/リッターとなっています。

ちなみにヴェゼルハイブリッドはWLTCモード燃費:24.8km/Lとなっていて、フィットの方が軽量な分燃費数値も優位です。

フィットクロスターのFFは燃料消費率=19.4km(WLTCモード) となっていて、ガソリン代で元は取れないとしても爽快な走り的にもハイブリッドを推したいところです。

クロスターの車両本体価格はガソリンで193万8200円(前輪駆動車)、e:HEVのハイブリッドは車両本体価格228万8千円で、ガソリン車との差額は約35万円です。

クロスターはベースをどのグレードと比較するかによりますが、売れ筋と言われているHOME(ホーム)グレードとの比較で約22万円高となっています。

さらに、FFと4WDの差額は約20万円となっています。

以前ノートオーテッククロスオーバーは25㎜リフトアップで25万高、と解説したことが有りますが、

フィットの場合は25㎜アップで22万となっているので、差額が小さめ。そしてノートクロスオーバーはFFハイブリッドで253万円とちょっとお高い。

装備品の差や内装の仕立ての方向性が違いがあり、一概に比較できるわけではありませんが、フィットクロスターはクロスオーバーコンパクトSUVとしては、さほど高価でもないかも?しれません。

立体駐車場への対応も強み

室内は広い割に車高も1550㎜以下に抑えられているので、マンションなどの機械式駐車場に収まる可能性も高いので、ヴェゼルはダメだけどフィットSUVなら入るかも…とこういうSUVテイストのクルマが欲しい方には良いチョイスになります。(リーフレールを付けると入らなくなります。)

その他にも車高の低いSUVもありますが、フィットはハンドル以外は違和感がなく、そして走りの質感も高く、そして標準モデルにはない外装が良いと思うし、若干の車高アップでもシートへの乗り降りが幾分かラクになったり、元々視界が良いのもあるけど、もう少し鼻先が見やすくなったり、視界が開けたりと、運転する感覚にもプラスになっていると思います。

SUV人気も、流行で形がカッコいいというのももちろんありますが、視界の良さ、乗り降りの良さも美点の一つ。フィットクロスターも試してみても良いように思います。

これでハンドルが3本スポークであれば、販売伸びると思うんですけどね~、実験的にクロスターだけヴェゼルと同じステアリングにしてくれないかしら。それで販売比率が上がったら他も変えていくとかね。

試乗インプレ③へと続きます。

Follow me!

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です