新型フィットクロスター試乗インプレ③ノート・アクアと比べてみてもハンドル以外は良いインテリア
視界良くて走りも良いけどハンドルが…
フィットクロスターのインテリアなどブログで解説していきます。
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新型フィットクロスター試乗インプレ②からの続き
走りは全般的に良いんですよね。ただし、ハンドルそのものの形状に違和感がある。
ハンドルの違和感、不評っぷりの解説記事はコチラです。
クロスターはもっと視界が良い
フィットはフロントウィンドウのピラー、窓を支える柱が細くて、サイドの三角窓が大きく、そして、助手席・運転席のウィンドウラインもフロントの前端がグッと下がって視界が良いのが特徴です。
画像で見るよりも、人間がシートに座り、右目・左目の両目で外の視界を捉えると、極端に言えば見えない所が無い、と感じるかもしれません。
実際はボディやドアで死角になる所はあるのだけれども、でも、感覚的に見晴らしが良いことが感じ取れるはず。
フィットクロスターに於いては、25㎜の地上高アップにより、たかがシートポジション2.5センチアップと言えども、視界の良さに磨きがかかります。
シートリフターなどでポジションを高くすれば、運転のしやすさが増します。
コンパクトカーでここまで視界が良いというのは中々のレベルだと思うんですよね。フィットクロスターだとちょっと特別かもしれませんが、それでも0次安全が高次元です。
その分ダッシュボード上部はダクトも小さいのがちょろっとあるだけで、あまり色気と言うか凝った感じがなくて、デザイナーからするとここまで思い切った引き算をするには勇気が要っただろうなとは思います。
ステアリングホイールの2本スポークは活発に走る走りのキャラクターとはミスマッチであり、見た目にも操舵感にも違和感があるのですが、チルト&テレスコピック調整が出来るし、小柄な人でも適正なポジションで見晴らし良く操作できるのではないかと思います。
インテリアの質感
ダッシュボードにパネルをペタっと貼り付けた感じもあって、機能面としては多分意味をなさないとは思う物の、新型のアクアもデザインがためにダッシュボードになにか貼り付けていたりします。
ノートは安っぽいハードプラが前面に、アクアがパネルにツヤアリを使った部分があって煌びやかに見えなくもない。
フィットはマットな質感で落ち着いた感じで、リラックスさせる狙いとでも言いましょうか、ホンダらしいチャレンジングな質感とも言えそうです。
ノートは助手席側がやりちぎった質感の低さ、運手席正面と、そちらの側面のみキレイに、質の高い素材で仕上げています。
アクアは全体的にそつない感じですが、割り切りっぷりはこの3車種でちょっと差があるのでリアシート周りを見ていくと、けっこうアクアは残念な造りです。
フィットのリアシートは素晴らしい
フィットのリアシートの広さには定評があります。
リクライニングは無しですが、足元は広いし、背もたれも起きているわけではなく、適正です。もうちょい後ろに倒れる方向にリクライニング出来たらロングドライブの時の同乗者も安楽かな、とは思いますが、それを超えるリアシートの広さ感で十分に快適でしょう。
フィットのさらなる美点としては、リアドアのパネルの質感の高さ。細かいな、と思うかもしれませんが、低級コンパクトではけっこうコストカットでリアドア周りを簡素に仕上げることも多いのですが、フィットは頑張っていると言えそうです。
グレードによりパネルのカラーや装飾の感じは違うようですが、リアドアの造りにも妥協が無い。
クロスターだとおそらくリアはブラック系のパネルになるなどあるようです。
ノートは無難な造りで広さはそこそこ。旧型ノートの方が広かったけど、新型では若干の割り切りでリアシートを少し狭くしてあります。
アクアは旧型が絶望的に狭かったのを新型では少し広くしています。でも、ハッキリ言って相当狭い。広くなった、と解説しているモータージャーナリストもいますが、あくまで従来比であり、ノートやフィットの実質的な広さや解放感には及ばない狭さです。ドアパネルの質感としても正直商用車レベルだと思います。
フィットはリアシートが広く、ドア周りも含めて質感高く、もっとも快適で上質な空間と言えそうです。
安くはありませんが、フィットはグレードによってはレザーシートを選べることもあり、相当に頑張っています。ノートもオーラならレザーはありますね。
ただ、新車販売の面ではフォットはまったく報われていませんが…
フロントシートはいいけどハンドルがダメ
ヴェゼルやシビックも基本設計は共通となっているボディースタビライジングシートと銘打っているシートですが、そこまで良いシートかは微妙にわかりません。
こだわりはわかるけど、超長時間ドライブとかでないと、その恩恵は分かり難いかもしれません。
シートのこだわりではノートオーラではヘッドレストにBOSEのスピーカーを埋め込む方がインパクトもあるし、ブランドの威を借りてマーケティングには使いやすいので、そっちのインパクトに負けているとは思います。
私もシートは普通で良いからヘッドレストにスピーカーあった方が良いって思っちゃう。(安直かよ)
ダメなのはハンドル。一文字の2本スポーク、ホントダメ。
例えば往年のナイトライダーのナイト2000のKITT(キット)のハンドルのような、
過去の人が考える近未来的なハンドルみたいなもので、現実的に使用感が悪い。
ハンドリングや乗り心地、ハイブリッドであれば静粛性もレベルが高いし内装だって見比べれば決して劣る部分はないし中は広いし、しかしハンドルで違和感を与えていりゃ世話ないんですよね~。
しかも現状2021年ではモデューロだろうが無限だろうがメーカーオプションだろうが、3本スポークステアリングを選べないという始末。ヴェゼルと共通の普通のハンドルでいいから用意してほしいものです。
200何十万払って違和感を買いたくはないでしょう。
現状2本スポークのステアリングを採用している乗用車は皆無、マイノリティすぎるところを責めないで良かったんじゃないかな。
これ、モーターショーとかでユーザーの評判良かったのをそのままやったら失敗した、みたいなもんですよ。
モーターショーなんかじゃ珍しもの好きばかりのマニアックな意見であって、市販して売れる約束にはならんヤツです。
あくまでコンセプトカーなら良いのであって、次世代のベーシックカーのベンチマークになろうとする車がやるべきことじゃなかった。
非常に残念ですが、ここら辺はマイナーチェンジで改善されるのを期待です。
試乗インプレ④へと続きます。
さてさて、2024年も新型車や人気車で引き続き納期遅延が慢性化している中での難しいクルマ選び・乗り換えの年となっていますね。
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過去の一発競りでの事例はコチラ
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