R1200RS 試乗インプレ② ハンドリングはどうなのか?
兄弟車との色の違い
R1200RSはR1200Rロードスターの兄弟車に当たり、走りのテイストも似ています。
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ハンドルやシートポジションの違いや、フェアリングによる重量配分の変化、ポジションや重量配分からのサスペンションの特性の違いを感じるなど、あります。
実車を見ても感覚的に全長が長い・大きいなと思いましたが、
スペック上でもホイールベースが1,527mmと兄弟車種のGSの1,550mmに次いで長く、ロードスターの1,515mm、RTの1,485mmよりも長いんですね。
意外やRTがショートホイールベースですが、重量とテレレバーのセッティングとで直進安定性に偏重することなくハンドリングや取り回しの良さをの両立を狙っているのでしょう。
BMWはブレーキが優秀
フロントはR1200R、S1000系と同じ倒立サスペンション。
電子制御で姿勢変化をコントロールしています。ライディングモードプロで乗り味を変更できます。
ブレーキもブレンボのラジアルキャリパー×ABSで絶対的な効きとロックしない安心感があります。
電子制御と相まって、急ブレーキでも過剰なノーズダイブが起き難いのが特徴です。
ワインディングなどのスポーツライディングでも4輪のBMWのように車体全体が沈み込むように安定感があるブレーキングが堪能できます。
リアの造詣は逞しく美しい
リアも電子制御サス 片持ちスイングアームのパラレバーの造形は美しい。
リアタイヤのサイズは180/55ZR17で、大型スポーツバイクの平均的なサイズ。
タイヤ交換の時に選択肢が多いですね。タイヤ寿命は10000キロ前後でしょうか。
前後で5~7万円前後かと思います。
燃費向上・排ガスもクリーンに
マフラーもR1200Rと共通です。
125PSの最高出力と 125Nm の最大トルク、旧モデルに比べ出力のアップや燃費性能の向上など果たしています。排ガスもキレイに。
BMWは1990年代くらいからはバイクに排気浄化のキャタライザーを装着し、排ガスのクリーン化に早期から取り組んでいるメーカーでした。
中間にキャタライザーがあるおかげか、排気量の割にかなり排気音は静かなバイクが当時は多かったですが、現行モデルはそこそこ低音の効いた良い排気音になっています。
シート高は調整式
シートはローシート760mm が日本標準仕様だそうで、取り回しで両足地面に着く方が多いと思うので安心感と安定感がありますが、足が窮屈な方はシートの換装をお勧めします。
スポーツ走行をエンジョイしたい方はもう少しシート高くても良いかも。オプションでシート高は790㎜・820㎜・840㎜の3種類からチョイスでき、43200円です。
シート裏に調整機構着けてくれたら良いのに・・と思わなくもないですね。ちなみにシートはR1200Rとも共通のパーツです。
スクリーンは上・下 に2段階に高さ調整可能、風防効果はそれなりに期待できます。
ハンドルはロードスターはテーパータイプのバーハンでしたがRSは専用のセパレート型になっています。
やや前傾ですが、きつくはないレベルかと思います。
スポーツライディングや長距離ハイスピードツーリングではこれくらいの姿勢の方が疲れにくいかもしれません。ロードスターだとアップライトな姿勢(と言ってもやや前傾)ですが風をまともに受け、RTは楽に座れるポジションから遠くのトップブリッジを手前に引いたハンドルでこじるようなイメージ、RSは前傾でバイクと一体になることができるような感じでしょうか。
適度な前傾は体圧が適度に分散されお尻が痛くなりにくいメリットもありそうです。
鍵穴はなく、キーレスライドというシステム。車で言うスマートキー的に、キーを持ってるだけでエンジン始動可能なタイプ。
スポーティなRS
総じて乗り心地はR1200Rロードスターと似ていますが、ややスポーティな味付けに感じます。
特にダイナミックモードにした時の乗り心地はハードで、高速道路の路面の継ぎ目で跳ねるような印象を受けました。
ダイナミックだとアクセルのレスポンスも開閉に過敏に反応する傾向にあったので、ツーリングではロードかレイン位がちょうどいいのかな。
でも特性が変わるとバイクの楽しみの幅も変わると思うので、すごく楽しいバイクだと思います。
高速はBMW・Rシリーズの快適性を味わい、峠ではダイナミックモードでアグレッシブに、と言ったことが高い次元で楽しめる稀有なバイクだと思います。
一度試乗してみましょう!
R1200RS 試乗インプレ③ 装備と価格に納得できるか?
に続く