メガサイズのオフスクーターX-ADV 試乗インプレ②

ヤマハのBW’Sを750㏄にした感じ?ブロックタイヤと見た目的なものでいくとそういう風に見えなくもないですね。
2017年に発売を開始したホンダX-ADV。オンオフクロスオーバーのメガスクーター風モデル。試乗インプレ②です。
謎のバイクXADV いったいどこを目指すのか?試乗インプレ①からの続き。
見た目だけでなく走りのグレード感を感じる部分としては個人的にはフロント周りが素敵だと思います。
20170516_154718.jpg
倒立フォークにダブルディスク、ラジアルマウントのキャリパーと言った装備。
NC750であればコストカット、維持費の低減のために敢えての大き目のペータル型シングルディスクで正立フォークでありましたが、バイク乗りが好きなグレード感と言うものでは見劣りする部分があったりしました。
それをコスト度外視でレベルアップした感じです。
この足回りだけでNCシリーズ+10万円くらいは許せるモノだと言えるかもしれません。
効きもタッチも申し分なく、コントローラブルで扱いやすい。ブレーキングでのフロントの沈み込み時の剛性感も高くて密度の高いイイモノ感がこのフロントから感じられると思います。
なんならNC750Xにこのフロント周り移植、もしくはオプションでフロント倒立フォークにダブルディスク仕様なんてのを出してくれやしないだろうか?と思ったり。値段は抑えめでね・・
20170516_155323.jpg
トップブリッジも見た目で剛性感あり。フォークのトップ部分で調整機構があります。
まさかのキーレス仕様。スマートキーを所持しているだけでエンジン始動可能。ハイエンドっぽい感じです。120万円というグレード感アリ。バイクでキーレス仕様も上級車種であれば今後普及拡大していくようです。BMW、ドゥカティ、ヤマハでもそういう車種が増えてきていますね。
20170516_154740.jpg
ビッグオフロードやストリートファイター的なバイクで採用の多いテーパーバータイプのハンドル。剛性感ありますがやや幅広でしょうか。スクーターにしては広い、オフ車にしては狭い、と言った設定でしょう。
20170516_154744.jpg
メーター類はデジタルでスクエアな形。CRF250ラリーとCRF1000Lアフリカツイン的な、オフロードで戦うバイクのような感じで、なんとなくナビっぽい造りのように感じます。
20170516_154737.jpg
ハンドルバーやハンドルポストなどに装着するタイプのナビなどを装着することも可能だそうではあります。ツーリングバイクとしてはそういった物を着けたくなったりしますが、スマホナビなどを使うのも考えて敢えて簡易的な後付けの物でもいいかもしれませんね。
シート高は790㎜と一般的なバイクの数値ではありますが、スクーター的なシートの幅、ステップボードなどを加味すると体感としてはもうちょっと高く感じる方が多いでしょう。ようするに足つきは優しくないかも、ってところ。
20170516_154730.jpg
センタートンネルなども幅が広く、T-MAXやC650などと同じような感じで、足つきは良くないと多くの人に評価される部類だと思います。ただ一般的なバイクのようにタンクがない分、一体感を感じにくいかもしれませんが、膝・胸前のスペースがありリラックスできるというかちょっとした開放感みたいなのはあるかも。
20170516_155125.jpg
シート高や足つきのデメリットの反面、バンク角の深さや視点の高さによる視界の良さなど、走り出してしまえばメリットに変わる側面もあります。スポーティな走りも可能ですが、足を着いての低速での取り回しや、駐車・駐輪の時の押し引きは人によっては苦労するかもしれません。試乗や、展示車での確認をしましょう。
ちなみにローダウンキットというのもなくもないようで、リンクを変更して2㎝ダウン、フロントのフォーク突き出し量を増やす、シートのアンコ抜きなどという加工などもあるにはあるそうです。バイクのキャラクターとしても、ロードクリアランスやバンク角だけがすべてではないと思うので、そういった選択肢もアリだとは思います。
NC750系の控えめの54馬力のエンジンではありますが、スポーティに走れるといっても良いでしょう。T-MAXは530㏄で46馬力、BMW C650スポーツが650㏄で60馬力となっているのでX-ADVでもそこそこパワーはあります。XADVはスクーター的な無段変速でなく、6速DCTによるダイレクト感ある変速とエンブレなどで走りのテイストは痛快であると思います。
実際のゼロ加速でいくと、X-ADV>C650>T-MAXのような感じでさりげなく高効率な加速をしますよ、とはショップ店員談。コーナリングでは重量が軽くてタイヤもオンロード向けのT-MAXの方がトータルで軽快かも・・とオチも付けてくれましたが、決してX-ADVの走りに鈍重さはありません。
価格帯が高いのでカタログでの性能の高さも期待しがちですが、馬力的には54馬力・・ですが見た目の良さ、各パーツの質感の高さなど、納得できる面もしっかりと備えています。
気になる方は是非実車をチェックして見ましょう!
オプションやカスタムパーツも発売と同時に少なからずラインナップ、アマゾンでも出回り始めております。トップケースなどが王道のようですね。残念ながらサイドにパニアは着けられないようです。

マキシスクーターとしては完成度高い!X-ADV試乗インプレ③へと続きます。


※当サイト内アフィリエイト広告等が表示されます


Follow me!

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です