ドイツ車的な乗り心地 新型スイフト試乗②

欧州仕様の足回り

試乗したのはHYBRID RS 16インチのブラックと切り削り出しのイカしたアルミを装着したモデル。


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乗り心地硬めだなぁと思っていたら、なんとまぁ欧州仕様の足回りをそのまま使用しているんだとか。

日本仕様の方、RSとグレードにつかない標準モデルがややソフトで、ヨーロッパ仕様の方はアウトバーンなどの速度域の高いところに合わせてのセッティングになっているのだとか。

そんなこんなで2017年登場の新型スイフトの試乗インプレ① に引き続き、足回りや乗り心地などについて記事にしていきたいと思います。

ブレーキのタッチもドイツ車的

欧州仕様となっている部分は、減衰力を高めにして硬めのセッティングとしたダンパー、ケース剛性の高いタイヤを採用して旋回時の応答性を高め、国内仕様よりもステアリング操作を重めに設定したパワステの3点だそうです。

車高自体は変わらず、ショックアブソーバーを硬めにしているそうです。


乗り心地硬めでこれはBMWのミニに匹敵すると感じたのは剛性感あるタッチのブレーキ性能。

スイフトの最廉価グレードのXGのみリアがドラムですが、それ以外のモデルに関してはリアもディスク。

前後ディスクであればそこそこのレベルのコンパクトカーでも設定がありますが、基本性能としてはまず大事なポイントだと思います。

そして、硬めの足回りだけでなくボディが軽いわりに剛性感があって、ブレーキング時の姿勢変化が少なく前のめりになりにくい印象でした。

いわゆるノーズダイブが少ないBMW的なボディ全体が沈み込んでブレーキが効くような感じで、気持ちよく止まります。

カックンブレーキでもなく、同乗者にも優しい感じで、これは個人的には物凄く良いポイントかと思います。

RSの乗り心地は好みが分かれるかもしれない

やや硬めの足回りゆえにコーナリングでも車体の傾きなども抑えめで、ミニよりかはリア周りの剛性感が弱いという感触はありますが、ミニっぽい良く曲がるゴーカート感はあります。

超軽量なボディということもあり、運動性能的にプラスも多く、キレイな路面ではフラットな乗り心地が好印象な反面、不正路面では結構な揺すられ感もあり、道路のやや荒れた箇所やマンホールの出っ張りや轍などの舗装の悪いところではドンドンと下から突き上げられる感じが強く、音や振動も大きいと思います。

かなり乗り心地とハンドリングのトレードオフなこのバランス、万人受けとしては微妙です。

ディーラー営業マン曰く、このRSの乗り心地の硬さはスイフト史上最も硬いらしく、営業所内でも話題にはなっているそう。

ヨーロッパで鍛えた足回り、高速での安定性が高い、と言うのをウリにしていくとのことです。

サスのセッティングに関しては初期型は比較的硬めにされることがある、という業界アルアル的なものもありますが、年次改良などで順次セッティング変更なども入る可能性もあります。

185/55R16の足回り。RSだと切削加工&ブラック塗装にグリップ系のタイヤで、その他のグレードだと同じサイズのエコ系のタイヤ。

XGという廉価グレードのみ15インチに鉄のホイールとなるそうです。

スタッドレスとかでインチダウンするなら15インチでもイケるようです。

サイズアップするなら195/45R17とか、純正オプションではないけどデキるそうです。


静粛性に関しては50~60㎞/hまではエンジン音もかなり静かですが、その速度域を超えたあたりからロードノイズが煩わしくなると思います。

一般的なコンパクトカーとその辺は大差ない印象ですね。

遠出で高速をそこそこのペースで利用するという使い方であればRSグレードは良いかもしれません。

街乗り中心であれば個人的にはRSでないグレードの方が乗り心地の面では良いのではないか?と思います。

多分ワーゲンポロよりか足回りは硬く、BMWのMINIよりかはちょっと柔らかいイメージです。

総じてドイツ車っぽいんフラットライド感はあると思うので、ヨーロッパ車との比較検討もアリ、なクルマかと思います。

後はデザインの好みですね。


試乗インプレッション③ へと続きます。 

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