docomo(ahamoも?) ワンナンバーサービスとパーソナルeSIMの連携と謎のマルチデバイスオプション設定の流れ
車がワンナンバー対応をスタートしていた
去る2022年4月、NTTドコモとBMWは、日本で初めて、5Gとコンシューマー向けeSIMに対応するコネクテッドカーサービスを開始しておりました。
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対応する車種は当初はEVスペシャリティのBMW iX、i4だけだったものの、U06型アクティブツアラー、G20 3シリーズ後期LCI、U11型 X1・iX1など、一般的なモデルにまで降りてきています。(一部はオプション扱いでの設定)
いわゆるID8と言われるアイドライブ第8世代、インパネとメーターがカーブドディスプレイになったものは大体eSIM搭載:2023年時点では最新世代のコネクテッドカーとなっているようです。
2022年6月にはドコモ系列のahamo:アハモでも対応していて、dアカウントで連携する感じで、じわじわと普及・拡大しようと模索している感じです。
auとかでも採用が始まりつつあるものの、トヨタとの連携では車内Wi-Fiの設置・設定と別で月額(サブスク的な)と方向性が異なる。Tコネクトのオプションサービス扱いで要契約だったりするけど、電話番号とかの設定のない契約です。
ワンナンバーサービスとマルチデバイスオプション、どんな機能が使えるようになるのか、セットアップの仕方とエラー出まくりの現状(笑)あまり活用する人も現時点では多くないようではあるものの、調べてもあまり出てこない情報を事例を集めてブログでまとめていきます。
車がアップルウォッチみたいな扱いになるのさ
ワンナンバーサービスと言われるもの、説明が難しい。
本来のスタートとしては、アップルウォッチをアイフォンの連携がスタートで、スマホの番号をアップルウォッチのようなウェアラブルな端末に又貸ししていた感じとでも言いましょうか(笑) 2017年のスタートでして、同時期にKDDI(au)でも車載シム:DCM機器の設置が走り出した頃でもあります。
家にスマホ置きっぱでも、アップルウォッチで通話とか出来るよ!ってのを、アップルウォッチをクルマに置き換えた感じです。
車も、いつの間にかウェアラブルな端末扱いになってるってことです。
車載のeSIM
今後、BMWに限らず、パーソナルeSIM搭載車両でスマートフォンとペアリングしておけば、車内でデータ通信や電話が可能になっていきます。
音声通話
スマートフォンの電話番号を使用して、クルマ単独でも発信したり、着信・応答することができます。例えば080〜〜のスマートフォンの電話番号宛に電話がかかると、スマートフォンとクルマに同時に着信・鳴動、いずれかで応答できます。(アップルウォッチで出るのと同じ感じ)
バブリーな頃の車載専用電話機を思い出す方もいるかもしれませんが、個別の番号は振られず別契約とならないタイプ。
データ通信
クルマ単独でモバイルデータ通信(5G・LTE・3G)が可能です。
スマートフォンの電話番号・データプランに依存し、データ容量をシェアする感じ、車でも使えるようにお裾分けする感じです。
車のeSIMを介してデータ通信してテザリングしたり出来る。
要はテザリング、車内Wi-Fi・・・のようで、スマホのデータ容量を消費、一応車がルーター・・・みたいな?
車内では、最大10台(理論上は)までWi-Fi接続可能らしい。
eSIMの又貸し、ブリッジ接続みたいな表現とかでわかりやすくなればと思いますが、いかがでしょう。
月額の費用
このワンナンバーサービスの利用料は月額550円。初回はワンナンバーの登録手数料が550円。
別途、通話や通信時の料金はかかる。
カケホーダイやパケホーダイや無制限利用可能なプランなどであれば実際のコストはかからないことになります。
トヨタの車内Wi-Fiは月額1100円ですし、Tコネクトの基本料もかかるので、実質は1500円くらいのイメージ、ちょっと割安・・・かもしれません。
そして、ワンナンバーサービスを申し込もうとすると、謎に更なるオプション契約でマルチデバイスオプションというのが出てきて、混乱させてくれやがるのです。
マルチデバイスオプションとは
「ワンナンバーサービス ®」を契約している方において、月額550円(税込)の追加料金でアクセサリ端末を最大5台まで同時に使えるオプションサービスです。
ワンナンバーサービスの契約が必須で
ワンナンバーサービスと合算すると1,100円になる。
5台まで接続って・・・となりますが、既にアップルウォッチを持っている場合には、eSIM対応車両を登録したい場合にはこちらを選ぶことになる。
逆に、BMWなどのeSIM搭載車両で初めてワンナンバーサービスを利用開始した方が、アップルウォッチを使い始めた時にも同様にマルチデバイスオプションを追加申し込みすることになるであろうと思われます。
最新の車両などではアップルウォッチをデジタルキーとして使えるようですし、今後対応車種や対応端末・スマートリングとか?も使えるようになった暁には必須になってくるのかもしれません。
現状まだ使っている人も多くないので、その便利さが普及段階にはないのかもしれませんが、ちょっと頭の片隅に覚えておくと良いかもしれません。
eSIMとワンナンバーサービス設定の流れ
※2023年5月取材時点での登録の概要・年次や車種・通信会社のシステム変更などで流れが変わっている可能性もあります 適宜車両メーカー・通信事業者のサポートを活用してください
ユーザーは、My BMWアプリ・BMWポータルサイト:コネクテッドドライブストアへ、ユーザー自身のBMW ID(メールアドレスとパスワード)でログインする。
パーソナルeSIMの有効化とあり、2023年5月時点ではドコモのみです。
BMW IDでは所有する自動車の車体番号を入力して車種や年式を特定、機能が使えるのかが表示される。
その上で、ワンナンバーサービスの連携の項目があり、そこから遷移するドコモ:dアカウントページにてdアカウントでログイン(メールアドレスとパスワードと2段階認証など)することで、BMW IDとdアカウントを紐付けることができます。
ちなみに、所有する車両だけではなく、レンタカー、eSIM搭載車のカーシェアなどでもIDやdアカウントで車両にゲスト登録などして乗車することで、諸々のサービスを利用できたりするようです。
dアカウントのページからドコモのページに遷移して、ワンナンバーサービスの申し込みに進み、
先ほども触れましたが、マルチデバイスオプションの案内もあるので、アップルウォッチと最新のBMW?を持っているのであれば追加でセットして・・・しなくても良いけれども、持ってないのであれば使えないので不要となるでしょう。
支払い方法などを選んで順に先に進みましょう。
諸々確認しつつ月額払う感じで進むとメールが来るそうです。
ワンナンバーサービスの契約はこれで完了です。
その後、メールからリンククリックしてセットアップの続きが始まったり、車両に乗り込んでの車両側のセットアップが始まったりします。
アプリだったり、カメラのQRコードリーダーだったりで、車両のQRコードを読み取りながらスマホと車の連携をしていくことになります。
この辺の流れ、スマホアプリの案内に従ってやって下さいとか、車両に表示された流れに従ってやって下さいとか、具体的な操作の方法がどこにも明記されていないらしい・・・(苦笑) アプリや車載コンピューターのアップデートとかで多分手順変わったりすることも見越してのアバウトな案内なのでしょうが、不親切です。
リンクの飛び先がアプリでなくてブラウザページに飛ばされたり、そこでログインするとアプリでバグったりもあるとか。
このQRを読み込むのでエラー出たりとかもある。アイフォンでやるのが基本らしいんですよね・・・困ったらiPhoneで読み込めとかってのは覚えておきましょう。
あとは、キーレスのkeyに紐付いているユーザープロファイル:IDと、スマホの電話番号が一致するかとか、Wi-FiとBluetoothをオンにするとかオフにするとか、スマホ(またはアップルウォッチとか)が近くに2〜3台あるかとか(笑) 結構邪魔が入ってエラーになることもあるらしいので、ご注意を。
キーごとにID登録(パートナーとそれぞれ設定)してたり全く登録してないキー使ったり(常にゲストプロファイル)、スマートキー使って開けた人をユーザーとして認識するようですので、ワンナンバー設定したい人以外が開錠してから設定しようとすると、上手くいかないとかもある。
さらに事例として、車両からWi-FiとBluetooth両方をオンにしてスマホを認識させて!みたいな表示が出たりすることもあるみたいなのですが、車のエンジンかけずに(またはエンジンオフ後とか)AACのままで設定を進めていると、数十秒とか数分で車両からのBluetoothは発せられなくなってWi-Fiだけ飛ぶとか、謎に中途半端なスリープモードに入ったりして、画面フリーズしたり先に進まなくなったりします。仕様らしい(笑)
設定が上手くいかない時には一度落ち着いてから、色々試行錯誤するようにしましょう。
で、結局便利なのか?使えるのか?
ここまで苦労して接続・セットアップして、車とスマホ繋いでハンズフリーで電話すればいいんじゃね??ってオチ、あるのかないのか。データーお裾分けなら、テザリングでいいんじゃない?とか。
実際のところ、ハンズフリーとテザリングでも通話出来て通信出来るという結果は変わらないとは思いますが、一応、一度セットアップすればあとは使い勝手が安定するかなとか、運転中にスマホを見ることが皆無になって安全性の向上と違反運転にならないかなってところです。
契約とアカウントの連携、セットアップの手間、そこさえ乗り切ってしまえば、550円・ないし1100円の月額、そして通話無料プランとか、ギガホーダイとか、ahamo大盛り100GBとか、さらにはアップルウォッチとか組み合わせれば、便利でお得かもしれない。
誰にでもオススメってわけでもないし、現状BMWとドコモくらいのコンビしか成立してないのよ。
トヨタとauのコンビもスタートは早いしグローバルでは適合進めていると思われるものの、日本向けはまだまだってところかしら。
ホンダはアプリセンターで2年持たずサービス終了とか、車内Wi-Fiが割高とか迷走しているし。
今後の対象車種・メーカーの拡充と、新しい使い道の開拓とかも課題も多いのかもしれません。
プリペイド型通信サービスのUbigiとかも今後出てくる?
ユーザーに手間暇かけないように、Ubigi(ユビジ)のプリペイド式の通信をプリインストールというケースもあって・・・それもBMW、しかも7シリーズのみだったりとか そういうところ、攻めるね、BMW。※Ubigiは日本ではNTTが提供するプリペイド型のモバイルサービス
ショーファーカーや法人車両ではそういう仕組みの方がいいのかしらとか
レクサスLMとか、アルファード・ヴェルファイアロイヤルラウンジなどのリアシートをVIP仕様に仕立てた車の車内通信の最適解となるのでしょうかね。
まとめ
ワンナンバーにせよマルチデバイスにせよ、過渡期の通信サービスで、いずれは刷新される可能性もあるのですが、現状使うなら、設定するならこんな流れだよ!というのをまとめました。
カーライフに於いて少しでも役に立てば幸いです。
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