トータルの完成度はピカイチ!値段はイマイチ・・TMAX530試乗インプレ②

スポーツスクーターとしての完成度

走りにパラメーターをかなり振っていますが、トータルバランスに優れたマキシスクーターとして、完成度の高さが光るTMAXシリーズ。


※当サイト内アフィリエイト広告等が表示されます


新型では電子制御スロットルを採用したことでパワーモードの切り替えと、濡れた路面や滑りやすいマンホール上、舗装状態が悪い時などでスリップするのを緩和させるトラクションコントロールも装着できています。

クルーズコントロールなども備わり多機能、ハイテクですね。

高いツーリング適正


上位モデルのDXでは電動で可変操作する割とハイタイプのスクリーンや、クルーズコントロールやシートヒーターが装着されるなど、BMWのツアラーモデル風の装備も付加され、反面価格も上がっています。

BMWのスクーターも、大概の輸入バイクの800㏄のスポーツモデルも買えちゃう135万円、悩ましい価格設定になっちゃってます・・

TMAXこそがベンチマークか?マキシスクーターTMAX530DX試乗インプレ① からの続きです。

販売面ではかなり優位なTMAX

スポーツスクーターとしてのジャンルを切り開いてきたTMAXは、快適性や実用性重視のクルーザー寄りのホンダ・シルバーウィングGT600やスカイウェイブ650を販売面で蹴散らし、結局は馬力では勝てないX-ADVやBMW-C650シリーズのようなスポーティなモデルよりも、売り上げでは頭一つ抜けた感じがあります。

走りのポテンシャル

車重は214㎏くらいと、BMW-C650の250㎏・X-ADVの240㎏よりか軽量でもあります。

ただ、排気量が530㏄で、C650の60馬力、XADVの750㏄の54馬力の前では馬力的には後塵を喰らい、絶対的な速度や加速では実は遅かったりします。

直線路のアクセル全開のヨーイドンでは負けちゃうようです。

コーナリングでは逆転できそうではありますが、その辺りはライテクによる部分もあるので、何とも言えません。

大排気量スポーツを追い回せる‥?

TMAXを語る時に大型スポーツバイクと高速道路を走ったツーリングに出ても置いて行かれることはない、なんて言ったりもしますが、まあまあ正解だと思いますが、ちょっと無理があるようにも思います。

46馬力ゆえに、そこまで高速をハイペースでリードできるわけでもなく、ある程度のハイウェイスピードからの更なる加速に関しては性能的な限界もあります。

TMAXの最高速は約160㎞/hと言われております。

最高速的にはC650もXADVが約180㎞/h、少し遅れを取ります。100㎞/h時のエンジンの回転数もレッドゾーンからすると半分を超える感じなので、もうちょっとハイギアで巡行時の回転を抑えたいと思う人もいるかもしれません。

100㎞/h巡行であればBMWC650のほうが静かで振動も少なく、余裕があるように感じる方がきっと多いでしょう。

タイヤのグリップも160幅のリアでバンク角もそこそこ確保されていますが、180幅や200幅のスポーツモデルのグリップ重視の銘柄を履いたバイクには、正直なところ勝てんですよ。

扱いやすい高性能


フロントフォークは倒立式で全長も長く容量たっぷり、剛性感や走りのキャパはあります。

ストロークした先でも路面の変化に追従し、コーナリングが気持ちいいバイク。

電子スロットル化(YCC-T)でのライディングモードの切り替えでアクセルレスポンスもクイックにもダルにも調整できて変幻自在とも言えるでしょう。

これでダンピングコントロールの電制サスとかついちゃったらヤバイでしょう。性能もやばいけど、きっと価格もヤバいことになっちゃいますね。

足つきは良くない

もし電子制御するのであれば、乗り降りや信号待ちで足つき良くするための車高調整なんて出来たら最高なのに、って思っちゃいますね。

シートのデザインやステップボードの切り欠きなどで足つきに配慮していますが、やはりマキシスクーターは足つきが悪い。


シートの前部にスイッチが配してあって、ちょっと邪魔。シートの前端部分と合わせて薄くなっていて、座り心地はイマイチな部分もある。

走り出してしまえば深く腰掛け足を投げ出し気味にすることもできて、自分なりのポジションを取って気にならなくなりますが、停車や低速の取り回しの時のためにも改善を希望したいところ。

アーバンな街乗りよりも、やはりスポーツ、というところに軸足があるのかな。

プレミアムでスポーティ


クルコンやライディングモードセレクトなどの機能の充実も早く走るためではなく、扱いやすさの向上のため、といったところ。

ボディ全体の剛性感の高さとマキシスクーターにしては軽量であったり、走りのバランスをそこそこ高次元に保っています。

決してスポーツバイクではないけれど、スポーティに走ることができて、プレミアムとも言える装備を満載しています。

走りも快適性もスポーツ性も良い、そしてギヤチェンジなくある程度安楽で靴が傷むこともない・・積極的に選ぶ理由がたくさんあるけども・・値段がやっぱり可愛くないわよね~

プレミアムな雰囲気であれば、リアシートヒーターも備えたBMW-C650スポーツの119万・C650GTの124万円、もしくはHONDA X-ADVの124万円なども比較検討に挙がってくるなど悩ましい。

ちなみに燃費だとX-ADVが一番よく、次いでTMAX,そしてC650となります。

メンテナンスコストもホンダ>ヤマハ>BMW って感じでしょうか。マキシスクーターとしてくくっても輸入車はなんだかんだサイクルコストがかかりそうですね。


取り回しの得手不得手や足つきは体とバイクの相性もあります。

ハンドリングやスクーターらしからぬコーナリング性能や乗り味などもろもろ含めてTMAXを推したい部分もありますが、あとはブランドや車体価格、メンテナンスコストなどを吟味しましょう!楽しいモーターライフを送れるといいですね!!

ライバルとなりそうな車種のインプレもよかったら見てくださいませ!

マキシスクーターってなぜ足つき悪い?C650スポーツ2017年モデル試乗インプレ!

謎のバイクXADV いったいどこを目指すのか?試乗記①

Follow me!

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です