トリシティ300の街乗り普段使いの注意点・試乗インプレ③

注意点がけっこうある

大きさ、重さ、非力さを感じさせる数値で気になる点は多いものの、ロングツーリング適正は高いと言える、トリシティ300。


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試乗インプレッションの続き、街乗りや普段使いの注意点、2年経って出回り始めた中古車についてなどまとめていきたいと思います。

3輪バイク停める場所問題(自宅)

サイズがデカい、というのはもっと大きいバイクもこの世には多数あるのですが、トリシティ300独自の問題、と言うか、3輪バイクの抱える問題として、停める場所に難儀すると言うのがあります。

一軒家でも余裕のあるスペースが必要ですし、マンションなどの共同住宅だと駐輪スペースの枠でけっこう厳しいケースもあります。

まず、自宅での駐輪場所の確保がポイントになってきますね。

これは、大きなデメリットになり得るし、人によっては購入を見送ることもあるでしょう。

アパートやマンションでは幅や長さに制限があることも

まず、全長の2メートル越えがネックになる可能性もあります。アメリカンやクルーザーモデルは駐車不可と言うマンションなどもあるなど、注意が必要。

トリシティ300のサイズ:全長/全幅/全高:2,250mm/815mm/1,470mm となっています。

ハーレー・ダビッドソンであればスポーツスターファミリーくらい、BMW・R1250GSくらいのサイズです。

一般的なモーターサイクルは停めれても、トリシティ300は停められない可能性もあります。

そして、車幅も気になる所で、数値的には問題なくても、前2輪のタイヤをハンドル切って停めた時のフロントタイヤの振り幅とかで枠のハミ出しやポールとの接触などが起こったりします。

センタースタンドを掛けて停めればギリ、サイドスタンドで停めて傾けるのは傾斜分横に飛び出るのでNGになるなど、駐車スペースとのバランスは他のバイクよりもかなりシビアです。

そして、フロントのカウル、リアのシート周りのボリュームのあるサイドカウルなど、他車両にぶつけないように停めていても、隣のバイクにぶつけられキズを負う可能性も結構高いのも、デメリットと言うか、リスクが高まると言うか、あります。新しいバイクだし100万のバイクなのでラフに傷だらけにされるのは避けたいところだと思いますので、スペース的な問題は自宅・出先ともに気を付けたいところですね。少なくとも自宅(特に集合住宅)はクリアにしておきたいところです。

停める場所問題(出先)

自宅での駐車スペースへの懸念と合わせて、出先での停める場所の問題も起こります。

特に通勤でトリシティ300を駆り出そうという方は出先での注意が必要です。

職場に確固たる駐輪スペースがあれば良いものの、駅前の公共的な駐輪場を使う場合は特にですね。都市部のショッピングモールなども駐輪スペースがギュウギュウに作られていることもあるので、大きめのバイクでは安全に停める場所の確保に難儀することもある。施設によっては車用の駐車スペースに停めて車の料金分を払って(バイク用の方が安い)、と言われることも極稀にある。

前例としてはトリシティ125であっても、125cc以下のバイクなら停めれるとなっていても、トリシティだとご遠慮くださいとなることもあります。

同様にルーフをつけた3輪バイクでデリバリーなどによく活用されるジャイロキャノピールーフ付き・リアボックス付きなども断られることもあります。

ルーフ付きフードデリバリー後ろ2輪の3輪バイク

もちろん地域によるし、管理員の方の判断にもよるし、そもそもの駐輪場の造りなどにも依存するところですので、注意です。

125cc以下OKでも一部のバイクはサイズ的に拒否されることも

大型バイクもOK!となっていても、アメリカンはNGとか、ルーフ付きだったりリアボックス・トップケースを付けていると車路・通路にはみ出すからNGとなることもあります。事前に相談にいくと普通にNGな方向にハナシがいくケースが想像できるし、実際の駐輪場のスペース、通路などでの取り回しに難が出ないかの下見をしてからトリシティ300が行けるかを検討したほうが良いでしょう。

スペースに余裕があればビッグスクーターも停められる

トリシティ125の密かなデメリットとして過去のブログでも少し触れていたります。

実際に、駐輪場にトリシティ125が停めてある時にはセンタースタンド掛けてあって少し後ろに飛び出していたり、サイドスタンドで停めて後ろに邪魔にならないようにしたらハンドルロックを掛けていない(ハンドル切ると前方のポールと干渉する)など、あって、デメリットでありリスクともなっていることもあります。気軽さや利便性がスポイルされるように思うこともあるでしょう。

逆に高速道路を使ってのツーリングでサービスエリア・パーキングエリア、道の駅などのような場所では安心できるスペースが確保されていたり、地方都市・国道・幹線通り沿いショッピングモールやホームセンターなどの駐輪スペースであれば余裕があるなど、シチュエーションによってだいぶ停める時のゆとりが違ってきます。

買って後悔となるのは、このサイズ、取り回しに由来するものが大きいようですので、しっかりと使い方を想定して、停める場所の下見をしてどういった風に取り回せるのかを確認しましょう。

街乗り快適・すり抜けはムリです

トリシティ300は、乗り降りや取り回しの時のアシストとして、自立する機能・スタンディングアシストを備えていて、ある意味街乗りでも快適だったりします。

スタンディングアシストスイッチ パッシングスイッチがあるようなところにある

10キロ以下でアクセル全閉(減速時で空走状態を想定)で、スイッチでバイクが傾かなくなる機能。

信号待ちでの足付きをアシストであったり、駐輪時の取り回しで車体の傾きを抑制して推し引きしたり、応用としてはタンデムの乗り降りの際に車体が安定するなどもあります。

そういう麺での使い勝手は良いんです。

そしてメットインもフルフェイス・ジェット型の入るスペースを確保しています。もちろんヤマハなのでゼニス、OEM元をたどるとHJCですね。

[右]YJ-20ZENITH(ジェットタイプ)、[左]YF-9ZENITH(フルフェイスタイプ)

メットインスペースの確保のために、リア周りにもボリュームがあります。

実用性の面では完成度高くとも、実際の街乗りの実際のライダーの走りではスリ抜け、正式に言えば側方通過となるのでしょうが、すり抜けはし難いタイプです。

まず、フロントの2輪の幅・トレッドは470mm程度と言われているのですが、タイヤの横幅を加味すると実際は600mm近い幅を前のタイヤ周りで占めていて、路肩の走行でかなり気を遣うことになります。

ハンドルの幅も815mm程度であり、全長も2mを超える長大さから、信号待ちで縫うように先頭に出るというのをやりにくいタイプです。(マナーやルール面での問題と実際の道路での状況からやらない方が良いけども、後ろが詰まることになるかもということで)

後付屋根カスタムのルーフだったり、リアボックスを付けると、すり抜けはもっと遠のいていきますね。

さずがにワイズギア・純正オプションでは屋根・ルーフなどはありませんが、キャリアやリアボックス(GIVIからのOEMと思われるもの)はラインナップにあります。

ワイズギアからトップケースのフィッティングやケースもあり、装着すると2500mm近い長さとなり、オートバイとしては相当長大なサイズとなるので取り回しでの思わぬリアの接触にも気を配りましょう。

バイクは渋滞の影響を受けにくいとは言われるものの、影響を受けやすい部類の3輪車だと覚えておきましょう。

新車値引き・納期・中古など

トリシティ300の価格は95万円ほど、乗り出しでは約100万円です。

販売は微妙なレベルではありますが、値引きは時期によってけっこう有るようです。

一般的には5~8%程度の値引きは有るようですが、時期により在庫車であれば10万以上引くことも有るようです。

納期に関しては時期による、在庫によると言えばそうなのですが、2022年時点だと、在庫がなければ次の発注受け付けが5月、または7月となるようで、2~4ヶ月程度待つこともあるそうです。

車の納期の長期化と同じように、半導体・資材不足などの影響で待つ時は待つ、とおぼえておきましょう。

中古はどうなのか

トリシティ300の日本での発表・発売開始は2020年から、中古でもチラホラ見かけるようになっています。

車検の前に手放してしまうなんて…と思うものの、実際のところ取り回し的に使い勝手がムリだった、という理由も多いそうな。重いし遅いしすり抜けが厳しい、となると通勤快速という風に仕立てるのにはムリが有るようです。

やはり、ある程度の距離を走る前提としたツーリング向きであって売れ線となるのは難しいのかもしれません。

中古のトリシティ300の相場は70万円台~ となっていて(2022/3)あまり安くない。さほど距離を走った個体はまだ出回っていないこともあり、高値安定とも言えるので、値引き頑張って新車を買ったほうが良さそう、とは個人的には思います。メカニズム的に保証付きが間違いないとも思いますので。

購入を検討するのであれば、試乗することをおすすめしますし、自宅、勤務先、駅前駐輪施設などでの停めた時のイメージを明確にするために実際にトリシティ300で出向くなど、半日くらいレンタルバイクで借りて吟味したほうが良いでしょう。

買ってみて・所有してみてイメージと違った、というのはバイクだとそれなりに有るとは思うのですが、3輪バイクはイメージとリアルの誤差が大きくなりがちかな~と思うので、しっかりと確認しましょう!

良きモーターライフを!

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トリシティ300の街乗り普段使いの注意点・試乗インプレ③” に対して4件のコメントがあります。

  1. 黒猫 より:

    誤字脱字があまりにも多い。やる気無さ過ぎ。

    300は停めれない→停められない

    そういう麺での使い勝手→面

    正式に言えば速報通貨→側方通過

    あと、すり抜けには不向きとかいう内容が何度も出てくるが、そもそも論として、バイク記事にすり抜けを容認、推奨するような内容を記載するのは如何なものかと。明らかな違反行為でなくても、マナー悪い。そして違反ではないと100%言い切れるすり抜けをしているライダーがどれだけいると思っているのか。

    ライターとしても、記事の内容としても、失格と言いたい。

    1. caranddrive1 より:

      誤字脱字ら抜き言葉についてのご指摘ありがとうございます。
      お目汚し申し訳ありません。
      文字数と記事数でやる気だけは評価いただければと思いますが…
      違反と言い切れるかについてはお巡りさんの判断による部分とマナーによる部分があるので、難しいところです。
      信号待ちなど他の車両が停車時に側方を通る、という点では、3輪は不便であり控えた方が良いと言う趣旨です。
      トータルでの使い勝手でバイクを選ばれる方の視点のひとつとして、参考になれば、と思い濁さず記載しております。
      コメントありがとうございました。

  2. pcx150乗り より:

    トリシティに興味がありましたので、こちらの記事はとても参考になりました。
    バイクは小回りや通勤快速ができるのがクルマとは違うメリットです。
    そういう点も細かく説明されていて、自分としてはめちゃくちゃありがたいです。
    メットインや駐輪場事情のことなど、バイク乗りの知りたい部分をきちんと記載して頂けてるので勉強になりました。
    これからも記事作成頑張ってください!
    今回はありがとうございました。

    1. caranddrive01 より:

      コメントありがとうございます
      参考になったとのことで、よかったです。記事作成の励みにもなります。

      実際に試乗してみてというのと、トリシティ125、155、300と実際に乗っているオーナー諸氏の方々からのお話しであったり、バイクショップの方も販売から年数が経ってある程度の顧客からのフィードバック(良い点も悪い点も…)もあるようでして、購入後後悔するオーナーさんが出て欲しくないとのことで諸々詳しくお話しくださいました。
      そういった面でリアルに感じていただけたかもしれませんね。

      車とは違ったシーンでバイクを有効活用される方も多いと思いますので、お役に立てれば幸いです。

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