C-HRは欧州車の香りがするのはなぜか? 試乗インプレ② ハンドリング編
ザ・ヨーロピアン
1.2リッターターボの動力性能は凡庸ではありますが、ハンドリングと乗り心地に関してはヨーロピアンな香りがする、トヨタC-HR。
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バッジだけ変えてレクサスを名乗っても良いような、NXの弟分としても良いような気がします。
大衆向けトヨタからは振り切れた存在のように感じます。
超速試乗 C-HR ターボ4WD試乗インプレ① 加速が重くないか?
アグレッシブなデザイン
G もしくは G-T のグレードは 足元が18インチ(225/50R18)になり、アルミのデザイン性も中々純正にしてはかっこいいと言えるもの。乗り心地も悪くなく、サスペンションとの相性が良いように感じます。
エッジの効いたデザインのC-HRにも、イメージ的に18インチが似合っていると思います。
標準の S ・ S-Tには17インチ(215/60R17)となっています。乗り心地は18インチのアルミ装着モデルよりも柔らかい感じになることが想像されます。
余談ではありますが、スタッドレスは16インチまでインチダウンすることもできるようで、215/65R16サイズがイケるかも?とのこと。
足回りが良い
インチアップに関してはモデリスタなどのトヨタ系のチューニングメーカーから19インチが早くもラインナップされているとかで、より派手さを強調する足回りのセットアップも可能なようです。
“TNGA”(Toyota New Global Architecture)と呼ばれるプリウスから採用される新しいプラットフォーム、これをTENGAと読み間違うのは私だけではないはず。
と、そんな話はおいておいて、C-HRに装着されるショックアブソーバーのメーカーはSACHS(ザックス)という欧州製の物。
BMWへの純正採用など、ヨーロッパ車に多く装着されているもので、アフターパーツもリリースしていたりします。日本車だとスバルなどがモデルによって採用していたりします。
欧州製の足回りを手に入れて、プラットフォームもしっかり感があり、18インチのタイヤの剛性感もあってフラットな乗り心地とそこそこ俊敏なハンドリングを手に入れていると思います。
デザインコンシャスでハンドリングがキビキビ系のなコンパクトSUVとしてはホンダのヴェゼルなどありますが、あちらは足回り突っ張っているのかと言うくらい硬かったり、日産ジュークはソフトなテイストだけど少し頼りなく、R60型 BMWのミニクロスオーバーに近い感じかも?と思います。
ただしC-HRの1.2リッターターボでは、加速感などのエンジン性能では、正直なところ旧型になるミニクロスオーバーの1.6リッターにも劣っていると思います。
回して楽しいとかフィーリングの部分は欧州車に及ばず。
剛性のある骨格にやや硬めだけど良く動く足回り、そういったセットアップは言うほど簡単な事ではないと思いますが、C-HRはそれを実現した車だと思います。
タウンスピードでの硬さも許容と言えるますし、速度を上げた時のスタビリティもSUVっぽさを感じないフィーリング。
峠道のようなコーナーの連続でも揺り返しが少なく、運転者は楽しめる車かと思います。
デザインだけじゃない
デザインのアグレッシブさに目が行きがちですが、作り込みの良さとハンドリングの良さは試乗してみると良いのではないかと思います。
ダウンサイジングターボはパワー不足を感じることもあるかもしれず、トヨタとの協業が噂されるBMWの1.5リッター3気筒ターボなんかと組み合わせることが出来ればいいんじゃないかなぁと夢想を膨らましたくなるような車です。
試乗インプレッション③デザインとリアの居住性などなど まだまだ続きます。
さてさて、2024年も新型車や人気車で引き続き納期遅延が慢性化している中での難しいクルマ選び・乗り換えの年となっていますね。
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