遅くて鈍いプロパイロット・リアのスライドドアに隠された秘密・新型セレナ試乗インプレ

2016年にモデルチェンジして、自動運転を武器にセンセーショナルなコマーシャルで話題となっている日産セレナ。

商用車やモデル末期と言われたモデルへの自動ブレーキの採用などで技術力のPRに力を入れているところで日産の(唯一の?)人気売れ筋の車種と言えるセレナに自動運転レベル2の性能を与えて満を持して登場と言ったところでしょう。


今回はプロパイロット搭載車、セレナハイウェイスタープロパイロットエディションに、様々なステージで試乗してきました。

モデルのアウトライン


自動ブレーキは全車に標準で装備、そのさらに上の装備としてプロパイロット=自動運転風の技術を標準装備としているプロパイロットエディションの設定があります。

CMでのPRを前面に押し出した自動運転標準グレードです。


そのプロパイロットがパッケージングされているはハイウェイスター、というグレード。


ハイウェイスターの寸法は
全長×全幅×全高=4770mm×1740mm×1865mm
・・・全幅が1740㎜ってもはや5ナンバーミニバンではないじゃん・・・
と思ったりもします。


一応全幅が1695mmの5ナンバーのモデルもありますがあまり売る気が無いようです。

セレナのエンジンと走りとプロパイロット

2リッターNAのスペックは150ps、標準的なスペックで、カタログ燃費は15㎞/Lとなっています。

乗り込むとシェイプのハンドルがスポーティですが、実際の走りは加速とか鈍い部類です。

マイルドハイブリッドモデルで17.2㎞/Lとなっていて、余り差は無いように見えますが、実燃費で1㎞くらいは良くなっているそうです。

走ってみての性能、エンジンもミッションも色気も特徴もないような感じです。

パワーに過不足はないですが、ハイブリッドの力強さも感じることはありませんでした。


燃費面に関しては、街乗りで総じてリッター10~11㎞走るかなってところ。

高速を走ればリッターあたり15㎞くらいは走る感じ。坂道の多いところにお住まいで、5㎞以内のチョイノリが多い方だとリッター7~8くらいにまで下がることもありそうです。ハイブリッド無しのモデルだと各1㎞くらい下がるようです。

プロパイロット設定時=前車追従自動運転走行中に、加速時に前走車に置いて行かれます。

セッティングがマイルドなのか、エンジンのレスポンスが悪いのか、出遅れるような印象です。まだまだ改善の余地があるように感じました。

せっかくの自動運転技術といえどもエンジンの出力やトルクが弱いようだと前車追従する際の出足の悪さやスムーズな加速が実現できていない感じです。

ワーゲンやメルセデスのアダプティブクルーズコントロールの方がだいぶレスポンスよく制御しているような気がしました。

ハンドルの制御も穏やかで不自然ではありませんが、レスポンスの悪さと合わせて、システムを信頼しきってはダメなヤツだと思います。

このレベルで自動運転風に打ち出すなんてやっちまってますが、まぁ、炎上商法みたいなもの?

ハンズフリースライドドアのためのエアロ?

5ナンバーから45㎜飛び出したのはバンパー、フェンダー、ドア周りのエアロなど外板の部分で室内空間には関係のないところ。


そして、実はその膨らんだボトム、特にリアのスライドドアにかぶさるエアロの中には秘密が・・・

ドアにかぶさるエアロパーツ、空力パーツと言うだけでなく、中にスライドドア開閉用のセンサー類が仕込んであるそうです。

そう、ちょっとした話題になっているハンズフリーオートスライドドアの開閉用のセンサー。

スライドドアのハンドルバーのほぼ真下、スライドドアの内部にセンサーがあるとのこと。

車体の下に足を入れる動きで開閉できるというシステムで、輸入車や高級車、グレードの高い車のリアゲートの開閉にバンパー下に足を滑り込ませて開閉できるというのがありますが、それのスライドドア版のようなもの。

これは子育てファミリー層を中心に、スライドドア好きの人には結構便利で良いアイテムかもしれません。

ハンズフリードアを選びたい方はハイウェイスターを選ぶことになり、3ナンバーになります。

なんでもドアのエアロの下部にセンサを仕込まないと色々と不具合があったとか。

猫が下を通ったら開くとかで事故が起こらないように、試行錯誤の結果だそうです。

セレナのエクステリアはエスティマのイメージカラー?


外観のビジュアルのインパクトはエルグランド風。っていうかむしろヴェルファイア風と言えるかも・・・

売れ筋は黒赤。CMでも大々的に打ち出して、カタログでも登場が多いカラーリング。


イメージカラーに設定されているので注文が入るようです。


エスティマのイメージカラーをパクったというのもあって、ミニバンでツートンで赤黒はイケてるって雰囲気になっているようです。

落ち着てい来るとホワイト系が売れ筋になり、次点にブラック系が来るのかもしません。

結局セレナの強みはなんだ?ハイブリッド待ちか?

登場したばかりの現行モデルはプロパイロットエディションに人気が集中して幸先の良いスタートを切っていますが、しばらくすると落ち着くでしょう。

走りがプアで自動運転というには力が制御が弱く、物足りないと感じる人も多いかもしれません。

結局手のところ、燃費性能もプロパイロットの制御も、モーターの大トルクで走らせるストロングハイブリッドを待った方が満足度は高くなりそうです。

プロパイロット価格とグレード

自動運転をなんとか安く味わいたい、といった方のための参考に

セレナのベースグレードは2,435,400円〜


売れ筋のハイウェイスター プロパイロットエディション 2,916,000円~

中間グレードの X 2,489,400円 に セーフティパックB 324,000円と追加で 300万円以内で手に入れることも可能 で、約280万円ね。


■セーフティパックB セット内容
○SRSカーテンエアバッグシステム&サイドエアバッグシステム〈前席〉
○踏み間違い衝突防止アシスト
○インテリジェントパーキングアシスト
○進入禁止標識検知*1
○アラウンドビューモニター(MOD〔移動物 検知〕機能付)
○ふらつき警報*1
○フロント&バックソナー
○スマート・ルームミラー
○電動パーキングブレーキ
○オートブレーキホールド
○プロパイロット
○LDP(車線逸脱防止支援システム)
○ヒーター付ドアミラー
○ステアリングスイッチ(アドバンスドドライブアシストディスプレイ設定、プロパイロット、オーディオ)


ハイウェイスターの方が装備などのグレードも全体的に高く、10万円の差額以上にオトクと言えばお得。後はオーディオやナビなどの追加となりますので、+15万円前後と考えると、なんじゃかんじゃでプロパイロット付きであれば300万円を超えてくる流れで手に入れられます。

ただ、走りのレベルはプアなので、ハイブリッドモデルを待った方が良いかもしれません。

モーターによる発進からのピックアップが良く、自動運転的なアダプティブクルーズコントロールのような機能との相性も良いと思われます。


自動運転は飛び道具的な物で、実質の使い勝手や維持費・サイクルコスト的な部分、走りの良さなども総合的な物は、やはりハイブリッドモデルまで待たないとその真価は判断できないかもしれません。

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