新型ハリアーは完成度高し しかし走りの進化はないかもしれない試乗インプレ①

人気モデルのハリアー

2020年モデルチェンジを果たした新型ハリアー。


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受注好調で2020年8月末現在で半年以上待ちます。

カラーとしてはブラックパール、グレードはレザー仕様のLレザーパッケージ、そしてサンルーフ(開かないで調光するだけのもの)の組み合わせであれば、装備の特殊性、人気などを加味して最長1年くらい待つようですね。

長い納車までの納期を待ってる間に年次改良なんか入ったりしたり車検の期日が来るなんてことになったら、目も当てられない。

でも人気の高さは後々のリセールバリューの高さの担保に他ならないので、値段や価値が下がらない安心の買い物としても、良いチョイスになり得ます。


今回はそんな絶大な人気を誇る新型ハリアーのモデルチェンジに際して試乗してまいりましたので、インプレッションにまとめていきたいと思います。

ハリアーの特徴



まず今回試乗したのは2リッターNAのFF、いわゆる真ん中のグレードに当たるG、ナビ装着モデルでした。

デザインとしてはジャガーのF-PACE(エフペース)に寄せてきている感じです。

ワイドアンドローのスタイルはクーペっぽいSUVのテイストも含んでおります。


ヘッドライト、テールライト共にシャープな造形で、全体的にもシュッとした感じです。


サイドの回り込んでいるテールランプもシャープでかっこいい造形だと思います。

18インチのアルミで、装備品としては必要十分以上、そこそこの見栄えの良さと共に、安全装備なども充実しており、完成度の高さが感じられます。

2リッターで十分とはいうけれど


走りに関しては2リッターで171馬力、特別力強くもなく、普通に走る感じです。

だいたい街乗りでは2000回転以下にエンジンの回転数をキープして、燃費の良さと静粛性に貢献しているのを感じます。


パワーとしては特筆する部分も余りありませんが、特に力不足を感じる場面も少なく、急こう配の坂でも後れを取ることなく加速するし、高速道路の追い越しでもおおむね力不足を感じません。

ただ、人数と荷物によってはエンジンが音を上げて加速することになるであろうこともありそう。

旧型に比べれば改善されているものの、余裕がある、という訳ではなく、やはり旧型の2リッターをなぞるように力不足を感じる人は一定数いるでしょう。

静粛性はワンランクアップしているので、余裕の無さをモロにエンジンの騒音で痛感する、とまではいかないかもしれませんが、余裕を求める方はハイブリッドであったりとか、数年後のマイナーチェンジで用意されるであろうパワーユニットを待った方が良いかもしれません。


ハンドリングに関しても、旧型と同様、気持ちの良いハンドリングではなく、わりと無難なフィーリングにまとめようとしています。


しかし、気になる点もあり、先進安全装備であるレーントレーシングアシストの影響か、ハンドルが小刻みに動き(反力がフィードバックされ)、まっすぐ走っているのにハンドルがガタつくと感じる方もいるかもしれせん。

そういった制御の面で、さほど高い速度域でない時に電動パワステに違和感を感じるかもしれません。

自動で車線の中央を走るようにハンドリングのサポートをしてくれる物は輸入車やスバル車などを中心に採用が多いですが、ハリアーのそれは個人的には介入や動作に違和感を覚えました。

さほど気にしない人も多いかもしれませんが、運転好きでハンドルを切った時の車の挙動にドライビングプレジャーを見出すような人は、試乗してしっかりと確認した方が良いかと思います。

機能をオフにしてしまえばそれでも良いように思いますが、そうなると、車線はみ出しに対してのサポートが無くなってしまうので、ケースバイケースでオンオフしても良いのかもしれません。

乗り心地が良い


エンジンのパワー感やハンドリングは70点くらいを敢えて狙ってきているのかと思えますが、こと乗り心地に関しては90点以上つけても良いのかな、と思います。

SUVでの乗り心地の良さとしてはベスト、パレメーター配分乗り心地に全振りか、と思えるくらいの完成度です。


ロードノイズの少なさ、風切り音の抑え具合、シートの着座感など、文句が出ることはあまり無いかと思います。



リアシートもあまり広々という感じはないかと思いますが、リアタイヤの突き上げも少なく、座り心地・乗り心地のトータルのバランスが良いように感じます。

車体の動きとしては、SUVの割には車体がグラつかず安定しており、ドライバーはあまり面白味を感じなくとも、パッセンジャーたちは快適な移動を楽しめる、素敵な乗り物と評せそうです。

静粛性の高さがエンジンの力不足も、SUV特有の乗り心地の大きめのタイヤのバタツキも抑えてくれているような感じでしょうか。


この車のストロングポイントとしては、値段が安い設定からあり、エンジンは非力・パワフルでなくて内外装がしっかり立派に見えて、そして安全装備の標準装備レベルが非常に高い、と言うのがあります。

ハリアーは廉価グレードでも完成度は高い


廉価グレードのS、であれば299万円からで、見た目はちょっとショボくなりますが安全装備は省かれず採用され、ナビ等を付けて乗り出しは350万円前後に収まる、と言うのが魅力であります。


中間グレードのGではハリアーに高級感を求める人に丁度いい高級感を備えており、適度に高級で高そうに見える仕上げで満足感が高く、ナビ等を付けて乗り出しは390万前後。

装備がいいクルマっぽいと感じさせてくれるものが多く、もし、輸入車であれば500万円以上の車、もしくは一昔前の国産高級車についているような装備が300万円台に降りてきた、という感じがあり、トータルバランス的にコスパが高いな、と感じます。


エンジンのパワーなどは、たぶん、2.2~2.5リッター当たりが妥当なのかな~とは思います。

ライバルとなり得るCX-5やフォレスターなどは走りのバランスを求めてパワーユニットもこだわってチョイスしている感じがあります。

でもあえてのアンダーパワーで値段を抑えている感じ、私はそれはそれで素晴らしいと思います。

車としてのベストバランスを追求せず、売れるベストの選択をしている、と言うのも利益をガンガンに追求するトヨタっぽくて、良いですね。

下取りや買取に強い!満足度高い!


売れるべくして売れるし、中古も高値安定、下取りも高く設定できれば残価設定ローンなどで月々を低くできるし、利率を高くつけても顧客は気づきにくい(笑)リセールバリュー最高の車の勝ちパターンです。


ディーラーとしては中古でも再販しやすいように、中間グレードをめっちゃ推してきますが、ことハリアーに関しては安全装備の見劣りが無いので、最低グレードが買い・・・かもしれません。

実際の人気としては、中間グレードと上位グレードが初期には売れていて、当面はその傾向が続きそうとも言います。

下火になってきたら特別仕様車や、マイナーチェンジとなるのでしょう。


ワンランク上の車・・というほど車格も高いわけではありませんが、世間のイメージとしてはハリアーはなんとなく高級車っぽいというイメージもあるので、300万ちょいの割に見栄えするし悪くないチョイスです。

逆に、悪目立ちしない適度な高級車とも言え、フルオプション500万円にしても高額車っぽくもなく、300万からの車だから~と、低く見えるようにも言い訳が出来る、素敵な車かも知れませんね。


試乗インプレ②へと続きます。


過去記事


旧型のハリアー インプレ わがままに応え続けるハリアー!?迷走しながらも売れ続ける魅力とは?

兄弟社の新型RAV4


プチプラドを目指したRAV4(2019)はアドベンチャー出来るか?


ライバルとなりえる


なんとなくボルボっぽい?CX-5試乗インプレ①


などなど、参考になれば幸いです。

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まずはお気軽にネットから♪ 楽天Car試乗

さてさて、2024年も新型車や人気車で引き続き納期遅延が慢性化している中での難しいクルマ選び・乗り換えの年となっていますね。

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タイミングとしては、ディーラーの下取り査定前でも後でもOK!仮に下取り査定をしてもらっても、その場で急かされて契約しちゃダメよ(笑)

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販社・ディーラーによっては値引きを良く見せているものの、下取り額が悪いこともあったり、ケースバイケースで買取店に売却すれば数十万円変わることも。

愛車無料査定も『カーセンサーNet』

逆に、ディーラーで先に下取りの金額を出してもらっている場合は、買取業者さんにディーラーでの下取り額を伝えると、意地でもその金額を超えようと頑張った価格で買い取りが成立することも多いんですよね。

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ディーラーから提示される下取り額が相場に対して適正かどうか、愛車の価値を知っておくのは大事ですね。

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