内装や装備は最低グレードでも不満なし 新型ハリアー試乗インプレ②
まるで輸入車、ベースグレードでもレベルが高い
基本的には最低グレードは避けるべき、とは思いますが、たまに例外があるものでして。
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今回は2020年モデルチェンジした新型ハリアーについて、グレードや装備・内装に関してまとめていきたいと思います。
新型ハリアーは完成度高し しかし走りの進化はないかもしれない試乗インプレ① からの続きです。
パワーハイブリッドはラグジュアリー?
走りは多少プアであろうとも、実用的な面では最強レベルの完成度の新型ハリアー、前回のインプレでは燃費について言及していませんでしたが、2リッターNAで街乗りで9㎞/L前後、高速を走行して13㎞/L前後とのことで、燃費でも悪くもなく、良くもない印象。
ハイブリッドモデルでも1.5倍くらい走るかどうか・・とは営業マンのはなし。
燃費重視と言うより、パワー重視のハイブリッドとのことで、車のキャラクターとしてはハイブリッドのパワーの余裕と静粛性をラグジュアリーな性能のかさましに使っているような印象ですね。
内装に関しては、中間のGグレードが標準的な感じで設定されているそうで、最低のSグレードに関してはわざとグレードダウン感を出すように装備というか装飾を省いているそうですが、元のデザインのベースが変わるわけではないので、意外と低級感は無いかと思います。
写真はGグレード シートの表皮が人工皮革とファブリックのコンビニなっているのが中間グレードで、一応ハーフレザーシート風で、高級感があります。Sグレードではオールファブリックになるようですが、そんなに安っぽくはならないと思います。昔は高級車でもファブリックが多かったと思うので、肌触りさえよければファブリックでもアリかと。むしろ合皮を有難がるよりも健全なのではないかと思います。
ハリアーのレザーシートは約30万円の差額(GとGレザーパッケージの差、参照)となっております。
レザーもハーフレザーも及第点
シートヒーターや、助手席もパワーシートにするなど、高級感の演出にこだわるなら選んでも良いグレードかと思います。
シートヒーターとシートベンチレーション(送風機能)が付くので、快適性が高まります。
まるで高級車たるレクサスかのような機能ですが、どうやらシートベンチレーションの中のファンなどはデンソー製でレクサスと共通とかなんとか。
シート自体の革の質感はいわゆるトヨタ的な標準レベルの物、基本的なシートのボリュームもあるので、着座感は悪くありません。
どことなくレクサスに採用されている革とは違うような・・個人的にはハーフレザー風の方が真ん中のファブリックが滑り止め的に機能し、コーナリングを楽しむのには良いように思いますが、そういう走りを求める車でもないかな。
話題の?デジタルインナーミラー
ハリアーの美点としては、前方の見切り・視界が良く、ミラーが大きく見やすいというのがあります。
ウィンドウの形状により斜め後ろの視認性がイマイチな部分もあり、フォローするために各種機能性を高めているようです。
Gグレードでデジタルインナーミラーが装着されていましたが、リアの縮尺や距離感を掴むのに慣れが必要。
機能オフでもいいかと思いましたが、前後共にドラレコ的に録画機能も着いているようなので、時代の進歩を感じます。
今後はナビ等と合わせてメーカーの方でビルトイン型のドライブレコーダーも普及していくのでしょう。
現時点の性能としてはドライブレコーダー後付けの方が良く、デジタルインナーミラーは無くても良いと言える装備なので、Sグレードを推す補強要素となりますね。
インテリアの細かな質感の良さ
インテリアの加飾についても、さほどグレードによる差別化としては気にならないレベルかと思います。
グレードによってドアのインナーパネルの紋様の違いや、パイピングのアクセントの違いなどありますが、どれも大きな差ではないかもしれません。
革風のパネルにステッチ入りと言うのは全グレード共通のようなので、グレードによる低級感は出にくいかと思います。
マイルドヤンキー向けにドリンクホルダー4つ
センターコンソールも全グレード共通で、飲み物を置いておけるカップホルダー風のスペースが合計4つある感じです。
なんでもミニバンみたいにエアコン吹き出し口周りにドリンクホルダーを設置しないためにセンターに増やしたそうな。
ミニバンからのステップアップするマイルドやキー層にもしっかりとPRしているそうです。
ドリンクホルダーの数がヤンキー好みとは面白いマーケティングではありますが、使い勝手の工夫としてポジティブに捉えておきましょう。
ラゲッジとテールゲート
荷室も広く、使い勝手は良いです。
リアゲートの開き具合が
Sグレード 手動
Gグレード 電動
Zグレード 電動+足でセンサー操作でオープン可
となっています。
足で開けるのいる?とは営業マンも良く言われるそうですが、高級車を中心に装備されているのでハリアーでも採用されたとのこと。
荷室の容量はグレードでの差はありません(笑)
新型ハリアーの販売の比率
さて、気になる販売比率ですが、まず
ガソリンとハイブリッドではだいたい
7:3 もしくは(8:2)
となっているようです。
S と G と Z に関してはおおよそ
2:5:3(もしくは2:6:2)
くらいのようですね
ハリアーの外観であればとりあえず走ればいい、という人が多いとのことで、パワーユニットとしてはガソリンが主流。
動力性能の高まりと、その差額・価格上昇に関してはそこまで払ってハイブリッドを選ぶ人は少ないとのこと。
グレード選びに関して販売の現場は、中間のGグレードがもっと売れてSが売れなくていい、とのことですが、思いの外初期に上級グレードのZが売れていない・・とのことです。
初期は上位グレード比率が高く、時間の経過とともにコナレていく・・らしいのですが、ハリアーの今回のモデルチェンジに関しては上等なナビオーディオ36万(ぼったくり気味?)を付けるのであればZグレードを選ぶ、というパターンがあるくらいで、あまり出ないとのこと。
ナビが高い気がするものの…
ただ、大木画面のナビは見やすいし、見栄えもいいし、操作系や通信系のパフォーマンスは上々なようで、今後人気が出る可能性も無くもない。
情報が増えてユーザーの目が肥えてきているのか、ネット上で上位グレードの価値がイマイチ、というのが広まっているのか、高いグレードは敬遠されているのかもしれません。
ディスプレイオーディオが標準で、ナビは7万・11万・そして36万・・・という謎の3展開です。
当座ナビはお安い物が選ばれている、もしくはスマホ連携でディスプレイオーディオに表示するスマートデバイスリンクのみ設定するというのが増えてきているそうです。
ディスプレイオーディオでTVが見れるようにするのに3万円、社外のTVジャンパーキットなどを噛ませて走行中に同乗者が見れるようにするのに1万円弱、などと乗り出しにあたっての費用などを考慮する感じでしょうか。
コロナで普及するオプションもある
コロナウイルスの広まりにより、喚起対策としてウィンドウバイザーの装着が少し増えて居たりするようですね。
これからしばらくは同乗者が乗る時は窓を少し開ける、と言うのがマナーやエチケットになるであろうとのことです。
ハリアーの値引きの限界は?
乗り出しに関しては、ナビ付けて最低限の装備で330万円前後、高コスパのSUVと言えるでしょう。
個人的にはリアクラストラフィックアラート:68200円を付ければ現時点でのかなり安全装備テンコ盛り最安全車種の一台となると思います。
装着率的には1割にも満たないそうですが、今後普及してほしいものですね。
値引きに関しては、最低グレードだとホントに渋いようです。受注生産に近い、とかオーダーが少ないから在庫無いので値引き不可とか、色々理由を付けて来ますが、確かに受注良好でバックオーダーが多い時には全体的に値引きは渋い傾向にあります。
ただ、トヨタの場合には用品のサービスなどでは10万円前後の値引きは可能かもしれませんので、交渉してみても良いでしょう。
販売から1年~マイナーチェンジ前などであれば、1割前後の値引きが効くようになるので、納車待ちもいまだ長いので、当面の購入は待ちでも良いかもしれませんね。
過去記事
旧型のハリアー インプレ わがままに応え続けるハリアー!?迷走しながらも売れ続ける魅力とは?
兄弟社の新型RAV4
プチプラドを目指したRAV4(2019)はアドベンチャー出来るか?
ライバルとなりえる
などなど、参考になれば幸いです。
さてさて、2024年も新型車や人気車で引き続き納期遅延が慢性化している中での難しいクルマ選び・乗り換えの年となっていますね。
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