ルノーカングー 試乗レポート① お洒落さと走りと安全性と 足りないものも・・・

ルノーカングーはフランス車である。日本ではおしゃれなイメージが強いですが、本国では貨物車・商用車の分類になるモデルです。そのユーティリティの高さをアレンジして乗用車に仕立て、本国でも日本でもニッチなモデルでありながら、アウトドア派の趣味性の高い車選びをする人、感度が高いアパレル関係者、さらにはファミリー層にまで認知が広がりつつあるそうです。ルノーでの日本での販売台数やラインナップされる車種は多くは無いですが、カングーはその中で35%前後の販売を占めているそうです。
1997年にデビューしたカングー・初代モデルは5ナンバーの背が高いコンパクトワゴンでした。2009年に2代目が日本デビュー、全長x全幅x全高:4280x1830x1810mmと幅方向でかなりの大型化、2013年マイナーチェンジでフロントのグリル周りが変わり、2014年にダウンサイジングターボと6速マニュアルを搭載するモデルの導入など、かなり長めのモデルライフです。背が高く幅は大きめだが、両側スライドドアをもつ2列シート+広大な荷室スペースに観音開きのバックドアと出で立ちで荷室や着座したときの縦・横方向にかなり広々としていて使い勝手はかなりいい感じです。輸入車でスライドドアと言うのも選択肢が少ないのでカングーは魅力なのかも。
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外観のデザインはかわいらしさがありますね。
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以前までは限定車にしか選べなかったワークユース仕様が、今はほぼレギュラーでラインナップされ、その違いはフロントバンパー、ゼンというグレードがボディ同色なのに対し、アクティフというグレードが黒の樹脂製のものになっています。
樹脂ブラックのバンパー仕様
カングーマニアはどれだけ商用車っぽいかを競うこともあるとか
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ほぼレギュラーと言うのはほぼ通年を通して限定車で黒バンパー仕様がラインナップされているような感じだからです。遊び心ありすぎですが、昨年からだけでフランス郵便車仕様のカングー ラ・ポスト、地中海の香りがするカングークルール、ブルターニュの風景を思わせるというカングー アクティフ ペイザージュなど、魅力的な外観のモデルがかなりのペースで出ています。次は2016年5月中旬から次の限定車が登場予定ということです。
1.2リッターターボMTと1.6リッターATモデルで外観の差はなく(リアのガラスがスモークになるくらい)、足周りもタイヤサイズも足回りも共通、アイドリングストップやクルコン有無、インテリアでの若干の差別化、細かいところだと運転席パワーウィンドーのワンタッチスイッチとか。オートパワーウィンドウ、一回押したり引いたりすればパワーウィンドーが全開、全閉になるスイッチが、MTの運転席にしか用意されないのです。それ以外の窓は開閉で操作し続けないといけない、ATの運転席も操作し続けないといけない、地味に不便です。コストダウンですね。
走りに関してはかなり秀逸、乗り心地が良くてコーナリングも安定感がある感じです。コーナーで車はそれなりに傾きますが踏ん張りが効いていてかなり安定感があります。ロールはするけどフラット感がある、というと矛盾があるかもしれせんが、カーブの途中に段差があっても上手にやり過ごすイメージです。タイヤサイズは195/65R15と幅も広いわけではなく分厚い部類のタイヤですが、コーナリングでここまで楽しませてくれるのはフランス系サスペンションのなせるワザ、全幅の広さもタイヤの踏ん張りに効いていると感じます。
1.6リッターでも、1.2リッターでも穏やかで似たようなフィーリングですが、ATの段数の少なさや、設計の古さなどを鑑みるとやはり1.2リッターモデルは静かでパワフルでどの回転域からでも加速する懐の深さを感じます。6MTのフィーリングは割と緩慢なシフト操作や回転数調整も許容していくれるタイプでありながら、操作感も良く、エンジンとの相性も良いです。1.6リッターは速度を上げて80~90㎞/h以上出すとエンジンの振動、騒音などが気になります。どちらのエンジンにしても速度を上げるとロードノイズはそこそこ、風切り音は結構します。エンジンノイズは1.2リッターが6速ある分回転数低く巡行できるで有利です。2016年の7月登場の1.2リッター×6ATになればそれがベストかも。6MTの実質的な燃費は12km/L前後、4ATだと10km/L弱、といったところでしょうか。乗り方にもよりますが、カタログ燃費が不明なので参考数値程度にしていただければ。燃料タンクは56リットルで、だいたい無給油で500~600KMくらい走れるイメージですかね。高速の風切り音は若干気になりますが、高速でも乗り心地の安定感があり、ロングドライブも苦ではないと思います。あまり飛ばさずのんびりキャンプやアウトドアに繰り出すのが良いでしょう。
安全装備は自動ブレーキがないのが残念です。日産系の簡易的な物でも流用したらいいのにと思います。その他の横滑り防止装置や、ABS、エアバッグの数などは平均的に満たしていると思います。ブレーキの効きや踏み心地には不満がない、というかむしろ好感が持てる出来ゆえに自動ブレーキがないのは本当に残念で、クルーズコントロールもMTに標準的な物が用意される以外設定がないのも残念。クルコンはマイチェンで6ATモデルには装着予定だそうです。
コストダウンした部分が垣間見れる部分として、サイドのアンダーフロア、むき出しでなく樹脂でカバーリングして整流したら風切り音などの低減になるのでは?と思わなくもないですね。
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内装なども全般的に樹脂や塗装面むき出し、コストダウンとの兼ね合いで遮音性能はあまり高くない感じです。
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リアハッチのパネル内側もペラい木の板と塗装面むき出し、色味があってオシャレ、と前向きに捉えるのが正解ですね。

続きます。

ルノーカングー 試乗レポート② 面白いインテリアと装備など

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