PHEVのエンジンは無駄?重いハイブリッドにメンテ二重苦ならEVにしておけは正解か

PHEVのエンジンは「無駄」の極致か、それとも過渡期の「理想」の形か? SNSで話題のエンジンが“重荷”論争を考える。


※当サイト内アフィリエイト広告等が表示されます


Xで物議「PHEVエンジン無駄論」

最近、SNS(特にX)の車好き隈で一つの論争が巻き起こっています。

それは「PHEV(プラグインハイブリッド車)に載っているエンジンは、実は無駄なのではないか?」という問いです。

エンジンを積んでいる意味がなく、メンテナンスコストが掛かるだけ…
本当にPHEVはデメリットだけなのか

かつては「BEV(電気自動車)の航続距離不安を解消し、ガソリン車の利便性を併せ持つ“いいとこ取り”の正解」ともてはやされたPHEV。

しかし、普及が進みユーザーのリアルな声が可視化されるにつれ、「普段は電気だけで事足りるのに、なぜ重いエンジンとガソリンを積んで走らなければならないのか」というネガティブな意見が目立つようになってきました。

今回は、この「PHEVエンジン無駄論」の背景を深掘りし、これからの電動化時代の最適解を考えてみたいと思います。

なぜ「無駄」と言われてしまうのか? 3つのネガティブ要因

Xでの投稿やネット掲示板で「無駄」と主張する人々の根拠を整理すると、大きく3つのポイントに集約されます。

  • 「普段使わない鉄の塊」を運ぶコスト 多くのPHEVユーザーは、日常の買い物や通勤をEV走行(バッテリーのみ)で完結させているケースも多いでしょう。最新のアウトランダーPHEVやRAV4 PHVなどは、実用域で80〜90km近く走れるため、自宅充電で賄えればほぼEVとして運用可能、数ヶ月間一度もエンジンがかからないというケースも珍しくありません。 そうなると、「たまの遠出のためだけに、100kg以上のエンジンユニットと燃料タンクを毎日持ち運んでいるのは、燃費(電費)を悪化させているだけではないか?」という疑問が生まれます。
  • 「中途半端」ゆえの効率の悪さ PHEVは、エンジンと大容量バッテリー(といってもBEVの3分の一以下のケースが多いと思うが)の両方を積むため、どうしても車重がガソリン車・HEV車よりも重くなります。BEV専用設計車に比べれば電費で劣り、純粋なハイブリッド車(HEV)に比べれば、電池が切れた後の「ただの重いハイブリッド車」状態での燃費で負ける。この「どっちつかず」な特性が、ストイックな効率を求める層には「無駄」と映るようです。
  • メンテナンスとコストの二重苦 エンジンを積んでいる以上、オイル交換や冷却水の管理、車検時の点検は欠かせません。「ほとんど使っていないのに、維持費だけはガソリン車並みにかかる」という事実に、合理性を欠くという声が上がっています。

逆にエンジンがあるからこその「自由」と「安心」

しかし、一方で「無駄どころか、これこそが現実的な最高傑作だ」と支持する声も根強くあります。

特に長年PHEVを乗り継いできたオーナーたちは、以下のメリットを強調します。

  • インフラ不足を笑い飛ばす「電欠知らず」 BEVの最大の弱点は、冬場の航続距離低下と渋滞、急速充電器の混雑・故障リスクです。PHEVならば、もし充電器が埋まっていても「じゃあガソリンで帰ろう」という選択ができます。この精神的な余裕は、数字上の効率では測れない大きな価値です。
  • 「走る巨大なモバイルバッテリー」としての災害対策 Xでも多くの共感を得ていたのが、災害時の有用性です。停電時、PHEVはエンジンを使って発電し、一般家庭の数日分の電力を供給できます。ガソリンさえあれば発電し続けられるという点は、太陽光発電とバッテリーだけに頼るBEVにはない、強力なレジリエンス(復元力)です。
  • エンジンは「発電機」という割り切り 最近のPHEV、特にシリーズハイブリッド寄りのモデル(日産のe-POWERに外部充電がついたようなイメージ)では、エンジンを駆動用ではなく「効率の良い発電機」として割り切っています。これなら、エンジンの存在は「無駄な重荷」ではなく「航続距離延長ユニット」としての正当な役割を得ることになります。

レンジエクステンダー付きのEVのように考えることも出来る、それを中途半端というかは結局は充電環境・インフラや自宅充電の可否で考え方は変わってきます。

BEVだってメリットだけではないため、PHEVを排除、一足飛ばしにEVを選べばいいというのは短絡的とも言えますね。

メンテナンスコストも意見が割れる

PHEVであれば、バッテリーモーター側のメンテナンスと、エンジン側の両方のメンテナンスが必要との意見も有ります。BEVならエンジン部分のメンテがないから合理的という事です。

バッテリーとモーターは基本的には電動ユニット的にメンテナンスフリーに考える方もいる中で、ガソリンエンジン部分のオイル交換などのメンテナンスが無駄、というのは一理ある所。

ただし、BEVでは重量が大きかったりトルクが強かったりでタイヤの摩耗が早い傾向にあるとの見方もあります。

ブレーキについては回生ブレーキがあればパッドの摩耗が少なかったりもあるし、BEVに比べれば軽いPHEVの方が負荷が少ないとも見れる。

BEVでもメンテナンスをしなくていいわけでもないので、維持費やメンテナンスコストについても意見が割れることが多いようですね。

海外PHEVの実走行に疑問の声…「脱炭素詐欺」との批判も

一方で、少し視野を広げて欧州などの動向を見ると、厳しい現実も突きつけられています。

一部の環境団体からは「PHEVのユーザーの多くが実際には充電せず、ただの重いガソリン車として走らせている」というデータが公表され、公称の排出量と実態が乖離しているという批判(いわゆる脱炭素詐欺論)も出ています。

出力向上・一瞬のブーストによる馬力向上や加速感のためにPHEVのポテンシャルが吐き出されるAMG:C63PHEVのような車種とか、EV航続距離が現実的に使い物にならないケースも散見されますね。

これを受けて、PHEVへの補助金削減や、より厳しい実走行データの提出が求められるようになっています。

つまり、「ユーザーが正しく使わない(充電しない)限り、PHEVは本当に無駄な存在になりかねない」という岐路に立たされているのです。

まとめ:PHEVは「無駄」なのか?

結論として、PHEVのエンジンを「無駄」と切り捨てるのは時期尚早かもしれません。

それは例えるなら、「使わないかもしれないけれど、持っているだけで安心な保険」や、「普段は一人なのに、いざという時のために三列シート車を買う」という心理に近いものと置き換えることも出来そうです。

日本のような、集合住宅の充電設備が不十分で、かつ災害が多い国においては、エンジンの存在は「安心という機能」そのものなのです。

ただし、メーカー側にはさらなる軽量化や、エンジンのダウンサイジング(より小型・軽量な発電専用ユニットへの移行)が求められるでしょう。

また、我々ユーザーも「PHEVを買ったなら、できるだけ自宅充電して活用する」というルールを守らなければ、この優れたシステムが「無駄なもの」として淘汰されてしまうリスクもあります。

BYDがPHEVを用意したりと需要や必要性は謳われる反面、中途半端な性能のPHEVならBEVの方が…とは一概に言い切れない現状もあります。

ライフスタイルと充電環境に合わせて、善き車選びを!

Follow me!

その他バイク用品・カー用品の通販や音楽・動画配信サービスをオトクに!

特典満載のアマゾンプライム会員まとめページへ

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です