カーコーティングはホントに必要なのだろうか?意見真っ二つ!
けっこう意見が割れる、カーコーティングの是非。
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肯定派、否定派それぞれの言い分があり、まさに互いの正義がぶつかり合うゼロサムゲームのようです。意味無いムダVSボディ傷むの仁義なき戦いかもしれません。やったやらない場合・下取りへの影響、ネット上にも情報が出回っていて興味深いものですね。
高額なオプションでもあり、販売の現場、コーティング業者共にうま味やオイシイ所があるから勧めてくる、と言うのもあり、実際のメリット・デメリットが見えにくいという事もありそうです。
コーティングへの不信感
カーディーラーでのコーティングオプション、かなり高額であり、軽自動車でも3~7万、ミニバンやSUVだと5~10万円、高級車だと20万円を超えることもあります。
あれ?有償の塗装色のメーカーオプションよりか高くない・・・?
パール系のカラーより高価なんてことも起こり得ますよね。
多くのセールスの方は業者からのキックバックがあって、エンドユーザーに提案してくると思っておいた方が良いです。
実際のところ、コーティングするとその後定期的に維持するための面倒なメンテナンスと、決して安くない費用が掛かることを説明しないことも多い。それを言ってしまうとやらなくなってしまうので、フワっと濁して話す販売員の人多いなぁ~ってのが正直な感想です。
そもそも、松竹梅どのコーティングにしますか?と当たり前にやる前提で話を勧めてくること自体がセールストークのスクリプト的でもあります。だいたいが真ん中を選ぶ、と言うのと、どれか選ばせている時点でコーティングすることは決定事項として進めるのもナンセンスだと思いません?
まずは前提を疑うべきってことだね
もちろん、メリットデメリットを説明してもらった方が良いし、毎年のメンテナンス費用などもしっかりと説明してもらった方が良いですね。インフォームドコンセント、説明責任ってやつです。当たり前に見積もりに入れてくる人や、不都合な部分の説明を曖昧にするセールスも信用してはいけません。
私は最大で20万円を超えるコーティングを見積もりに見つけたこともあるし、それのランクを下げたことで見積もりが下がったかのように錯誤させる手法もどうかと思います。
最初の見積もりおかしいよね? と、冷静に考えましょう。
塗装の現実
屋外で保管したり、普通に使って走らせているクルマが紫外線などで経年劣化したり、多少傷ついたりするのは当たり前。
現代の車の塗料はコーティングに頼らなければ劣化が著しく進むほどヤワじゃないです。
たしかに一昔前の赤系のカラーリングは色味を保ち、ツヤを保つのにかなりの苦労が必要だったとも言います。
ボンネットやルーフのクリア層の塗膜が剥がれてガビガビになってしまうということも十数年前にはあったでしょう。
平成初期の赤いクーペとか、けっこう塗装剥げてるかも(笑)
ただ、現代の車においてはそんなことはほとんど起きません。
多くのクルマが良い塗料を使い、カタログにだってその美しさの理由が乗っている車種もあります。マツダの赤は色あせないともPRしています。
キズや汚れが付くのはコーティングの有無は関係ありません。艶の有無もそう。コーティングしてなくても水拭きしたら車はキレイよ。
だって、クリア被膜ってもう既に塗装されているもの。
コーティングが標準装備やメーカーオプション(製造ラインでするもの)でなく、ディーラーオプションでする理由はなんなのでしょう。クリア塗料でコーティングされているのに、さらにポリマーとかガラス系コーティングとかの上塗りって・・・
コーティングのメリット
コーティングに全く意味が無いわけではありません。
長期間維持されると言われている被膜により、水を弾きやすく、汚れが落ちやすいとされています。汚れは付かないのではなく、付きにくい状態になるだけです。
コーティング掛けたてはツヤも素晴らしく、ボディに歪みなく写される景色とかに惚れぼれするものです。
濡れたようなツヤ、とかヌルっとした深みのある艶、などと形容されますが、正直言うと好みの問題かもしれません。好きな人は好きで、満足度が高いものだと思います。
ピカピカの車が好き、と言うのを叶えやすいのが最大のメリット。
コーティングのデメリット
まず、費用が高い(笑)
新車購入の時のマヒした金銭感覚で無ければ、多分10万を超えるコーティングを選ぶ人はいないのでは無いか?と思います。ローンの中に組み込むことでマヒしているという事は多分に考えられます。
購入して一か月後、10万円以上払ってコーティングする?します?財布のひも硬くなりません?
高額な輸入車ならいざ知らず、コスパを求めるコンパクトカーに高額のコーティング費用を掛けるのとか本末転倒過ぎるので、頭を冷やしましょう
その他のデメリットとして、水滴によるレンズ効果によるウォータースポットなどになるのはコーティングの有無は関係ないと言うこと。なんならコーティングして水玉が出来やすいと、塗装焼き付きリスクが上がるとも言われております。
さらにはコーティングの状態を維持するため月に1~2回程度の洗車や、年1回のメンテナンスコーティングや研磨が必要になることも。
もはや追加コストと時間がかかり過ぎる事がデメリットになりますね。
下取りで有利はホント?
セールストーク的には下取りにも有利です、と言ったりしますが、あまり関係ありません。何年も経過した車体で、どんなコーティングをして何年経ったかは見抜ける訳もない。例えば赤だと、赤という色の時点で減点減額なわけで塗装の状態の善し悪しで少し傷んだ白や黒を逆転することは多くのケースで不可能です。
更には、同色の車2台並べて、おそらく多くの人が直前に洗車した車と、コーティングした車との決定的な違いを見抜くのは難しいのではないかと。
セールスマンとしてはコーティングボーナス(プレミアムコース1台売ったらいくらとか)の歩合が欲しくてそう言う事を言うので、信用できません。
コーティングが下取りや買取価格に影響がないことは経験則としてもありますし、他でもそう言った発信や配信をされている方もいらっしゃいます。高く売るのなら大事なのはコーティングではなく、色選びです。120%カラーが優先されます。
5年経った時に違う、とか10年後の状態がーとか言う人もいますが、これもね、差は無いですよ。同じ頻度で洗車してれば同じようにきれいさを保てます。5年後でも10年後でもコーティングによる下取り、買取額の差は余り出ない。コーティング代で払った分の元は取れないし、たまの洗車のコストも大して変わらんでしょう。
セルフでやれ…なくもない?
新車で納車してすぐなら、自分でコーティングできるのでは?と言う人もいるかもしれませんね。
実際のところ、コンディションを整えればやってやれないことも無いようです。
けっこう本格的なガラスコートのキットなんてものも売ってたりはします。
そしてレビュー数からしてけっこうなチャレンジャーの数がいる(笑)
そして業務用プロ向けの洗車グッズもあり、そしてやはりレビュー多いのがすごい。KeePer技研のクロスとか、プロ仕様と言うのは惹かれますね。
コーティングをガチでDIYする環境を整えるというのは、屋外での作業ではやはり雨(湿度)や風(ほこりが舞う)の影響を受け易く仕上がりが安定しないという事。
やはり、業者に頼むと手間暇作業環境の面では整っていて、そこにお金を払えるかDIYや業者に依頼するかの境目でしょう。
ディーラー通さず直でコーティング屋さんに頼むのも良いし、最近はガソリンスタンドでも業者に回さずコーティングを自前で導入しているところもあったりします。そういう所はマージンを省いている分幾らかは割安です。
まともなコーティング専門店では、車の保管状況、使い方、使用頻度、予算、メンテナンスサイクルなど細かくヒアリングしてくれて、しっかりとした提案をしてくれます。法外に高いものをゴリ押しで進めてこないです。それが普通なんだけど、ディーラーは新車購入の気持ちの昂りに付け込んでゴリ押しで来るから違和感を感じる時があるのよね。しかもヒアリングをあまりしないし。
コーティングをもっと手軽に、となると、洗車のついでに濡れたボディに吹きかけて硬く搾ったマイクロファイバーで拭くだけコート、なんてのもカー用品店的には売れているようです。
こまめな洗車が一番?
結局のところ、高価なコーティングは嗜好品のようなもの。
独特のツヤや輝きにお金を払うかどうか、趣味の世界とも言えます。
いろんな意見があるのはごもっとも、ただ、コーティングを売りたい側からの発信に偏っているように見受けられるので、判断材料の一助にでも。
コーティングは必須の物でもない。その前提にまず立ちましょう。
中古車には要らない、と言うと人も多いとも聞きます。
新車から3年有効のコーティングをして、3年後にまたコーティングをかける人って、1割もいかないとも言われています。リピート率は低く、愛車への愛着が薄れたり、新車買う時の熱から冷めたり、(もう中古になってるし)また10万払うのはないわ~ となったり要因は様々でしょう。
でも、じゃあ、その後の5年目/7年目と歴史を重ねての車検のタイミングでボロボロになっているか‥?なってないですよね。普通に洗車すれば普通にはキレイになりますよ。
コーティングするにせよ、しないにせよ、ちょくちょく洗車して汚れを落とし、車をいたわりましょう。
1か月に1回は機械洗車にぶっこみ、3か月に1回は手洗い洗車とか、洗車の後に簡単なコーティング剤をスプレーして拭き上げるとか、自分なりのルーティーンで車を綺麗に保つのも良いかもしれません。
ちなみに、コーティングをすべて否定するわけではありません。独特のツヤの美しさ、洗車が多少ラクになるというメリットもあるでしょう。
コーティングを付けることで、合わせ技で値引きが成立することもあったり、セールスとの付き合いでたまにはコーティングを付けるという事もあるかもしれません。
なんにせよ、車を美しく保ち、清々しいカーライフを送れると良いですね。
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