SUVのスタッドレスタイヤ選び・禁断の性能比較ランキング

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SUV用スタッドレス性能一覧

SUV用スタッドレス何メートルで止まれるのか。そのリアルなスタッドレスタイヤの性能比較。

JATMA(日本自動車タイヤ協会)や、TFTC(タイヤ公正取引協議会)や、ニュースリリース時の数値などを参照しています。タイヤサイズは概ね225幅~で65扁平程度、17インチのスタッドレス(RAV4サイズ)であるケースがほとんど。20㎞/h-0のいわゆる20-0性能です。ミシュランのみ25キロからの制動距離のため長くなっているけどね…

1世代前の数値がないモノは、2世代前、または銘柄リニューアル前のデーターから年次を追いかけて数値化して羅列しているモノも一部含み、推測数値も有ります。

SUV用スタッドレス:新旧1世代比較表

各メーカーのスタッドレス停止性能。現行の停止距離に注目です。

メーカー現行銘柄1世代前の銘柄現行の停止距離1世代前の距離向上率
ブリヂストンBLIZZAK DM-V3DM-V212.15m13.31m9%
ヨコハマiceGUARD SUV G075GEOLANDAR I/T-S11.90m15.45m23%
ダンロップWINTER MAXX SJ8+WINTER MAXX SJ815.5m17.7m14%
トーヨーOBSERVE GSi-6OBSERVE GSi-515.2m16.4m7%
ミシュランX-ICE SNOW SUVLATITUDE X-ICE XI216.5m*25㎞/hからの急制動18.2m*25㎞/hからの急制動9%
グッドイヤーICE NAVI SUVWRANGLER IP/N13.0m16.6m22%
コンチネンタルVikingContact 8VikingContact 713.6m14.5m6%

安定のブリヂストン、長期性能安定するという評判もあって、2番目の性能でも一番人気です。

ヨコハマとグッドイヤーの旧型からの「大躍進」、この2社は、1世代前のモデルがまだ「SUV専用の少し硬めのゴム」を使用していたのに対し、現行モデルから「乗用車用スタッドレスで培った最新の吸水・密着ゴム」を全面的に採用しました。そのため、他のメーカーよりも1世代での進化幅(20%超制動距離短縮)が非常に大きくなっています。発売開始から年数経過していても、これらより新しい世代のスタッドレスより高性能なスペックを維持していますね。

氷上性能ranking

氷の上でのストッピングパワーランキングでは、ヨコハマ、ブリヂストン、グッドイヤーかミシュラン(測定速度違うけど性能高そう)か…みたいな感じに。

  1. iceGUARD SUV G075
  2. BLIZZAK DM-V3
  3. ICE NAVI SUV or X-ICE SNOW SUV

ちなみに乗用車サイズのスタッドレスタイヤのランキングもほぼ同等となっています。

安定のヨコハマ、ブリヂストン、そして欧米勢も優秀です。

ダンロップとトーヨーは氷上ブレーキングテスト・スペック的にはイマイチです。

SUVスタッドレス価格ランキング

今回ピックアップした銘柄を価格で並べたもの。一般的な225/65R17インチのスタッドレスタイヤ。

コンチネンタルVC8が突出して高いのはこの中では一番新しい発売日であり、そしてタイミング的な問題か。耐荷重や摩耗性能もBEVなどにも耐え得るとしているため価格高いのかもしれない。

スタッドレス価格ランキングSUV専用
価格コムタイヤサイズと価格
https://kakaku.com/prdcompare/prdcompare.aspx?pd_cmpkey=K0000673683_K0001385618_K0001277762_K0001386545_K0001174674_K0000894728_K0001647451&pd_ctg=7050&spec=103_7-1-2,101_1-1-2-3-4-5-6-7-8-9-10,102_5-1-2-3-4-5

ブリヂストンとヨコハマはちょっと高い。グッドイヤーが割安感ありますね。

ドライの高速走行時に定評のあるミシュランとダンロップは中間くらいの価格帯でバランスを取っています。時期・サイズにより変動・振り幅があるかしら。

発売時期が古いモデル(ヨコハマ G075やグッドイヤー ICE NAVI SUV)は、性能は十分ですが、「店頭での在庫処分(型落ちではないが2年在庫などで安売り)」の対象になりやすく、ネットでの割安品、店頭での値引き品をゲットできるとお買い得感があるかもしれません。

2~3年落ちスタッドレスでも問題ないと思えるか…によりますけど。

各メーカーのテスト条件・ソース一覧

テストの条件はメーカー毎に異なる部分も有りますが、概ね量販SUVでの制動テストを行うのが主流です。

メーカーテスト車両 (主な代表例)データソースの名称試験方法の補足
ブリヂストントヨタ・ハリアー
(ZSU65W)
BLIZZAK DM-V3 ニュースリリース / タイヤ公正取引協議会届出データ氷温 -3.0℃〜-2.0℃、時速20kmからの制動距離を5回計測し平均化。
ヨコハマトヨタ・ランドクルーザー プラドiceGUARD SUV G075 ニュースリリース室内アイススケートリンク等、外気温に左右されない安定環境で実施。
ダンロップ国産2000ccクラスSUV
(RAV4等)
WINTER MAXX SJ8+ プレスリリース / 住友ゴム公式技術資料氷盤路にてABSを作動させ、GPS計測機を用いて停止距離を算出。
トーヨーマツダ・CX-5OBSERVE GSi-6 ニュースリリース / 公式製品カタログ自社テストコース(サロマテストコース等)での比較実機テスト。
ミシュランミッドサイズSUVX-ICE SNOW SUV プレス発表資料初速25km/h設定。他社より高速からのブレーキのため距離が長く出る傾向。
グッドイヤー国産2.5Lクラス 4WD車ICE NAVI SUV 製品サイト / タイヤ公正取引協議会届出データ岡山国際スケートリンク等の室内施設で、環境変動を抑えてテスト。
コンチ欧州/国産主要SUVVikingContact 8 プレスリリース / グローバル技術資料ドイツ・アーベントシュテルン等、世界各地のテストコースで実施。

ミシュランは速度が高く距離長めの結果となっています。

主要7社:新旧比較と公式ソース(直接リンク)

メーカー現行銘柄現行の停止距離公式ソース(ニュースリリース)
ブリヂストンDM-V312.15m2019/07/09 公式リリース
ヨコハマG07511.90m2016/07/15 公式リリース
ダンロップSJ8+15.50m2021/06/30 公式リリース
ミシュランX-ICE SNOW16.50m*2020/06/30 公式リリース
グッドイヤーICE NAVI SUV13.00m2014/07/14 公式リリース
トーヨーGSi-615.20m2021/07/21 公式リリース
コンチネンタルVC813.6m2024/07/26 公式リリース

この公式リリースのリンク先、内容など一部変更・削除されている部分もあるかもしれません。各タイヤの別記事・レポートなどの数値も参照しているため、一部数値が非掲載・非公式なケースもあります。

まとめ

SUV用のスタッドレスでも安定して性能高いのはヨコハマ・ブリヂストンとなります。価格も少し高めです。

高速走行時の安定感・静粛性などではミシュランやコンチネンタルが優秀でしょう。

古いタイヤ、旧銘柄のタイヤを履いてて交換検討中の方にも参考になりそうなところでは、1世代前のタイヤから現行品に履き替えるだけで、平均して1.5m〜3.5mほど手前で止まれるようになるということ。これは、横断歩道や交差点、峠道でのアンダーステアやブレーキングで安全マージンとして非常に大きな差になります。

SUVは車重が重いため、「摩耗」と「ゴムの硬化」の影響を乗用車以上に受けやすいという点は注意点となります。

最近のトレンドは「4年後でも性能が落ちないか(経年劣化)」という点に各社が注力する傾向にあり、「走行距離が長い(性能重視・年数持たないからある程度摩耗してもよい)」ケースと、「スタッドレスでの走行距離が短い・数年履き続けたい(経年劣化・寿命重視)」ケースとに分かれるようです。

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「1シーズンの距離が長い」場合(摩耗重視・耐摩耗性)

冬の間、高速道路を使って長距離移動をしたり、除雪されたアスファルト路面を走ることが多い方に向けた視点です。

  • ミシュラン(X-ICE SNOW SUV) 【推奨度:高】 伝統的に「減りにくさ」では業界トップクラスです。ゴムが摩耗しても新しい溝(凸凹・サイプ)が現れる構造で、走行距離が伸びても氷上性能がガタ落ちしません。高速走行も得意。
  • ダンロップ(WINTER MAXX SJ8+) 【推奨度:高】 「液状化しにくいゴム(液状ゴム不使用)」を採用しており、ゴムが物理的に減りにくいのが特徴です。アスファルト走行が多い長距離ユーザーから「減りにくい」と定評があります。
  • ブリヂストン(BLIZZAK DM-V3) 【推奨度:中】 発泡ゴムは「柔らかさ」が命のため、以前は減りやすいと言われましたが、DM-V3になってから耐摩耗性が旧型比25%向上。距離を走るユーザーでも選びやすくなりました。
  • ヨコハマ(iceGUARD SUV G075) 【推奨度:中】 低燃費性能を意識した「ころがり抵抗」の低減により、無駄な摩擦を抑えて摩耗を抑制しています。

数年履き続けたい」場合(寿命重視・経年劣化抑制)

年間走行距離は短く、3年〜4年(あるいは5年)と長期間同じタイヤを使いたい方に向けた視点です。

  • ヨコハマ(iceGUARD SUV G075) 【推奨度:高】 「経時変化しにくいゴム」を売りにしています。時間が経ってもゴムの柔らかさを保つオイルや成分が抜けにくいため、4年後でも氷上でしっかり止まれる性能を維持しやすいです。
  • ブリヂストン(BLIZZAK DM-V3) 【推奨度:高】 「発泡ゴム」は気泡があるため、ゴム自体が硬くなっても氷の表面に密着しやすいという独自の強みがあります。「古くなっても効く」という点での信頼感は圧倒的です。
  • ミシュラン(X-ICE SNOW SUV) 【推奨度:高】 「100%から0%(摩耗限界)まで性能が変わらない」ことをブランド哲学としています。ゴム自体の劣化が極めて少なく、4、5年目に履きっぱなし(推奨はしないぞ)にするユーザーが多いメーカーです。
  • グッドイヤー(ICE NAVI SUV) 【推奨度:中】 比較的リーズナブルな価格設定のため、4年程度で割り切って新品に交換するという運用に向いています。

両方のバランスを考えるなら

  • 「とにかく長く、安心して使いたい」欲張りな方へ ブリヂストンまたはミシュランがおすすめです。初期投資は高いですが、ミシュランは「摩耗」に強く、ブリヂストンは「経年(硬化)」による性能低下への対策が非常に強力です。
  • 「3〜4年程度で確実に買い替える」コスパ重視の方へ ヨコハマグッドイヤーが適しています。特にヨコハマは、SUV専用設計の中で「初期性能の高さ」と「数年後の効き」のバランスが最も取れた選択肢の一つです。

せっかくのSUVであれば、ポテンシャルを発揮して雪道でも活躍して欲しいものですね。

スタッドレスタイヤ選びの参考になれば幸いです。

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