NEXCO中日本ETC障害の瑕疵・損害賠償・支払わない問い合わせ請求料金督促について考察(追記/刑事罰罰金は対象外に)
文中追記アリ、ETC障害で未納の通行料金を支払わないとどうなるのか?刑事罰と罰金は適用外で未納80万件以上の着地点は?
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以下ネクスコの案内講師気分が続く
「0120-922-229」に電話をおかけいただくと、24時間365日通話料金が無料で「NEXCO中日本お客さまセンター」につながります。 上記電話番号をご使用になれないお客さまは、通話有料の052-223-0333にお電話いただくと係員が対応させていただきます。「NEXCO中日本お客さまセンター」への電話が無料になります -2008年10月1日から-https://www.c-nexco.co.jp/corporate/pressroom/news_old/index.
重要なお知らせ
ETC障害にともなう通行料金お支払手続きのご案内
2025年4月7日
14時00分現在中日本高速道路株式会社が管理するインターチェンジ(以下「IC」という。)で4月6日(日)、ETC を制御する設備に障害が発生したことから、ETC の利用ができなくなっていました。
この度は多大なるご迷惑をおかけしたことについて、心よりお詫び申し上げます。 申し訳ございませんでした。
ETCの障害が発生していた料金所をそのままご通行いただいたお客さまにおかれましては、通行料金についてWEBでのお手続きをお願いいたします。
なお、ETC利用照会サービス(https://www.etc-meisai.jp/:登録制)をご利用されているお客さまは、こちらで正しいご請求金額となっているかご確認いただけます。①「NEXCO中日本 ETCの請求料金」で検索
②個人情報の取得に同意いただき、以降のご記入をお願いいたします。
(以下の二次元コードから読み込んでください)※一部時間帯で料金所において配布させていただきました通行料金お支払に関するご案内のチラシにおいて、お支払いの手続きの期限に関する記載をさせていただきましたが、記載の期限によらず、手続きをお願いいたします。
※現金でご精算、かつ銀行振込の場合は、振込手数料は弊社で負担いたします。
※一部時間帯で料金所において配布しました通行料金お支払に関するご案内のチラシにおいて、お支払いの手続きの期限に関する記載をしておりますが、記載の期限によらず、手続きをお願いいたします。
※現金でご精算、かつ銀行振込の場合は、振込手数料は弊社で負担いたします。
※フィッシングサイトにご注意ください。フィッシングサイトを表示してしまった場合は、個人情報等を絶対に入力しないようご注意ください。
・NEXCO西日本公式WEBサイト中日本高速道路株式会社 東京支社、八王子支社、名古屋支社が管理するインターチェンジ(以下「IC」という。)で4月6日(日)、ETCを制御する設備に障害が発生したことから、ETCの利用ができなくなっています。なお、一般レーンまたはサポートレーンの利用は可能です。
ご利用のお客さまには大変ご迷惑をおかけしておりますが、近隣ICのご利用をお願い申し上げます。
最新の交通情報については、iHighway中日本(https://www.c-ihighway.jp/)をご確認ください。 中日本高速道路株式会社 東京支社、八王子支社、名古屋支社が管理するインターチェンジ(以下「IC」という。)で4月6日(日)、ETCを制御する設備に障害が発生したことから、ETCの利用ができなくなっています。なお、一般レーンまたはサポートレーンの利用は可能です。
ご利用のお客さまには大変ご迷惑をおかけしておりますが、近隣ICのご利用をお願い申し上げます。
最新の交通情報については、iHighway中日本(https://www.c-ihighway.jp/)をご確認ください。
上記は公式ホームページなど
以下問題点を指摘、解説していきます。
NEXCO中日本のETC大規模障害 に怒りの声、料金請求は正当なのか?
去る2025年4月5日、多くのドライバーが悪夢のような体験をしました。NEXCO中日本管内の広範囲でETCシステムに大規模な障害が発生し、料金所のゲートが開かない、あるいは通行記録が正常に行われないという事態に見舞われたのです。行楽や帰省で高速道路を利用しようとしていた人々は、料金所手前で立ち往生し、各地で深刻な渋滞が発生しました。この未曾有のトラブルに対するNEXCO中日本の対応は、多くの点でETC利用者視点の欠如と言わざるを得ず、強い憤りを覚えます。
もし、これがゴールデンウィークや夏休み・冬休みや年末年始機関だったらと思おうと身の毛もよだつ事案です。
「心よりおわび」と謝罪 ETC障害で―中日本高速https://www.jiji.com/jc/article?k=2025040600294&g=soc

判断の遅れが招いた大混乱 – なぜゲートはすぐに開放されなかったのか?
まず最大の問題点として指摘したいのは、障害発生後のゲート対応の遅さです。ETCシステムが正常に機能しないのであれば、利用者の安全確保と交通の円滑化を最優先し、速やかに全てのETCゲート、あるいは必要に応じて一般ゲートも含めてバーを開放し、車両を流すべきでした。
しかし、実際には多くの料金所でゲートは閉じたままで、状況が飲み込めないドライバーでたちまち長蛇の列が発生。クラクションが鳴り響き、係員の説明も不十分な中、利用者はただただ立ち往生するしかありませんでした。この混乱は、明らかにNEXCO中日本の初期対応のまずさ、危機管理意識の欠如が招いた人災と言えます。
なぜ、「システムがダウンした、ならばゲートを開けて交通を確保する」という単純かつ重要な判断が迅速にできなかったのでしょうか。料金徴収を優先するあまり、利用者の時間、安全、そして精神的な平穏を犠牲にしたのではないかと疑わざるを得ません。渋滞による経済的損失や、排気ガスによる環境負荷の増大も計り知れません。真っ先にゲートを開放し、渋滞の緩和を図ることこそ、インフラ事業者としての最低限の責務だったはずです。
東名や中央道などでETC障害 7都県の料金所、利用できず―レーン開放、事後精算呼び掛けhttps://www.jiji.com/jc/article?k=2025040600173&g=soc
「後日請求します」 – 責任転嫁も甚だしい対応
さらに利用者の神経を逆なでしたのが、混乱の末に通過した車両に対し、「後日正規料金を請求する」としたNEXCO中日本の対応です。
そもそも、この混乱はNEXCO中日本の管理するETCシステムに起因するものです。利用者は何も悪くありません。それにもかかわらず、システム障害によって迷惑を被った上に、後日わざわざ支払い手続きをしなければならないというのは、どう考えても理不尽です。
これは、自らの不手際によって生じた損害(=未収料金)の穴埋めを、一方的に利用者に押し付ける行為に他なりません。本来であれば、システム障害という異常事態においては、原因者であるNEXCO中日本がその損失を負担するのが筋ではないでしょうか。「迷惑をかけた上に、金銭的な負担(支払い手続きの手間を含む)まで強いるのか」というのが、多くの利用者の偽らざる心境でしょう。
愛知の東名高速 ETC障害の渋滞で衝突事故 子ども2人含む5人けがhttps://mainichi.jp/articles/20250406/k00/00m/040/098000c
NEXCO中日本はウェブサイト等で謝罪の意を表明していますが、その一方で「料金はきっちり払ってください」と要求する姿勢は、謝罪の言葉を空虚なものにしています。

関係各所の反応 – 温度差が示す問題の根深さ
この問題に対する関係各所の反応にも注目すべき点があります。
NEXCO中日本は形式的な謝罪を行いましたが、その後の対応(後日請求)を見る限り、本質的な反省が見られるとは言い難い状況です。
また、監督官庁である国土交通省のコメントは、「原因究明と再発防止を指示した」という内容に留まり、どこか他人事のような「生ぬるい」印象を受けました。国民生活に直結する重要インフラの麻痺という事態の深刻さを、十分に認識しているとは思えません。
国交省天下りトップそろり復活 関空13年ぶり、首都高8年ぶりhttps://www.nikkei.com/article/DGXLASFS24H44_U6A520C1EE8000
一方で、政府・官房長官からは「NEXCO中日本に対し、国土交通省から必要な指導を行う。今後の対応次第では処分も検討する」といった、より踏み込んだ厳しい発言が出ています。これは、今回のシステム障害とNEXCO中日本の対応が、単なる一企業の不祥事ではなく、社会インフラの信頼性に関わる重大問題であるという認識の表れでしょう。この温度差は、問題の根深さを示唆しています。
料金支払いの義務はあるのか? – 瑕疵担保責任と相殺の可能性
ここで改めて問いたいのは、**「利用者は本当に通行料金を支払う義務があるのか?」**という点です。
民法の考え方に基づけば、NEXCO中日本が提供する「ETCシステムを利用した円滑な通行サービス」には瑕疵(欠陥)があったと言えます。システム障害により、利用者は本来受けられるはずだったサービスを受けられなかったばかりか、予期せぬ渋滞に巻き込まれ、多大な時間的損失、精神的苦痛、そして燃料の浪費といった実質的な損害を被りました。
これは、NEXCO中日本の債務不履行、あるいは瑕疵担保責任(契約不適合責任)を問える事案ではないでしょうか。利用者が被った損害は、本来支払うべき通行料金によって相殺されるべき性質のものだと考えられます。
NEXCO中日本は、後日請求を行う前に、まず自社のシステム障害によって利用者に与えた損害を真摯に見積もり、それに対する補償(例えば、該当区間の通行料金の免除など)を検討すべきです。一方的に「払え」というのは、あまりにも傲慢であり、利用者感情を無視した対応と言わざるを得ません。場合によっては、利用者側からNEXCO中日本に対して損害賠償を請求することも可能なケースだと考えられます。
渋滞で損害賠償は出来ないと言うけども
NEXCO中日本はHPで、通行料金は高速道路の利用料で、「JRなどの特急料金のように所要時間の保証といった性格を含んでいない」とし減額や免除はしないとしているらしいですよね~
事故や渋滞でもそうらしいけど
なぜ事故を起こした原因者に渋滞などによる損害賠償を請求しないのですか?
原因者負担金として請求できるものは、物理的損失の原状復旧に関した費用と解されます。従って、通行止めを余儀なくされた場合の料金収入の減収については、あくまでも想定上のものであるため、負担命令の対象とはなりません。
なぜ事故を起こした原因者に渋滞などによる損害賠償を請求しないのですか?https://highwaypost.c-nexco.co.jp/faq/traffic/knowledge/370.html
さて、通常時であれば事故は想定上の物であるとして明記されています。
ですが、今回のネクスコ中日本のETC障害は、責任がネクスコ中日本にあることが明確であり、トップが謝罪会見までしています。
そして、今回のネクスコ中日本ETCシステム障害については、大規模なシステム障害に対応するマニュアルがなかったとあるため、想定外の物であると言うのが解りますね。
想定外だから対応が遅れたのであれば、その責任はNEXCO中日本にあるのは明確で、高速道路利用料金との相殺がベストであると思う根拠となります。
支払わないと詐欺になるか?追徴来るか
ETCシステム障害において、後日清算として対処したものを支払いを行わないとどうなるのか?
支払うように促すために、詐欺罪の可能性を仄めかす方もいらっしゃるようです
ETC障害で「後日払い」の通行料金 未払いで「詐欺罪」の可能性もhttps://mainichi.jp/articles/20250407/k00/00m/040/164000c
料金を支払うのは前提で、意図的に払わないことで詐欺になるとの論調ですが、そこまでではないでしょう。支払い忘れで督促が来るのが関の山で、なんならクルマとドライバーとETCのデーターとの照合掛けて督促する、支払い逃れを使用としている事の立証責任はネクスコ中日本にあるため、いきなり詐欺で告訴はない。
とりあえず支払いをしないでも督促が来るだけであり、最初の支払い督促時点では利息がつかない、またはついても微小なものと思われます。支払いの手間と督促を受けるのを計りに掛けてあえて払わない人も出てくるでしょうね。
追記 道路整備特別措置法で定める「不正通行」には当たらない
高速道路行政を担う国交省の見解としては、今回の障害で利用者が刑事責任を問われる可能性を否定しました。
罰金、起訴はされなそうってこと。罪の問われ方について見解が出て、不正通行で30万円以下の罰金に処すというのは適用されないことが明言されたため、NEXCOの支払いを求める姿勢に多少のブレーキを掛けた感じですね。
支払ってくれ、罰金にはならないけど、と言うのが着地点。支払い対象が92万件、既に支払ったETCユーザーがが3万件程度らしいので、80万件以上の刑事罰・罰金を求めるのは現実的ではないと見ているのでしょう。
まとめ – NEXCO中日本に求められる真摯な反省と責任ある行動
今回のNEXCO中日本のETCシステム障害と、その後の対応は、多くの点で利用者を失望させ、怒りを買いました。
- 初期対応の遅れ: ゲート開放判断が遅れ、不必要な大渋滞を引き起こした。
- 後日請求という責任転嫁: 自らのシステム不具合のツケを利用者に回した。
- 謝罪と矛盾する行動: 口先だけの謝罪で、実質的な負担を利用者に強いている。
- 損害への無配慮: 利用者が被った時間的・精神的損害を無視している。
高速道路という公共性の高いインフラを運営する企業として、NEXCO中日本には今回の事態を深刻に受け止め、真摯な反省に基づいた、責任ある行動を求めます。それは、単なるシステムの再発防止策の構築に留まらず、迷惑を被った利用者に対する誠意ある対応、具体的には通行料金請求の取り下げや、何らかの形での補償を含むべきです。
今回のようなケースでは、敢えて手続きを踏まず、ETC請求料金の督促が来ることを待ち、その書面をSNSにアップしてネクストと国交省を批判する材料にする炎上商法的な投稿も出て来そうですし、どのように対応されるのかも注目です。
そして、監督官庁である国土交通省も、NEXCO任せにするのではなく、国民の視点に立って厳格な指導監督を行うべきです。二度とこのような事態が発生しないよう、そして万が一発生した場合でも利用者に過度な負担を強いることのないよう、万全の体制を構築することを強く望みます。ゴールデンウイークや夏休みに障害が発生しないことを祈って善きモーターライフを!
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