日本はアメリカ車を買わないのに米国は数百万台の日本車を輸入という日米市場の非対称性の根本理由


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なぜ日本でアメ車は苦戦し、アメリカで日本車は成功するのか?

「日本人はアメリカ車を買わない!不公平だ!」、アメリカの政権トップからそんな声が聞こえてきました。トランプ大統領「Make America Great Again」として、貿易摩擦・・・いや、貿易戦争の様相を呈して来たとも言います。

しかし、日本の消費者の多くは「いやいや、そもそも選択肢が…」「私たちのニーズに合ってないだけで…」と感じたのではないでしょうか。

一方、アメリカの路上ではトヨタ、ホンダ、日産といった日本車が溢れています。この対照的な状況は、一体なぜ生まれるのでしょうか?

Japaneseのリアルな声としては、「性能が良い日本車を買うのは当たり前」「アメ車はデカくて燃費が悪い」「税金が高い」「そもそも日本で売る気がないのでは?」 – は、この複雑な問題を考える上で解像度を上げるヒントになります。若干感情的であり、断片的でもありますが、核心をついているとも。

なぜアメリカ車が日本市場で苦戦し、逆に日本車がアメリカ市場で成功を収めているのか、その背景にある構造的な要因を探っていきます。これは単なるアメ車の「低い品質」「燃費悪い」の問題ではなく、日本の税制問題、市場環境、消費者の価値観、そしてメーカーの戦略が複雑に絡み合った結果なのです。

アメリカ市場における日本車の成功:努力と消費者の合理的な選択

まず、アメリカで日本車が売れている現状について考えてみましょう。

「米国が国家として日本車を『受け入れている』のではなくアメリカ国民個々の消費者の選択」であることは間違いありません。

ハイブリッドカーで世界を変えたプリウス
日本車の評価を高めたモデルと言える

そして、それは「日本車メーカーのこれまで努力にもよるたまもの」です。

「当たり前でしょ?性能が良くて高品質な日本車を買うに決まってるでしょ!」という意見は、ある意味で真実を突いています。1970年代のオイルショックを契機に、燃費が良く、信頼性が高く、比較的手頃な価格の日本車は、実用性を重視する多くのアメリカの消費者の心を長い年月をかけて掴みました。故障が少なく、維持費も抑えられる日本車は、合理的な選択肢として広く受け入れられたのです。

エコカーの代表にプリウスが君臨し、レッドカーペットにプリウスで乗る付けるのがCoolだ!まで行ったのはすごかったですよね。

レオナルドディカプリオと当時の愛車のプリウス

しかし、この成功は「当たり前」に手に入ったものではありません。日本メーカーは、アメリカの消費者のニーズを徹底的に調査し、品質改善に弛まぬ努力を続けました。小型の日本差は北米向けにサイズを拡大する傾向になり、カムリやレガシィアウトバックなどはそうとう肥大化したものです・・・

さらに、北米地域における現地生産体制を構築し、広大な国土をカバーするディーラー網を整備するなど、地道な投資とマーケティング活動を展開してきたのです。単に「性能が良い」だけでなく、アメリカ市場に根を下ろすための総合的な戦略と努力が、今日の成功を支えています。

トヨタは北米でも爆売れ

つまり、アメリカにおける日本車の成功は、「高品質だから当然」という単純な話ではなく、

  1. 消費者のニーズ(燃費、信頼性、価格)への合致
  2. 日本メーカーの継続的な品質向上と技術開発
  3. 現地市場への適応努力(現地生産、ディーラー網整備) これらが複合的に作用した結果と言えるでしょう。

日本市場におけるアメリカ車の苦戦:ミスマッチの連鎖

翻って、なぜ日本ではアメリカ車が売れないのでしょうか?アメ車を排除する「保護主義だ」という批判も聞かれますが、「日本市場でアメリカ車が売れないのは消費者の選好と市場の事情によるものであり、保護主義ではない」と言い切れます。考え方が保守的?そんなことはない。現に日本ではドイツ車は認められているし、憧れの高級車の象徴であり続けているとも言えますよ。

アメ車向けは関税などの障壁は低く、むしろ市場の特性とアメリカ車の特性、そしてメーカーの戦略との間に「ミスマッチ」が存在すると考えるのが妥当です。

1. 市場環境と消費者のニーズとのギャップ

  • サイズと道路事情: 「狭い道も通れるし、小回りきく」「デカイだけで、燃費の悪いアメ車に乗るメリットってなに?」という声は、日本の現実を的確に表しています。都市部を中心に道幅が狭く、駐車スペースも限られる日本では、大型車が多いアメリカ車は日常的な使い勝手で不利になりがちです。コンパクトカーや軽自動車が市場の多くを占めるのは、こうした環境への適応の結果です。
  • 燃費性能への意識: ガソリン価格が相対的に高い日本では、燃費性能は車選びの重要な要素です。「燃費もいいし…」と日本車の利点が挙げられるように、燃費で劣るイメージのあるアメリカ車は、経済性を重視する消費者から敬遠されがちです。
  • 税制の壁: 「アメ車(大排気量V8やV6)は日本の税制のせいで維持にお金がかかりすぎる」「自動車税が高すぎ」「重量税も足を引っ張ってる」という指摘は重要です。日本の自動車税は排気量、自動車重量税は車両重量に応じて課税されます。伝統的に大排気量・大型のモデルが多いアメリカ車は、同クラスの日本車や欧州車と比較して維持費が高額になる傾向があり、これが購入の大きなハードルとなっています。輸入車はほとんど3ナンバー、維持費って高額なのか?https://caranddrive.net/443084090-html/

2. 品質、信頼性、アフターサービスへの懸念

「日本車並に故障が少なくて、日本車並の燃費で、日本メーカー並にアフターフォローが充実していて…」という意見は、裏を返せば、アメリカ車に対してこれらの点で不安を感じている消費者がいることを示唆しています。過去のアメリカ車には品質や信頼性の面で日本車に劣るというイメージが根強く残っており、払拭しきれていません。 また、「外車だと、故障した時の修理が大変」という懸念も一般的です。日本国内におけるディーラー網の規模や部品供給体制、整備士の熟練度などが、日本メーカーや、日本市場に深くコミットしているドイツ車メーカー(ベンツやBMWは日本市場でも比較的好調です)に比べて見劣りすると感じられれば、購入後の不安につながります。どんなに魅力的な車でも、安心して乗り続けられるサポート体制がなければ、購入には踏み切れません。

3. 日本市場へのローカライズ不足

「右ハンドルだったら、多少高くても売れてると思う」「まずメートル法で車を作って」といった声は、メーカー側の「本気度」に対する疑問を投げかけています。左側通行の日本向けに右ハンドル仕様を用意するのは当然として、細かな装備やインターフェース(例えばインフォテイメントの日本語対応、カーナビの仕様など)が日本向けに最適化されていないと、「日本のことを考えて作られていない」という印象を与えかねません。排気量をインチ(cubic inch)で表現するのはある意味のアメリカPRでもあるし、インチアピールもわからんこともないけど、メートル法への言及はやや極端かもしれませんけどね。根本にあるのは「日本市場の特殊性を理解し、それに合わせた製品開発・仕様設定をしているか?」という問いかけです。

4. メーカーの戦略と歴史的経緯

Trump『日本人はフォードの車を買わない!どうしてだ?』 Japanese『日本撤退してますwww』」というウィットに富んだやり取りは、アメリカメーカーの日本市場に対するコミットメントの変遷を象徴しています。

かつてはフォードがマツダと提携し、「日本人の体に合わせて作ったフォードは売れてた」時代もなくはなかったし、トヨタやGMがスズキと関係を持っていた時期もあります。シボレークルーズ(スイフトベース)やトヨタVOLTZ(ヴォルツ:カローラベース)の珍車とかね。

カローラベースに当時のミツビシブーレイ顔で迷走
2年で販売終了

しかし、その後、選択と集中を進める中で日本市場から撤退したり、規模を縮小したりするメーカーが相次ぎました。 「日本車キラーと言われたGMのネオンやフォードKa、シボレーの“PTクルーザー”」のような、日本市場を意識したとされる車種も投入されましたが、必ずしも成功したとは言えません。

クラスイスラーPTクルーザーはちょっと人気だった

ダッジ(Dodge)は2007年にわざわざ日本参入してきたけど、3年ちょっとで撤退。モーターショーとかイベントとか華々しくやっていたのが懐かしいけどね…V8のSRTヘルキャットとか、大胆かつ強烈なスタイルがアイデンティティとして確立されていたけど、売れないかったものは仕方ない。

ダッジの日本展開は大失敗に終わる

デザインの独自性はあっても、先に挙げたサイズ、燃費、品質、アフターサービスといった総合的な面で日本車や欧州車に対する明確な優位性を打ち出せず、販売網の弱さも相まって定着には至りませんでした。

結果として、「日本で売る気がないのに文句言われても困る」という消費者の不信感につながっている側面は否めません。

「トヨタ車より壊れなくて(ムリ)燃費が良くて(ムリ)ディーラーが充実してて(BYDは挑戦している)アフターケアが万全なら(アメ車は壊れる)アメリカ車が次の車の候補に入る可能性はある」という厳しい要求は、これまでの経緯を踏まえた上での、日本市場で成功するための最低条件です。

単純化できない市場の論理

アメリカで日本車が売れ、日本でアメリカ車が売れない理由は、決して単純な「品質の優劣」や「保護主義」で説明できるものではありません。それは、それぞれの国の

  • 地理的・インフラ的条件(国土の広さ、道路事情、駐車環境)
  • 経済的条件(ガソリン価格、税制)
  • 消費者の価値観とライフスタイル(実用性重視、経済性志向、環境意識)
  • メーカーの歴史的な取り組みと戦略(品質改善、現地化、ディーラー網、マーケティング)

といった要因が複雑に絡み合った結果です。

アメリカの消費者は、広大な国土を走り、実用性と信頼性を重視する中で、日本車の提供する価値を選んできました。

一方、日本の消費者は、限られたスペース、高い維持費、そして充実した国内メーカーの選択肢の中で、アメリカ車に積極的な購入動機を見出しにくい状況が続いています。

マスタングコブラ コアなファンならプレ値を承知で購入するかも
コレクターに人気だったりもする

フォードがエスケープの時とははそこそこ良かったりしたり、エクスプローラーでも右ハンドル用意したりダウンサイジングターボで2L程度まで排気量下げて日本の税金に対応した設定にしていたような気もするけど、爆発的な人気には至らず。

もちろん、よりコアなモデルのフォードのGT40やコブラ、RS200なら買うぞ!という特定のモデルやクラシックカーには熱心なファンがいます。復刻されたモデルでもレプリカでもEV化されたモデルでも、少数なら希少価値として欲しいと言うのもあるでしょう。

往年の名車:フォードGT 
オリジナル・復刻版共に日本で欲しがる方もいるかもしれない

日本ではフォード栃木が「すべてフォード復活のために」という壮大なスローガンを掲げていますけど、実現は難しいかしら。

https://ford-import.com/about

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しかし、それはあくまで一部のニッチな需要であり、市場全体の大きな流れを変えるものではありません。

アメ車はテスラかジープくらい

近年、テスラをはじめとする新しいアメリカの自動車メーカーがEV(電気自動車)で存在感を示し始めていたり、JEEPブランドがラングラーを中心に存在感ありますが、日本市場で本格的に普及するには、依然として価格、充電インフラ、そしてサービス体制といった課題が残ります。

キャデラックもあるけど、デカすぎるモデルばかりでしかも左ハンドル…

巨大なエスカレード
1800万円するけど、ディフェンダー・Gクラスのライバルにはならない

キャデから右ハンです!と出たらEVだしね…

キャデラックリリック
右ハンドルではあるが・・・

結局のところ、自動車市場はそれぞれの国の「クルマ文化」に深く根ざしています。その土壌に合った種を蒔き、丁寧に育てなければ、大きな実りを得ることは難しいのです。

「アメ車の性能の低さや市場への適合への怠慢などの落ち度を日本人のせいにしないでほしい」、市場への適応努力の重要性を訴えています。

デカくても日本で売れているディフェンダーとかもあるんですよね。

グローバル化が進む中でも、ローカルな市場の現実を理解し、尊重すること。それこそが、国境を超えて車を売るための普遍的な鍵なのかもしれません。トランプ大統領、聞こえますか?

個性あるアメ車を楽しめるのは富裕層くらいですかね??

アメリカ製でもイイから500㎞以上走れる小型のEVや、低燃費なコンパクトSUVとかも欲しいところです。

JEEPやTESLAくらいなら、時に車選びの候補に挙がることもあるでしょう。善き車選びを!

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