2015~ R1200R水冷モデル試乗インプレ 後編 

前回のポスト R1200R 水冷モデル試乗インプレ 前編に引き続き、2015年にモデルチェンジされたR1200R・LC(liquid cooled)水冷モデルに試乗したインプレッションをお伝えしたいと思います。


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前回の投稿ではほぼメカニズムの進化について書いただけで、乗り心地は変わらず良好、といったことしか記載できていなかったので、その他にもいくつか特徴をあげて行きたいと思います。

BMWの美点としては、長距離ツーリングに適したマシンであるというのと、快適でありながら高いスポーツ性を感じるということがあると思います。

R1200Rもロードスターというカテゴリーでありながらツーリングに適した特性と、拡張性を持っていると言えます。

メーカー純正のミニスクリーンでもそこそこの風はしのげますが、大き目のスクリーンに換装するだけでもロングツーリングバイクと長所を伸ばすことができます。

兄貴分のGSやRTには及ばずとも、かなりの高い水準で快適に過ごせます。

私も10年以上前に旧型R1100Rにビキニカウルをつけて1日500㎞超の連泊ツーリングに出たことがありますが、防風性能だけではないBMWのつくりの良さに触れることができて一層のファンになりました。

パニアケースやトップケースの装着などの拡張性が高いのも魅力的ですが、ちょっとオプションのお値段が高いのがネックですが・・

ちなみにシートはローシートが日本標準仕様だそうなので、足が窮屈な方はハイシートがオススメです。

立ちごけを恐れて低くすると、長距離ライディングの際に膝の曲がりがきつくなることもあるかもしれません。

ブレーキ性能は新型でさらにアップグレードされ、ラジアルマウントのブレンボキャリパーなど、見た目とフィーリング、絶対性能の向上など、スーパースポーツバイクにひけを取らない装備だと思います。

もちろんABSも標準で、そのストッピングパワーを誰でも安全に引き出すことができて、心理的な余裕なども含めて大きなアドバンテージと言えます。フィーリングの良さも美点としてあります。

一般的な倒立フォークになりましたが、テレレバーの性能を倒立式フォークのセッティングとサスの電子制御で実現したとのことで、実際のところ、BMW独特なフラットライド感は実現できていると思います。

昔乗ってたR1100Rに比べると、やや前傾姿勢でヘッドライトも異形でやや下にセットされ、ストリートファイターテイストがあり、ハンドルからの路面状況のフィードバックもフラットで絞まった足周りに感じました。

ハンドリングはどっしりしているけど俊敏で、かなり楽しめる完成度の高さかと思います。


「シフトアシストPro」クラッチ操作なしで、足先操作だけでギアチェンジが可能ですが、試乗車のような慣らしが済んでいない場合は若干タッチが固く、ショックも大きめに感じました。

クラッチ操作なしを謳うのであれば、制御はホンダのDCTの方が洗練されているように感じます。今後改善していくと思うので、期待したいところです。

マフラーは見た目に太目でややショート、音も野太いけど静かなほうです。

R1100Rの時はカブと間違うような音でしたが、現代的なスポーティーさを備えている音質かと思います。

高速走行時はあまり排気音の存在感が消えるような気がしますが、それはネイキッドで風切り音は大きいからかもしれません。総じて静かだとは思います。

ホイールは片持ち17インチで、4輪のBMWに通ずるスポーティーさがあるホイールデザインです。

180幅のワイドなタイヤでスポーツ走行にももちろん対応できるグリップ感と見た目の安定感があります。

ハンドル手元のスイッチでエンジン特性とサスの特性を変更可能、わかりやすいレスポンスの違いがあります。

オプションでナビを装着すれば、それも手元で操作できなくもないように設定できるとのことでした。

シンプルなネイキッドですが、中身はハイテク装備のスポーツバイクといったところでしょうか?スーパースポーツとは違う爽快感と、不思議な安定感のある素敵なバイクだと思います。

輸入バイクを筆頭に、トラクションコントロールや、電制サス、ライディングモード切り替えスイッチの採用が増えてきているように思います。

電子制御サスのESA

ライバルとされるモンスターやスピードトリプル、その他国産マルチのモデルと比べて、目指しているのは違う次元や方向性で、快適性と安全性が最高のバイクと言えます。


楽しく乗り比べて、ベストバイクを探しましょう!

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