巷でLCというようになった?R1200R 水冷モデル試乗インプレ 前編

2015年の初頭にモデルチェンジされたR1200R・LC(liquid cooled)水冷モデルに試乗しました。


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正直なところ、以前R1100Rを所有していて、その後のモデルチェンジの度に何度か試乗した私からすると、まったくの新しいモデルと言えるような存在です。

基本設計・性能となる部分の進化もまさに日進月歩という表現がふさわしく、装備品なども今後のバイク界のスタンダードとなり得るような、そういった目新しさと使いやすさを目指す心意気を感じます。


R 1200 GS/R 1200 RT と同系列の空水冷の DOHC エンジンは排ガス規制などの環境対策、騒音対策にとっては必要不可欠なもので、125PSの最高出力と 125Nm の最大トルクなどの出力のアップや燃費性能の向上などは喜ぶべきところです。得た物の方が大きいでしょう。

もともと空冷時代でも振動が少なく静かなエンジンではありましたが、スムーズさはさらに磨きがかかっていると思います。

2015年3月以降の新型R1200Rの最大の変更点で、45mm径テレスコピック式倒立フロントフォークダイナミックにESA(状況を瞬時に判断して前後サスの減衰調整を行う)の組み合わせで、テレレバーを廃止というものがあります。

テレレバーシステムのあった位置に大型のラジエターを配置するなど、一般的な水冷エンジンのバイクのような構成になっていて、BMW独自のあの乗り味はどうなったのか?気になるところですが、その辺は電子制御の力を使って以前のフィーリングの延長線上で磨きがかかっている感じです。

バイクなのに、乗り心地が非常に良い、疲れにくいという美点は引き継いでいると言えます。

ライディングモードProと呼ばれるドライビングモード切り替えスイッチを標準装備、『レイン』『ロード』『ダイナミック』『ユーザーカスタマイズ』などもサスの制御やアクセル、エンジンの出力特性の変更などをスイッチ一つでできるというもので、こういったギミックはDUCATIムルティストラーダの採用しているものと同様のものです。

ハイテクメカでアップデートしているのがわかります。

これからの時代のバイクは車と同様に電子制御で色んなものを任意に設定できるようになっていくのではないかと、そう感じさせるバイクでした。


価格は色によって異なり、169万円(コルドバ・ブルー)、173万円(サンダー・グレー・メタリック)、176万円(ライト・ホワイト)※表示価格は2015年4月新車発表時のものです。

年度によっての価格改定はよくあるのでそちらは公式サイトか、店頭でご確認くださいませ。

R1200R試乗記 後編へ続きます。


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