EVハイパワーFRスポーツのX3?iX3試乗インプレ②

EVでSUV(BMW的にはSAV)なのにFRでスポーツ走行が楽しめる、iX3、試乗インプレ①では諸元や価格を中心に紹介しました。


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試乗インプレ②では走りの性能を中心にブログで解説していきたいと思います。

当面の導入はFR

以前、BMWではX1の初期型からのエントリーグレードにSAVと言う形なのにFRという中々にレアなモデルを展開していたものです。

モデルチェンジでX1はFFベースになり、X-driveもFFベースの物が組み合わされることになっています。

SUVと言う形でFRと言うのは消滅したものの、レアなドライブトレインがX3というミディアムサイズのSUVで復活した、しかもEVで、って所です。

ブルーのリングがアクセント

もろもろ設計上の理由があるようではありますが、荷室容量やリアシートの空間を取りつつ、軽量でシンプルなEVとして既製品のX3をベースにしてしたてたiX3となっています。

同様のユニットで4ドアクーペの4シリーズのEV版としてi4が今後登場予定。iX3乗った後だとより低重心なスポーツセダンとしてEVで新しい境地を開きそうな気がします。

そしてiX3は前後ツインモーターのE-X-Driveの電動4wd(EV版のMモデル的な扱いになるかも?)が1~2年後に設定される予定です。

当面はiX3はEVのFRスポーツとして862万円で売り出していく流れのようです。

テスラに劣る?タイカンより安い?GQCとの比較は

EVとして考えると、より安いモノをお求めてあればテスラモデル3があります。おおよそ500万円~ですが、実質は700万くらい?

もっと安いもので取り敢えずのEV乗用車であればリーフとかで400~500万円程度でしょうか。

EVスポーツの究極を求めるのであれば、ポルシェタイカンと言うのもある。しかし、1000~2000万円のイメージ。

ライバルとなるメルセデスEQC:1000万円で400馬力・445km航続やe-tron Sportback1100万円とか。

EVになると比較する項目がどうしても航続距離は?とか1回の急速充電で何キロ走れるとか、最高出力や0-100加速何秒などの数値での比較がメインになり、あまりエンジン車のような走りのテイスト、加速感やコーナリングなどを語る部分が単調になりがちな気がします。

iX3の成り立ちはEV専用車でもなく、派生車種にガソリン・燃費の安いディーゼル・半分電気のPHEVなどあるし、500馬力のMモデルなどのエヴォリューションにハイパワーなモデルもあったりします。

右後ろは急速充電用のソケットがあって給油口ではない

グレードの一つとしてのEVで、他のEV性能だけで比較すると、馬力換算だとiX3は超絶スペックというほど良くないし(286馬力)、800万円代中盤だし、航続もそこそこをキープしたってイメージ。まさかの中庸を狙ってくるとは…

普通充電は左前に、家庭などではこちらから給電

テスラよりは高価で、十分にハイパワーでスポーティだけどタイカンほど高価でもない。

航続可能距離も462KMとなるので、テスラのエントリーより足が長いけど、ロングレンジよりも劣る、一般的なEVの基準がここ、馬力や加速アピールはそこそこに距離を走れるとかってのをBMWは狙っているのかもしれません。

走りはBMW

電気自動車で駆け抜ける喜びを表現できるかの?BMWのようなスポーティカーブランドだと問われる部分でしょう。

実際走らせて見ると、モーターでもドライビングプレジャーを感じるクルマは成り立つな、とは思います。

BMWなどの欧州車で走りの爽快感を感じるときは、加速感とコーナリング時のタイヤのしなりなどのフィードバック、トラクションをかけてコーナーをクリアしていく時の路面を蹴る感覚の心地よさが伝わってくると言うのが魅力でしょうか。

ロールを抑え、タイヤ・ステアリングのダイレクト感があり、そして曲がりながらもコーナー脱出に向けて加速していくフィーリングなど、EVであってもBMWしています。

ハンドリングはBMW水準

そのコーナリングの性能はベースのX3的でありつつも、EV独特の出足の良さ、アクセルの踏み込みへのダイレクトな加速感なども独自の魅力として感じさせます。

X3でベースがコーナリングが良い、という前提なのも不思議なものですが、SUV型のボディであってもタイヤが多少大きかろうとも、コーナーに関しては他の欧州ミドルサイズSUVよりも一歩抜きん出た爽快感があります。

ただし、X3は乗り心地が硬い、揺すられるともよく言われるも事実で、iX3はMスポーツのみということもあり、かなりハードな乗り心地を想像しそうですが、意外にも落ち着きがあって快適性が向上していたりします。

モーターブレーキとワンペダル

iX3はEVゆえにブレーキに関しては回生ブレーキと連動で充電するタイプのシステムを備えています。

そのブレーキの効きを応用して、ワンペダルドライブもすることが可能となっています。

通常のイグニッションONではドライブモードはコンフォートになり、いわゆる普通のX3と同様のクリープで進み、擬似的なエンブレのようなアクセルオフでの惰性で進む感覚は自然になります。多分、エンジン音がしないだけで、X3のDに入れて運転している時と変わらない運転感覚で、ガソリン車と複数台所持している方がいきなり乗り換えても違和感のないモードと言えるでしょう。

シフトレバーにBポジションがある 青系のアクセントからーで先進性をPR

オートマで言うところのシフトダウン的なポジションのBレンジに入れたり、ナビ画面で個別に回生ブレーキの強さを設定するなどで、ワンペダルドライブが可能。

ワンペダルの制御に関しては、新型ノートのテイストに近く、アクセルオフでグッとブレーキ力、減速Gが立ち上がるものの、50キロから10~20キロ減速する初期の制動はじわりじわりと対上がり、そこから更に速度を落として停止に向けて踏み増すかのように減速Gは強まり、そして最後はゆっくりと減速Gをなだらかに変化させ徐々に停止へと繋がっていく感じです。

ラフにアクセルペダルのオンオフをすると揺すられるのはワンペダル的に起こるものの、バイクで言うところのスリッパークラッチ入っているショックのいなし方と言うか、軽く滑らかな動きのように感じます。

i3、i8からの歴史と改善の積み重ねがあるのでしょうか、回生ブレーキの強さのセッティングやアクセルペダルそのものの重さなどのチューニングも違和感なく、アダプティブサスなどの効果もあってかスポーティにもマイルドにも走らせやすい絶妙なセッティングかと思います。

iX3の乗り心地と快適性

iX3はMスポなのに、乗り心地がよい、というミラクル。BMW好きの方なら多くの方がご存知のように、BMWの乗り心地はランフラットタイヤを採用していることもあって、硬めであり、そしてその中でもインチアップして前後異形のサイズとなることも多いMスポーツの乗り心地はかなりハードです。

ただ、iXは謎に乗り心地が良い。

もちろん、アダプティブサスペンションなどの電子制御・姿勢制御などの力もあるのでしょう。

基本的な面ではシートのサイズ感も良いし調整幅もある、自分にあったポジションを取れるからと言うのもありますが、純粋な乗り心地がだいぶ落ち着いています。

フロントもリアも、足回りがしなやかに動くので、リアシートでユッサユサ揺らされる感じも相当緩和されていることでしょう

恐らくバッテリーなどの重量が車体の落ち着き、重厚感にプラスに作用してフラット感を出していると言うのと、固めの足回りによってアクセル・ブレーキキング時の揺すられる前後の動きが少なかったり、コーナーでのロールも少なかったりします。

そしてモーターは変速ショックもないし、振動やノイズも少ない。

更には、遮音対策などでロードノイズと風切り音も低く抑えられているようでもあり、非常に快適性のレベルも高いのです。

EVになってエンジン音や排気音の遮音対策をさほどせずに済むとかだと、タイヤからのロードノイズや、フロント周りとドアミラー周りの風の音のシャットアウトに気を遣うことでワンランク上の車に仕上がるのだとか。

さらにはドライブモードによってスピーカーから擬似的な加速音を発生させていたりするそうです。そのアクティブサウンドデザイン・アイコニックサウンドデザイン的なもので加速感に見合った高揚感のあるサウンドを発するようです。個人的にパワーモードにして聞いていた分にはモーターの加速音を増幅したような音なのかなとも思いますが、正直良くわかりません。エコプロで音が静かだなってことはわかりましたが。

今後のモデル展開の中では、EVモデルのサウンドデザインになぜか映画音楽作曲家のハンスジマー(ミッションインポッシブルやパイレーツオブカリビアンのサントラの人)が手がける音が採用されるらしく、エンジン音の再現ではなくて、近未来的な加速感を演出していくとか。

i4かiXで採用されるのでしょうが、今後データーの書き換えやアップデートでiX3にも展開されるかもしれませんね。

EVの特性と長所を伸ばして、そして各セッティングや電子制御などで快適性も伸ばす、BMW的にはあまり褒め言葉にならないのかもしれませんが、普通に良いクルマに仕上がっているように思います。

FRスポーツをEVで成り立たせている

EVハイパワーFRスポーツをナゾにX3で成り立たせている、と言うのが正直な感想。

ハンドル切るのが気持ちよいし、姿勢変化少なくコーナーのクリアする身のこなしや、車重はあるもののパワーもあって気持ちの良い加速、そしてブレーキの効きや制御の良さなど、日常使い出来る高性能であるとも思います。

そう、なんでX3?と思うと言うか,伝統あって走りに定評のある3シリーズの運転した後の感想なのでは?って感じですが、X3のサイズでEVで完成度の高さを疲労してくれているように感じますね。

こうなってくると、よりスポーティで手ごろなサイズ・価格が期待できるi4、4シリーズグランクーペ・4ドアクーペのEVバージョンにも期待したいところ。

X3で有れば、やはりEVで4WDモデルの登場が本命とも思うし、より駆け抜ける悦びを濃密に味わえるのはi4でしょう。

まだまだEVがメジャーになるわけでは無いでしょうが、充電環境クリアできる人はチョイスにあたりするかもしれません。

戸建ての注文住宅だとクルマ充電用設備の提案受けることも多いですし、インフラも追い付いてくるといいですね。

試乗インプレ③へと続きます。

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まずはお気軽にネットから♪ 楽天Car試乗

さてさて、2024年も新型車や人気車で引き続き納期遅延が慢性化している中での難しいクルマ選び・乗り換えの年となっていますね。

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販社・ディーラーによっては値引きを良く見せているものの、下取り額が悪いこともあったり、ケースバイケースで買取店に売却すれば数十万円変わることも。

愛車無料査定も『カーセンサーNet』

逆に、ディーラーで先に下取りの金額を出してもらっている場合は、買取業者さんにディーラーでの下取り額を伝えると、意地でもその金額を超えようと頑張った価格で買い取りが成立することも多いんですよね。

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ディーラーから提示される下取り額が相場に対して適正かどうか、愛車の価値を知っておくのは大事ですね。

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過去の一発競りでの事例はコチラ


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