旧車バイク高すぎる問題・旧型モンキー5年で何倍?ブーム終了の兆しもあるから転売ヤーには気をつけよう
2020年代旧車ブーム
2020年以降コロナ禍で見直された移動手段のバイク。
しかし、バイクも車も半導体不足・資材や輸入の停滞の影響で人気車種を中心に新車が手に入りにくい事態に。
この納期遅延・納車遅れはコロナ禍の影響の長期化で中々早まる気配はなく、そんな中で中古バイクの需要が爆発しました。
ここに、どうせ買うなら あの頃のあこがれの旧車に…と旧車ブームに火がつくことになります。
中古バイク高騰問題
中古バイクの価格高騰により、投機・投資目的で旧車・人気中古車・新車を購入する、いわゆる買い占め系の転売ヤーが出没。
対抗して というわけではないものの、ショップが高値に釣り上げて販売するなどが2020年~かなり顕著に。
しかし、ブームにはいずれ終焉が訪れるし、あくまで需要と人気があってこそのものですので、新型車の発表・登場で相場は変動、生産が追いついたりして供給が落ち着けば中古から新車に流れていったりします。
今回は比較的最近の販売終了・絶版となった50ccモンキーの50周年記念車と、初代モンキーをピックアップしていきます。
ちなみにモンキーは排ガスなどの法規対応をして125ccとなって2018年に復活しています。
お値段は40万円程度となっていて、新車でも一部入手困難でプチプレ値がついていたり、以前の記事の2017~2018年でも高値に釣り上げる事案があったりなどもありました。
Z50Mから50周年販売終了までの高騰
モンキはホビーバイク、レジャバイクとして、乗り回すと言うよりコレクターに選ばれやすい傾向にあったり、カスタムしたりでなんとか仕様にしたりと、どの年代のバイクでも人気です。
その中で初代はZ50Mとして、超絶プレミアが付いています。

1967年に登場した初代モンキー「Z50M」はいまや、レジェンドクラスであり、走行が極端に少ない中古バイクだとなんと…

約150万。
55年落ちで性能低いのに、このお値段ですね。マニア垂涎です。
その後の長い販売期間を経て、50年のベストセラーでロングセラーに。
最終限定車・50周年記念のアニバーサリーエディションは35万2,080円、モンキー50周年スペシャル:43万2000円でした。

初代モチーフの赤黒のチェックに白いタンクがステキ。

アニバーサリーエディションは限定車ではないものの、生産終了のアナウンスとともに注文殺到し終売しました。
50周年スペシャルの方がクロームメッキで飾り立て、往年のモンキーリミテッド的な感じで、1990年代にはゴールドモンキーとかもありましたね。

これらの最終限定車はやはりプレミアが付いていて…

メッキ最終型は180万円がマックスですかね。初代よりも高いくらいです。
5年落ちであれば軽整備で乗り出せるし、普通に使えるバイクとしての信頼性もあると言えそうですね。

50周年で高値は125万円が天井でしょうか。

40周年では個体が少なく、それでも150万円前後、10年に一回何かしら出てたりして、30周年アニバーサリーエディションもあったりします。

30周年では80万円、アラアラ、なんだか安く感じるから不思議… 定価は199,000円だったのよね…25年で4倍です。
相場の潮目が変わる時
さて、コレクター価格になりがちなモンキーですが、50周年の未使用車の価格が100万円以下に落ち着き始めているもよう。
店頭にポロッと置いてあったりして、75.8万円くらいに。(2022年5月情報)

高値では買い手が付かなくなっているようで、相場の低下を反映しているようです。
125ccの方の新型モンキーの納期が一部バイクショップで落ち着いているのでそちらに流れるとただの売値が高いだけの在庫になってしまうので、注意しているようです。
と言うのも、以前CT125ハンターカブの記事で触れたように、夢店ではなく羽店で即納車が店頭にやはりポロッと並んでいたりとかもあって需要も変化しているというのがあるのかもしれません。
絶版の中古も魅力的だけれども、ふつうに新車で買えればそちらに…ということもあるのでしょう。
とは言うものの、基本的に多くのバイクで中古相場は高めであり、割安なエントリーバイクに相応しい割安なバイクが見つかりにくいのも事実。
購入時期や車種にもよりますが、待ってでも欲しいバイクを新車で購入する方が現状はベターなような気がします。
間違っても転売ヤーとの個人売買はダメよ。メルカリやヤフオフには特に注意しましょう。
ちょっと割高に買ったのにスグに相場が崩れて安くなると、なんだか悔しいものですし、やはり新車の方が安心感もあるでしょう。
善きバイク選びを!