なぜ新型ヴェゼルのスタッドレスは小径215/60R16推しなのか?

新型ヴェゼルのインチダウン

スタッドレスを用意する時に、アルミホイールのサイズとタイヤのサイズを小さくするインチダウンは一般的に行われており、維持費を安くしてソフトな乗り心地に変化させるのはもはや定番。


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純正で装着されるタイヤサイズを元に、メーター誤差が出ないようにタイヤの幅、扁平率の%でタイヤの厚み、全体のタイヤの直径を調整していくのが一般的。

純正サイズを参考にするものの、ブレーキキャリパーやホイールの形状に気を遣いつつ1インチ飛ばして純正に設定の無いサイズまでアルミを小さく落とすこともあります。

フルモデルチェンジ版新型ヴェゼル(VEZEL)ではハイブリッドモデルで18インチ、ガソリンモデルで16インチが採用されていて、旧型ヴェゼル(初代 RU1/2/3/4型)には16インチ・17インチ・18インチまでの展開がなされていました。

その中で、タイヤサイズの設定で他のメーカーと違ったチョイスやこだわりがあるようなので、解説していきたいと思います。

ヴェゼルの18インチ

新型・旧型ヴェゼルともに、上位のスポーティなグレードには18インチが装備されます。

タイヤサイズ:225/50R18

ホイールサイズ:18×7.5J +55 5H114.3

新型旧型共に同サイズであり、ホイールのデザインが違うだけで流用が可能なんですよね。

225/50R18のサイズについてはトヨタカローラクロスの上位グレードのZと同サイズです。

タイヤ直径はタイヤの銘柄によるものの、理論値では

682 mm程度です。

旧型ヴェゼルの17インチ

新型ヴェゼル(RV系)には2021年現在17インチの設定はありません。ホンダアクセスやモデューロなどにも新型ヴェゼル用の17インチのオプションやカスタマイズサイズもなし。

旧型ヴェゼル(RU系)には17インチの設定があり

タイヤサイズ:215/55-17

ホイールサイズ:17×7.0J 純正は+55(互換サイズとして+45~55) 5H114.3

RU型ヴェゼルの17インチ

なんだかもう懐かしいデザインとサイズ感です。

バイカラーで結構かっこいいアルミホイールです。

新型ヴェゼルとも互換性のあるサイズであり、18インチのグレードからのインチダウンのスタッドレスの容易として、流用可能です。

ただ、注目するところとしては、当時の純正サイズが 215/55-17 となっているというところ。

カローラクロスの17インチではサイズの互換性を高めるために17インチ:タイヤサイズ:215/60R17をチョイスしているので外径・タイヤの直径が少し違います。

215/55R17では668 mm程度となり

215/60R17では689 mmとなっています。

18インチの225/50R18の直径は682mm程度ですので、比較的誤差が少ないのは215/60のほうだと思いますが、カローラクロスは少し大きめ、ヴェゼルではけっこう小さめに設定する傾向にあるようです。

ヴェゼルの16インチ

新型でも旧型でもベースグレードには16インチが装備されます。

タイヤサイズ:215/60R16

装着可能ホイールサイズ:16×6.5J +50(+45~53) 5H114.3

18インチのグレードから16インチへのインチダウンで安価にスタッドレスを用意出来るので、新旧ヴェゼル問わず定番ですね。

そんな需要に応えてか、ホンダアクセスでは現行新型ヴェゼル向けの16インチがあり、

16インチの7Jで+50mmと言う設定。5×2スポークのガンメタ、時代の移り変わりの中で古臭くなりにくいデザイン、そして価格がわりと安い。

215/60R16 ともなるとタイヤ直径は664 mm と結構タイヤそのものが小さくなります。18インチの外径682mmに対して18mm、およそ2センチ直径小さいのよね。

なぜ、215/65R16で直径685 mmにして18インチとの誤差を詰めないんじゃ?と思いますよね。

純正にサイズのないインチダウンを行う場合は、メーカーやディーラーとしては非公式では有りますが、225/50R18からのインチダウンで16インチにするのなら215/65とタイヤの厚みを出しつつ、ある程度のタイヤの重量での潰れ・変形を加味して車高が低くならないようにと助言を受けることもあるようではあります。

なぜに微妙に小径サイズなのか

18インチのタイヤ設定はカローラクロスと同じで、225/50

17インチではヴェゼルもカローラクロスも215幅で同じながら、扁平率がカローラクロスの方が厚みがあり215/60R17でmヴェゼルは215/55R17、

16インチでも215幅は同じでやはりカローラクロスの方が厚みがあり215/65R16となり、外径を18インチになるべくあわせようと調整します。

ちなみに、同様のサイズ感の輸入車ではBMWのX1が有りますが、18インチは同サイズのタイヤなものの、17インチのグレードでも225幅はキープして225/55R17、16インチへのインチダウンはメーカー的に認めていないものの、入らないこともなく、基本は225幅を推奨・225/60R16になり、コストダウンするのなら215幅です215/65R16ですが、わりと自己責任でって感じになります。

BMWは走りやコーナリングにこだわるブランド、225幅でセッティングを合わていてグリップ力を維持して駆け抜ける悦びを提供しているのだとか。

ホンダもやはり走りのメーカー、SUVであってもコンパクトカーであってもこだわりの片鱗を見かけることがあります。

足回りへのこだわりとかがアライメントに現れたりするメーカーゆえに、やはり意図があるようで、

その微妙な小径サイズの設定の意図としては、どうやら低級グレードのエンジンパワー不足を小径タイヤで加速感良くキビキビ走るように設定しているとか。特にガソリンのNAは非力であり、重く大きいタイヤではアンダーパワーが際立ってしまう。なので基本16インチは小径。

更にタイヤのハイト・扁平率も60%程度にしてタイヤのケース剛性を維持させ、コーナリングでのタイヤのタワミを抑えて爽快に走れるように設定しているようでもあります。

扁平率としては5%の差でも直径では2cm近く違う、タイヤの転がりの軽さ、タイヤ直径の小ささで加速型にセッティングなどのこだわりがあるようです。

多少のメーター誤差なんて問題ないってことでしょう。(ちなみに±10%程度のスピードメーター誤差を超えてくると車検通らない可能性がある)

実際のところ、ハイブリッドモデルからのインチダウンであればタイヤの重さに起因したアンダーパワーを感じることも無いから、メーター誤差を最小にする設定で215/65へのインチダウンでも走りがそこまでスポイルされることも無いかと思います。

ただ、同じ車種の別グレードで設定のあるサイズがあれば(215/60-16)、インチダウンの選択肢として無難に同サイズになるとも思われるので、サイズ変更するときは割りと自己責任でってハナシになりそうでもあります。

コスト面でのメリット

215/60R16 と 215/65R16 のスタッドレスのタイヤ4本セットの価格の違いはどのくらいなのか?けっこう金額に差が出るのであれば、こだわりのカスタムサイズへの変更を躊躇することにもなります。

2021年12月時点でのアマゾンでの相場感としては
215/60のスタッドレスタイヤ4本セット ピレリ

では、215/65-16インチで同銘柄のアマゾンでの相場は

同じピレリのスタッドレスで5%でも差がありますね。

時期によって変わるし今後リンクエラーになるやもしれぬが、差額は10000円程度でしょうか。

タイヤ1本分の差額ほどではないけど、タイヤ4本交換工賃くらいの差額とも言えるので、安いほうでチョイスしてもよいかもしれません。

まとめ

新型ヴェゼルはインチダウンの選択肢が2インチダウンまでは余裕で出来るので、スタッドレスの準備を安価に出来る可能性も有ります。

モデューロのアルミもさほど高額でも無いし、ネット通販で安いタイヤも手に入れられます。

旧型RU型ヴェゼルの17インチの流用も出来るなどもあります。

いろいろ工夫しつつ、タイヤサイズでいろいろ悩みつつ、善きモーターライフを!

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