新型ランクル300GRディーゼル試乗インプレ①トルクモンスターと思いきやガソリンとの差が実は?

先日新型ランドクルーザー300系のGR-Sport 3.3リッターディーゼルモデルを試乗してきたのでインプレッションにまとめていきたいと思います。


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以前に試乗したガソリンのZXとの比較なども交えて解説していきます。

ディーゼルとガソリンの違い

さて、よく新型ランドクルーザーのエンジンの紹介でガソリン3.5リッター、ディーゼル3.3リッターとなっているのは国民のほとんどが知ることになって久しいです(ウソです)

むしろ世界的に興味がある人も多く、パワーユニットに関しては注目をされていますよね。

小ネタの部類に入るのですが、実はこのガソリンとディーゼルのユニットの排気量の差、0.2リッター:200㏄ではないってのはご存知でしょうか?

ディーゼルエンジンは3,345㏄で、ガソリンエンジンは3,444㏄となっていて、実は絶対的な排気量の差は99㏄と、大きくありません。

最高出力のスペック的にはガソリンエンジンの方がやや高回転まで回り415馬力を5200回転で発揮、ディーゼルに関しては309馬力を4000回転となっていて、低回転重視のディーゼルらしいスペックになっています。

新型ランドクルーザーの最高速については両エンジンとも210㎞/h程度と言われています。

ガソリンでもディーゼルでも最高出力の差はあれど、最高速は同じ、到達までの時間ではややガソリンの方が早いらしい。

0-100㎞/h加速もガソリンの方がやや早いくらいで僅差だそうです。

トルクに関しては、ガソリンの650N-m2,000~3,600回転と幅広くパワフル、対してディーゼルは700N-mとなっていてガソリンより若干パワフルで1,600回転から最大トルクを発揮し、トルクのバケモンって感じです。

数値的に比較的低回転からディーゼルはトルクを発揮するイメージで、その通りの数値なんですが、どちらかと言うとガソリンのトルク650N-mと言う数値がディーゼルとそん色なく、回転フィーリング的にはパワフルさで決して劣りません。

トルク発生の回転域の低さからディーゼルにアドバンテージがあるように見えるものの、トルクのモリモリ具合で決してガソリンは侮れないレベルで仕上げて来ています。

同等のパワフルさを発揮するエンジンとしてはGLS400dが3リッター直6ディーゼルで最高出力 330PS/最大トルク 700N・m:1200万円~であったり、X7 40dの3リッター直6ディーゼルで340馬力/700N・m:1100万円~などなど、ランクル300とエンジン上のスペックが近しい大型のSUVでは1000万オーバーが当たり前の世界です。

ランクルのディーゼルはZXなら760万円~、GR-Sが800万円~となっているのは破格と言えるかもしれません。

実際のところ、ナビなどのオプションで+50万円程度は最低でも必要とはなってきて、ドイツ製SUVと同等の煌びやかさ対抗するにはオプション代を積むことになりますが、それでも世界有数のハイパワーSUVとして割安な価格とも言えます。

燃費性能も指標して9.7㎞/Lとなっていて、大型SUVとしてはまあまあ優秀。ガソリンの7.9㎞/Lと言うのもまあまあ優秀。トヨタお得意のハイブリッドを今回のモデルチェンジのタイミングでは見送っていますが、2021年発表:2022年発売開始の新型LXには搭載される予定で、そのフィードバックを持って数年後のマイナーチェンジで搭載されるとも言われています。

大型のディーゼルとしては3リッターディーゼルのメルセデスやBMWでは10㎞/L越を果たしているので、惜しかった。燃費10キロ超えて来てたら革命とも言えたけども、マイルドハイブリッド追加とかでイケそうでもあるけども、今後の進化に期待ってことです。

GRのディーゼルの加速とクルーズ性能はどうなのか

実際のGR-SPORTSのディーゼルを走らせてみてどうなのか、多くの方が気になる所。

GR-Sのサイズは全長:4965㎜ × 全幅:1990㎜ × 全高:1925㎜ 

ZXのサイズは 全長:4985㎜ × 全幅:1980㎜ × 全高:1925㎜ 

サイズの面ではバンパー形状やフェンダー形状で若干の違いがありますが、このサイズの車となると数センチの差は誤差の範囲とも言えるかもしれません。

フロントのバンパー形状からも、高速時の安定性や空力的にはZXの方にアドバンテージがありそうでもあります。

ZXはエアダム的になってて空力良さそう
GR-Sはバンパーをそぎ落としオフロード性能高そう

ディーゼルエンジンなんですが、エンジン音に関しては車内にいる分には物凄く静かで、アイドリングもすごい遠くに感じます。

静粛性も高く、アクティブノイズコントロールで車内のノイズコントロールをしているガソリン車よりも静かに感じるような気もしてくる。

窓を開けたり外でアイドリング音や排気音を聞くとディーゼルのそれらしきノイズも感じますが、それでも多くのディーゼル系の車種よりも静かな印象を受けました。

走り出してみると、ドライブモード・ノーマルモードで、ほんの少しだけ出足がもたつくように感じるのはガソリンターボのフィーリングと通ずるもので、 ランドクルーザー200系のV8の方がほんの一瞬だけ出足は軽快で早いかもと、やっぱり思いまいした。

ZXガソリンの試乗インプレでも感じましたが、アイドリングプラスアルファからターボの加給が始まるほんのちょっとの間、とでも言いましょうか、ラグをちょっと感じる部分もディーゼルでもあります。ただ、ディーゼルの方がその間は小さいかな?とも思いますけども。

ディーゼルと10速オートマのマッチング

ディーゼルの方の10速ATの制御が滑らかでありソフトでありショックを伝えにくく、それでいてロスなくダイレクトに動力を伝えると言うものの味付けか、エンジンとの統合制御で走り出しの軽快さ(アクセルの踏み込み方にもよりそうですが)よりも、ガソリンモデルよりも滑らかさを取ったようにも感じます。

もちろん、グイッと踏み込めばすぐに回転が上昇してボディの重さを感じさせない加速を見せますが、出だしの最初の1~2秒に関してはV8に6速オートマ時代のアクセル踏み込んだ時の盛大にエンジン回して半クラッチでパワーを繋ぎつつ加速態勢に入る、というよりかはロスなくダイレクトでモダンなフィーリングでしょう。

とは言っても、オーナーになれば、求めるパワーに対して不足なく力が湧きだすようなディーゼルのフィーリングとシフト制御に虜になるのは間違いないでしょう。

同じ300系のガソリンがシャープな回転の上昇で車体を押し出すような感じとするなら、ディーゼルのパワーはもう少し大きな面で力を加えたような厚みのある力感に感じます。

オートマが10段もあるし、トルクに関しては50N・mの差なので、効率よくパワーを伝えるという結果に対しては差がないような気もします。

ですが、エンジンの回転域の使い方・シフトチェンジの制御の違いがあるのかガソリンモデルよりも若干シフトショックが弱めに感じる部分があり、乗車人数や積載量多い時、ある程度の速度域からの追加の加速、登坂での力強さではディーゼルの方がランクルのキャラクターとの相性も良いかもしれませんね。

出足の部分ではアクセルの踏み込み方で低い回転でポンポンギヤを上げてスルスルと加速したり、グワーッと踏み込んで一気に100キロ到達とかで3000回転くらいキープしてパワフルに加速したりと、どちらも心地良くリズミカルな変速・そして加速感が気持ちいいのよ。

中間域からの伸びの良い加速であったり、高速走行時の低い回転での準高性能の高さだったり、ほんの少しの差なのかもしれませんがディーゼルの方にゆとりがあって、力を感じて安心感があるクルーズ・ドライブが楽しめるようなイメージです。

強いて難癖付けるならば、力強い加速をしている時にフロアのセンター・プロペラシャフトの回転の唸る音・捻じれる音が低い音として伝わってくる時があるような…みたいな部分もあります。あくまで強いてノイズや振動を探すのならって部分でもありますが。

おおむね振動も少なく矢のようにビシっと真っ直ぐ走るし、オンロードでも十分以上に速く走れるポテンシャルもあります。

燃費性能の良さもあり、長距離ドライブに最大限の安心感を、となれば新型ランドクルーザー300ディーゼルは最高のチョイスになりそうです。

GR-SPORTのコーナリング性能は

ランドクルーザーというブランドともなれば、やはりオフロード性能の高さが注目されがちです。

特に、GR-Sと言うグレードは、パリダカを走破できるようなラリーを走れるようなポテンシャルを秘めたオフロードスポーツグレードという事もあり、その走破性に目が行きますよね。

日本で普通に走る分にそこまで必要か?と言うようなメカニズムもありますが、オンロード中心の試乗でも、そのポテンシャルを感じるし、場合によってはオンロードの走行時にも機能として1級品であるとも言えそうだと感じました。

さりげなく世界初を1コはブッコんで来るのがトヨタらしいですが、電子制御でスタビライザー効果を変化させるE-KDSS(世界初)(Electronic-Kinetic Dynamic Suspension System)があり、走破性だけでなく、オンロードでのロールを抑える制御にも一躍買っています。

オンロード走行時にはスタビライザーを効かせてロールを抑制。

コーナリングスピードを落とさずに走れるし、フラットライドも実現しています。

GR-SPORTに関しては下回り、スタビライザーのボディとのジョイント部分にチャンバー室的な物があり、電子的に制御してその作動を抑制。っていうか、スタビが太い(笑)

ZXもフロントにしっかりとフロントに太いスタビライザーがありますが、可変式ではありません。

シンプルな造りであり、オンロードでも快適な乗り味に貢献しているのは変わりません。

リアのスタビライザーに関しては結構違いがあります。

GR-SPORTにはフェンダー内の見えるところにスタビライザーリンクのロッドは見えず、奥まったところでスタビを電子的に制御していて

逆にZXではホイールハウス内にスタビリンクがあり、リアのロール制御をタイヤの両端のサスペンションとつないでいるのが分かります。

なんにせよ、オンロードでのフラットライドに貢献する機能ですね。

ZXのリアのスタビリンクに関しては、長さや太さを変更するカスタムでロールをもっと抑えたり、オフロード性能向上のためにもっと動く足にしたりと言ったことが出来そうであるなと思います。

E-KDSS と合わせてばね定数やAVS、JBLを装着の際にはNAVI-AI-AVSにアップデーターされたサスの制御も最適化されます。

優れた操縦安定性と共に、サスペンションストロークを大きく伸ばし走破性を上げるだけでなく、コーナリングにおける安定感にも貢献しています。

ただ、オンロードの快適性やコーナリング性能の向上だけであれば、わざわざ E-KDSS のようなシステムまでは無くても良さそう。 E-KDSSはオフロード性能を担保する分の機能を持たせた分、システムユニットが大きく重く、乗り味の良さにも貢献してくれているとは思いますが、ちょっと宝の持ち腐れ感がなくない。

オンロードメインであれば、ZXにJBLのNAVI-AI-AVSがベストかもしませんね。

ディーゼルでパワフルにトルクフルに走るので、コーナーの脱出では踏み込みたくもなるし、走りもそこそこ楽しめるとも思いますが、GRの18インチだとオンロードの走りの面ではZXに譲る部分もあるように感じました。

265/65R18タイヤはZXの265/55R20よりもタイヤの高さがある分、乗り心地や衝撃吸収性は良いかもしれませんが、オンオードの快適性ではやや20インチの方がバランスが良いようにも感じます。

電子制御でロールの抑制であったり、前後の揺すられるような挙動は抑えられていたりしますが、もろもろ20インチの方が爽快な走りが出来そうです。

乗り心地の良さ、悪さでは、正直なところ、18インチでも20インチでも差は余りないように感じます。

GR-Sでどんな道も走れるというマージンをロングドライブの余裕に

より安全にイージーに、より早く快適に遠くへ、ダートを含む路面が悪い道路と出くわそうと不安なく走り抜けることが出来るというのがランドクルーザーGR-SPORTの最大のアドバンテージでしょうか。

日本に置いて、道なき道と言うのは少ないですし、下調べでどんなルートかもほぼほぼわかると言えばわかります。

砂漠や岩場をわざわざ走るというのも、オフロードパーク的なところ以外ほぼ有り得ないでしょう(笑)あ、あと砂丘とか石川県の砂浜の道路とかもあるかwww

ただ、日本の中を走り回っていると、酷道と呼ばれる路面の悪い道と言うのは少なからず存在し、路面の状態も季節や時期、一時的なアクシデントなどにより悪い道路を走る時と言うのもあります。

そういった時にどんな道でも走り抜けるという安全マージンを、ランドクルーザーはとてつもないレベルで担保してくれていて、そして今回のモデルチェンジでは電子制御による部分も大きいのは間違いないけども、乗り心地やコーナリング性能の良さもある程度のレベルまで引き上げて来てくれています。

個人的には外装や機能ふまえてZXの方が好き、そしてディーゼルは燃費面でのアドバンテージあってフィーリングが好き、それで7人乗りであれば完璧です(笑)

今後のモデル展開的には7人乗りのディーゼルも登場しそうですが、2~3年後となりそう。

まずは1年程度で納車して、その後7人乗りのディーゼルの発表と同時にオーダーして、車検くらいのタイミングで乗り換えるのがベストです(笑)

GR-Sでも納期に関してはかなり長く、やはり仕様としてはGR-S×ディーゼルが人気だとも言います。

オフロード走破性世界一のモデルに、待望の復活したスポーツディーゼルが乗っている、往年のファンが喜ばないわけがない!

GR-Sは正直ソコまでの性能いる?という過剰なオフロードスペックではありますが、それがオンロードの走りでまったく無駄ってわけでも無いです。

乗ってて伝わってくる重厚感なんかは一つの価値だとも思います。

善きランドクルーザー選びを!

試乗インプレ②へと続きます。

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まずはお気軽にネットから♪ 楽天Car試乗

さてさて、2024年も新型車や人気車で引き続き納期遅延が慢性化している中での難しいクルマ選び・乗り換えの年となっていますね。

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タイミングとしては、ディーラーの下取り査定前でも後でもOK!仮に下取り査定をしてもらっても、その場で急かされて契約しちゃダメよ(笑)

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販社・ディーラーによっては値引きを良く見せているものの、下取り額が悪いこともあったり、ケースバイケースで買取店に売却すれば数十万円変わることも。

愛車無料査定も『カーセンサーNet』

逆に、ディーラーで先に下取りの金額を出してもらっている場合は、買取業者さんにディーラーでの下取り額を伝えると、意地でもその金額を超えようと頑張った価格で買い取りが成立することも多いんですよね。

納期の見通しが分からなかったり、とりあえず展示車を見てきただけ~などで売却時期がハッキリしていない方は、「現在の愛車の価値が知りたい」と伝えましょう。

ディーラーから提示される下取り額が相場に対して適正かどうか、愛車の価値を知っておくのは大事ですね。

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