超速試乗・新型アクア試乗インプレ①ノイズと建付けは古いフレンチコンパクトレベル?
全長4050mm、全幅1695mm、全高1485mmと5ナンバーサイズを死守、トヨタにとってプリウスに次ぐ、ハイブリッド専用車種でもあるアクアが2021年7月にモデルチェンジを果たしました。
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イーフォー車・E-Four:電気式4WDシステムもラインナップにあるのも注目点でしょうか。
プリウスが大きいと感じ始めた、子が自立した老夫婦を中心にダウンサイジングの需要を獲得、そして軽自動車はちょっと…と言うヤングファミリー・カップル世代のチョイノリファーストカーとしても人気を博しています。
早速試乗してきたのでブログにしていきます。
新型アクアの走りはフレンチか
旧型アクアはG’z、GR、そしてGグレードに乗ったことがありますが、比較的ホットハッチな印象が残っています。
旧型はまぁ、コンパクトカー的に乗り味がプアなのは仕方がないとしても、G’zなどで足回りに手が入っている場合にはかなりの安定感を感じ、小さいことをメリットにハイブリッドシステムで思いの外出足の良いスポーティな車だったなぁと懐古しておきます。
新型は洗練され、ヨーロピアンな佇まい、そしてプラットフォームが最新TNGAになったことで、走行性能が上がるんだろうなぁと期待しますよね、普通。
今回試乗したのはGグレード・いわゆる中間グレードで装備と価格のバランスが良い売れ筋となるグレードです。
ちなみに初期のオーダーでは上級仕様のZが多めに売れていて、一番納期が掛かるのがZで2~3カ月程度です。
ちなみに一番納期かかるのはTコネクトのナビの中身らしいですけども…
少し落ち着くとメインはGに移り変わり、しばらくしたら限定車とか?って流れのようですね。
そして走りの印象は…
結構うるさい車だな、ってのが正直なところです。期待していただけにちょっとがっかり。
モーターで走る、街乗りで流す分にはエンジンの掛かったり止まったりと、トヨタのハイブリッドに期待する静粛性能の高さはキープしていて、十分以上にパワフルに走る。
ですが、ロードノイズの高まりはかなり高く、60㎞/h辺りでは路面の状況によってかなり轟音がするように感じるかもしれません。
あれ、ノートイーパワーとかこんなにうるさかったっけ?とかフィットの方がマシなのかな?とか思い出そうとしても多分アクアが一番うるさい気がします。パッソレベルかしら?と感じなくもないです。
そして、何がうるさいって、エアコンがうるさい。ノイズレベル高めで、オートにしたりすると一気に風量マックスでうるさくて会話が阻害されるレベルです。
ファンが大きめの音を立てるのか、吹き出し口で風がぶつかっての風切り音か、その両方か。
そして、イマイチ効きが悪く冷えるのが遅く、そして涼しくしようとすると風が強くなり、うるさい。
ロードノイズの高まりと、エアコンのノイズ、どっちもどっちで結構うるさいのが気になります。
個人的にロードノイズのひどい理由はこれかな…と。
どれよ? と言うのが内張りの薄さ、ペラッペラさと、内張りの寸足らず具合でしょうか。
フロアからのノイズとか、ドアの薄さとかも、けっこうひどい音の侵入を許している感じなのよね。
ちなみに足踏み式サイドブレーキです。
電動パーキングブレーキでないけれども、アダプティブクルーズコントロールの停止保持は出来ました。
そしてね、これは個体差かもしれませんが、内装もガタガビリビリ震えとキシミがうるさいのよね。
トノカバー(荷台のカバー)の建付け、トノカバー自体のペラペラさ、そして各ドアから突き上げの度に音がするって感じです。
それの原因の一つがこれかしら。(個体差の可能性もあるので参考程度に)
ドアの取っ手部分のスイッチ周りの建付けの悪さ。触れる部分で気になる人は気になるものと思われます。
最初期ロットの試乗車だけのひどいクオリティーだと信じたい。
これがコンパクトハイブリッドのベーシック、と言うにはやや物足りない気がします。
旧型に対して進化したのかあまり分かり難い部分です。
正直10年以上前のプジョー207クラスのノイジーさと20年前の206の建付けでは?と感じるところです。(←プジョーに失礼かよ)
旧世代のフレンチかな?ってノイズ面を中心に感じます。
音以外の乗り心地とハンドリングが美点
ノイズ面では正直不満を感じ、試乗車は乗り出し270万円程度のパッケージだったこともあり、これなら輸入コンパクトの方が…と思ったりもするところです。
しかし、ハンドリングの良さは素晴らしく、乗り心地の面でもノイズ以外は良い、と言うか40㎞/hくらいで街乗りする分にはノイズの高まりなどもなくてむしろエアコンがちょっとうるさいくらいで相当良い、と言えます。
エアコンも夏の昼間の気温が異常なのが悪い、と言えばそうなんですが、エアコンの稼働少なければ静かでちょい乗りでも十分には走りの質感の高い車とも言えそうです。
コーナーでのロールの少なさや安定感ではゴルフやポロみたい、とドイツ製のコンパクトのようなフラット感を維持して曲がります。
連続しての切り返しだとハイブリッドカー故の若干の重さからか、シャープに切り返せるわけではありませんが、結構踏ん張って素敵なコーナリングを見せると言えそうです。
ブレーキに関しては、コンパクトカーのコストカットカーの宿命としてリアがドラム式なのが気になる所。
特別効きに不満はないし、回生ブレーキ制御、トヨタアクアでは快感ペダルなるEペダルっぽい物を装備し、ワンペダルドライブ風に走ることも出来ます。
ただ、日産のイーパワーのイ―ペダルのようなブレーキ的な効きの強さよりはるかにマイルドで、あくまで普通のハイブリッドモードに対して回生を強めたもの。
使い勝手の大きな変化を嫌うトヨタのユーザーに配慮して、パワー+モードで回生の効き強め、くらいに抑えているようにも感じます。
停止保持まで行けるのか?思ったほど止まらなくてブレーキ踏んじゃいました…
もしかしたら今後の世の中のEVの動向と普及に合わせて、ソフトのアップデートなどで味付けを変えてきたり、スポーツグレードのGRなどを設定したらワンペダルドライブ推しになる、なんてこともありそうです。
総じてノイズ以外の走りの質感は良く、モードによってはフランス製、又はドイツ製のホットハッチ的にキビキビ走らせることも出来ます。
燃費性能の高さが最大の強み
国際基準の燃費消費率WLTCモードで
アクアのグレードZとGが33.6km/L、グレードXが34.6km/L
ホンダ・フィット、日産ノートeパワーが WLTCモード で30㎞/L弱、ということを考えると
アクアが燃費性能で有利です。
販売好調のトヨタのヤリスはハイブリッドZで35.4km/L となっていて
おっとビックリ、ハイブリッド専用車のアクアの方が燃費で負けておる。
アクアの街乗りのイメージとしては、だいたいどんな走行状況でも25㎞/Lくらいは走り、高速走ると20㎞/L程度に落ちるか、という所。
街乗り低速走行燃費スペシャルとしては中々に強力な存在です。
ついでにアクアには4WDが設定され、ハイブリッドのE-Fourと言うモーター駆動によるリアの駆動アシストが入るタイプです。、イーフォー車・E-Four:電気式4WDシステムは19万8千円高で設定してあり、雪国の需要に応えているようです。
価格値引き・納期
アクアとヤリス(あと一応パッソも…)はトヨタ内で競合させ、主に価格で売り分けており、
セールストーク的にはヤリスにしますか? アクアにしますか?
と、他のメーカーの入るスキを与えないトークを展開します。
フィットの広さが羨ましいとなれば、全高の問題はありますがプチバンのルーミーや、5ナンバーSUVのライズを案内するなど、予算感近い所で他の選択肢が多く、他のメーカーに行かせない囲い込みがすさまじいです。
ざッと乗り出しの予算感で行くと、パッソが150万円~ ヤリスが170~250万円、アクアが230~310万円くらいのイメージでしょうか。
今回の試乗車はGでナビなどのオプションで乗り出し270万円くらいです。
価格帯で考えるとノイズ面や内装のクオリティーで物足りない部分があります。
ちなみに、ディーラーによる残価設定では、3年後に30%程度、5年後に20%程度となっていて、かなり価値が下落します。ハイブリッド車の中古はバッテリー・電池の劣化を懸念される傾向で3年落ちを境に相場が下落、再販が微妙、というのをメーカーとしても理解していて、残価や相場に反映されているそうです。売る時に結構微妙な価値になっている…と気を付けてお買い物しましょう。
ぜひ展示車のチェックと試乗を!
続編を更新しました。
ライバルとなりそうなフィットハイブリッドの残価や下取り、中古車相場、値引きなども更新してます。
さてさて、2024年も新型車や人気車で引き続き納期遅延が慢性化している中での難しいクルマ選び・乗り換えの年となっていますね。
新車/中古車の購入を考え始めた方は、試乗や見積りなどで実際にディーラーに行く前でも・ディーラーに行ってカタログを貰って来た後でも、ネットで愛車の無料下取り査定を活用するのを忘れずに覚えておきましょう。
タイミングとしては、ディーラーの下取り査定前でも後でもOK!仮に下取り査定をしてもらっても、その場で急かされて契約しちゃダメよ(笑)
良くあるパターンとして、「今日契約してくれたらこのお値引きを上司に上げます!」とか「今日逃すと納期が○ヶ月後に‥!」とか、すんごい圧でもって、下取り価格⇔値引きの吟味をする前に判断能力を失って思わずハンコを…なんて。そんなことにならないようにね!
買取店で出た査定額を持ってディーラーに行くと、値引き+下取りで価格交渉が進められるので、良い条件が引き出しやすくなります。
販社・ディーラーによっては値引きを良く見せているものの、下取り額が悪いこともあったり、ケースバイケースで買取店に売却すれば数十万円変わることも。
愛車無料査定も『カーセンサーNet』逆に、ディーラーで先に下取りの金額を出してもらっている場合は、買取業者さんにディーラーでの下取り額を伝えると、意地でもその金額を超えようと頑張った価格で買い取りが成立することも多いんですよね。
納期の見通しが分からなかったり、とりあえず展示車を見てきただけ~などで売却時期がハッキリしていない方は、「現在の愛車の価値が知りたい」と伝えましょう。
ディーラーから提示される下取り額が相場に対して適正かどうか、愛車の価値を知っておくのは大事ですね。
一括査定サイト、利用したことある方ならご存知かもしれませんが、けっこうジャンジャン電話が来ます。
メールやショートメール:SMSでも買取価格の概算など送られて来るので、とりあえず複数の買取店を同じ時間にアポイントを入れましょう。
「同じ時間帯はちょっと会社的にNGなんです」と言われても、時間帯の指定は一か所・一時間だけにしましょうね。ずらして一日対応する必要はナシ。
買取業者さん達が集まったら、写真を撮って本部に送るなど査定のツメ作業が始まります。
そこで
「入札制でよろしくお願いいたします。名刺の裏に最高値を書いた業者さんに売ります」と、要するに一発競りにしましょう。
過去の一発競りでの事例はコチラ
この 入札制 というのが重要で、業者さんたちは一斉に本部に電話して先ほどの撮影タイムで送った写真について詳細に状態が良いことをアピールしてくれます(笑) そして、各社の威信を掛けた一発勝負が火ぶたを落とします。
オプション追加できるくらい、買取額に差が出ることもあるので、チャレンジする価値はあります。
一方で「電話がたくさん鳴るのは嫌だ!」とか「価格交渉するのは面倒」気まずいじゃん…と言う人も多いです。
そういう方には新たな選択肢が増えてきています。
査定連絡は1社だけ、その査定をベースに全国5000社が参加するオークションに代理出品するイメージで、たくさんの買い取り業者を相手にする必要が無いのがメリットです。こちらが希望した額になるまで価格交渉も代行してくれるため、ラクチン・簡単です。
このオークションで納得出来る価格(残債を精算する価格とか)まで行かなかったら、最終のオークション最高価格をベースにして、また改めてネットの一括査定をすれば、最低限その価格は超えてくるはずです。
その他にも、『一括査定は電話なりやまねーぞ!』 でおなじみの? やりとりするのは高額査定の3社(最大)のみといった2度目に選ばれるサービスだぞ!とPRするところももあります。
しつこい営業電話なし!“2度目に選ばれる”中古車買取一括査定【MOTA車買取】ここまでの選択肢を検討し尽くせば、万事尽くしたと言えるかもしれません(笑)
ほんの数分の入力、問い合わせで選べる車種やグレードも変わるかもしれませんよ(笑)カーライフにおける数万円の差は大きいですよね
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