新型スポーツスターSは水冷トラッカー×ボバーのクロスオーバー?

ハーレー変革の時期

ハーレーの大変革第2弾が始まりました。


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なんと、ハーレーダビッドソンのスポーツスターに新型水冷モデルが登場なんです。

ここ10年の水冷ハーレー

水冷Vツインはストリート750や、Vロッドなどのシリーズがありますが、イマイチハーレーの中ではメインストリームでなく、どちらかと言うと亜流と言う感じでした。

V-RODは水冷Vツインの1246㏄、2002年登場で、99.4馬力≒100馬力を発揮していたと言われています。

ですが、水冷でフケ上りが良く、まっとうに早いバイクというのが、ハーレーの世界観に合わず、2016年に生産終了となっていたと思います。

ストリート750は新世代の水冷V型2気筒750ccエンジンとして2015年に登場。

40馬力程度の最高出力で、オーバーヒートしないなどの信頼性の向上を目指していました。のちに、ストリームロッドなるフロントダブルディスクでタイヤサイズを変更した、よりスポーティなバイクも派生車種として登場しています。

ハーレーが空冷にこだわっていた理由

空冷独特の振動、メカニカルノイズに排気音など、いわゆる 味わい、と言う官能領域での魅力がハーレーの真骨頂と思われてきています。

往年のハーレーファンは水冷化にいい顔をしないのですよね。

やはり、不整脈のような鼓動感のある、メカニカルノイズのけたたましいハーレーが好きな人がオールドハーレーファンの中には多く、なめらかに回る水冷は好まれない。

振動の無いハーレーはハーレーなのか? みたいな感じの価値観です。

しかし、環境への対応と言うのは時代の必定、ハーレーはそこに電動化と言う事でライブワイヤーを繰り出し、そして、内燃機関モデルの排ガス清浄機能の安定化のために順次水冷化を進めていくようです。

電動バイクのライブワイヤー

水冷化に当たっては絶対的な力としては必要十分以上に、そして、どちらかと言うと、ハーレー独自のエンジンの鼓動感のチューニングの方に力を入れ、旧来のファンにも受け入れられるように腐心することでしょう。

新型スポーツスターS(SPORTSTER S)のポテンシャル

ハーレーにしては珍しく、馬力も公表され、121馬力とも言われており、なかなかにバワフルではあります。

レボリューションマックスエンジンと呼ばれる1250ccの水冷Vツインで121馬力なので、10CC当たり1馬力と考えるとあまり絞り出しているわけでもないかも。

馬力だけで言えばドゥカティのVツインシリーズの方が絞り出しているような気もします。

全長2270×全幅843×全高1089㎜:シート高755㎜ 装備重量228kgとなっていて、ローアンドロングのアメリカンクルーザースタイルです。

スポーツスター1250S

デザインの見どころとしては、アップタイプのマフラーとフロントのファットタイヤでしょう。

エンジンからシートの脇を通りを、リアタイヤ斜め上方にセットされるサイレンサーは往年のトラッカー、XRを彷彿とさせるもの。

ヘリテージ的なデザイン言語を取り込みつつ、新しさもアピールってところでしょうか。

フロントのファットタイヤはボバースタイルと言われるトレンドのスタイル。

トラッカー×ボバーのクロスオーバーとも言えます。

重厚感のあるタイヤは、フロントが160幅の17インチ/リアが180幅の16インチでワイドです。

F=160/70TR17 R=180/70R16となっていて、コーナリングを軽快にって感じではなさそうです。

どちらかというと、ドラッグレーサー的な直線番長なのかもしれません。

テイスト的にはドゥカティのディアベルに近いのかもしれませんね。

ディアベルもローアンドロングの水冷Vツインのクルーザーモデル。

初期型は日本仕様で馬力を絞られ112馬力、後に152馬力の本国フルパワー仕様になっていたと思います。

ディアベルシリーズはリアタイヤサイズが240/45 ZR17ワイドでワイルド、ドラッグレーサー的なサイズで、バイクとしてのインパクトもかなりあったりします。

スポーツスターSとディアベルも、スイングアーム支持のナンバーステーが似てたりします。

水冷エンジン独特の凝縮感のあるエンジン、ミッション周りも塊として見ると美しいとも言えそう。

タイヤのゴロンとした感じもボリューム感や迫力に一役買っていますね。

足回りやマフラーの取り回しを変えた派生モデルとかにも期待できそうです。

スポーツスターSの価格と販売時期

価格&色:ビビッドブラック=185万8000円/モノトーン(ミッドナイトクリムゾン、ストーンウォッシュホワイトパール)=188万7700円となっていて、納車開始時期は2021年秋頃を予定しているみたいですね。

予約に関しては2021年7月からスタートしており、展示車・試乗車の準備も進むことでしょう。

どのような新しい歴史を歩むのか楽しみなモデルですので、ぜひ試乗してみたいものです。

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