新型ディフェンダー試乗インプレ①ある意味Gクラス対抗?

旧型の名にあやかったヘリテージなリバイバルモデルとして復活を果たした新型ランドローバーディフェンダー。


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旧型へのオマージュをふんだんに散りばめたデザインアイコンを採用しつつも、現代的に仕上げ、正直な所、旧型を知らなくても十分にモダンでカッコイイモデルになっていると思います。

今回は2021年MY(モデルイヤー)のディフェンダー110(通称ワンテン)SE・2リッターガソリンターボに試乗したのでインプレにまとめていきます。

初代のディフェンダーは1940年代に登場、70年くらいの歴史があります。wikiに歴史が載っていますよね。

軍用車、林業の作業車、そして乗用車として売られていました。成り立ちとしては軍用車としてのルーツを持つなど、Gクラスとの共通性もあったりします。ただ、のちに続くローバーの中のレンジローバーやディスカバリーのシリーズ化の中でマニア向けのクラシックなクルマになり販売は低調に。ブランディング的にGクラスはセレブに乗り回されるクルマへと謎の進化を遂げましたが、ディフェンダーはその流れには乗れませんでしたね。

ディフェンダーという車名復活はある種Gクラスのような富裕層に愛される武骨な車というジャンルに、少しヒネリを効かせた2番手を狙ってきたように思います。

価格としては2020年日本導入時は499万円~ とだいぶ安く出してきました。

ツードアモデルはずんぐりむっくりしていてダサい?好みが分かれそう

ただ、そのスターティングプライスはトリックがあって、3ドアの2リッターガソリンターボ:ディフェンダー90 の最安グレードの値段を見せるための釣りグレード。しかもイヤーモデルがすぐ切り替わり551万円に値上りしています。納車までに仕様変更が起こるとかもあるみたいで、2022年にはまた値上がりする可能性もあるそうです。(確定情報リリースは2021年5月予定)

5ドア:ディフェンダー110 の最安グレードで619万円~、実用的で現実的なチョイスの5ドアの中間グレードの同じく2リッターガソリンターボになると、692万円~となります。3リッター直6ディーゼルは上位グレードのみとなり754万円~になり、メルセデスで言うところのAMGラインっぽい感じにオフロード要素をカスタムしたような最上位グレードのXで1100万円~とグレードごとに価格が上がっていきますね。

ジャガーランドローバーグループのパターンとして、オプションが細切れ過ぎて結果欲しい装備を付けていくとオプションで200万近くなるというパターンも多いのでご注意を。

それでもGクラスに比べべればだいぶ割安な価格帯になるので、チョイスとしては面白いクルマになります。

ちなみに、納期が非常に長いモデルとなっており、国内で納車された台数も2021年まででも非常に少ないそうです。見た目のインパクトや歴史ある車名の復活という事もあり、欲しい人は欲しい、という強い需要があるようで、中古車で数台出回っていますが、新車価格よりも100~250万円ほど高値(オプション分が上に乗っているのもありますが)で転売されています。しばらくしたら落ち着くので、年次改良で装備が良くなってきている新車(自動ブレーキ系やADAS標準化)を待ち、焦らず中古に手を出さない方が良いかもしれません。

ショートホイールベース(2587mm)の3ドアと、ロングホイールベースバージョン(3022mm)の5ドアに2種類のボディタイプ。5ドアは5人乗り2列シートが標準、3列シートはオプションで26万円or42万円ほどで、7人乗りに仕立てることも可能です。

5ドアは全長×全幅×全高:5018×2008×1967mm となっていて、全長に関してはリアのスペアタイヤ(標準装備というかレスにできないらしい・・)を含めると5m30㎝ほどになるので、けっこう駐車場所に困るやつです。

最低地上高は218mmで、-40mm~+145mm内でエアサス装着車なら車高を変えることができ、水深900mmまで対応可能とのこと。エアサス非搭載の90だと最低地上高は225㎜、110だと最低地上高は218㎜固定だそうです。

追加のシュノーケルなどなくとも、エアサスつかずとも850㎜の深さの川渡はできるようです。

冠水や災害に強い本格オフローダーって感じです。

ただ、この小山のような車を眺めて思うのは、アメ車的な発想でもありますが、デカくて見映えの良いクルマに600万~乗れるな~、ということ。しかもランドローバーのGクラス対抗馬たるディフェンダーに、となります。Gクラスなどの本来のライバルは車格的にレンジローバーとかでしょうが、正直サイズはディフェンダーもレンジローバーと近いものがあり、デザインの良さもあってか車格が低く見えないのも良い所でしょうか。

肝心の走りについては色々と衝撃があります。

まず、2.2~2.4トンに2リッターターボで大丈夫?みたいに多くの人が思う所ではないでしょうか。スペック的には300馬力を絞り出すハイチューンな2リッターターボですが、神経質な感じのエンジンではなく下からトルクフルで扱いやすい感じです。

燃費に関してはカタログ燃費では8㎞/Lくらい、街乗りでは3~5㎞/Lくらい、坂多い街のチョイノリだと3くらいでしょう。前時代的なハマーH2くらいの燃費と認識しないとだめですね。

逆に300馬力ある割に加速は鋭くはない印象で、重量との相殺で加速は標準レベル。追い越し加速では2リッターガソリンだとやや物足りなさを感じるかも。パワフルさ、そして燃費性能は今後登場するディーゼルやPHV=プラグインハイブリッドにお預けですね。

普通に走らせる分には力不足は感じず、エンジン音もかなり静かに抑えられていて、走りは現代的なフィーリングです。アウディQ7あたりに近い感じでしょうか。タイヤ大きいけど乗り心地も悪くはありません。

オーダー時にオールシーズン、オフロードタイヤが選べます

コーナリングはかなり気を使います。個人的には助手席側のサイドミラーの位置が真横過ぎて、視界の妨げになりがち、という所。アレっ?オフロードの見切りが良いクルマの見本みたいとか言われてなかったっけ?と思うのですが、私は見切りが悪いと思う。ミラーが見難いのではなくて、あくまで側方の目視の話です。交差点曲がる時とか、気になります。ポジション調整で多少は気にならなくなりますが、体型などによっては余り視界が良くないと感じる人もいると思います。

車体の大きさと、ハンドルの切れ角の関係で最小回転半径は6mと、小回りはあまり利きません。ミラーtoミラーだと2.1mとなるので、狭い道には入らない方が良いでしょう。

ブレーキに関して、電気式のペダル(ブレーキバイワイヤ)を採用しているとのことで、効きは申し分ないですが中間くらいの踏み込み時に急激に制動が立ち上がり、姿勢変化が大きく起こります。「セールスマンもカックンブレーキが起きやすいんですよね・・・」と言っていて、モデルの初期に起こりがちなセッティングに詰め不足かも、とのこと。他の車種ではそうでもないので、車重やタイヤ、サス、ブレーキなどとの総合的なコンビネーションの向上に今後は期待しましょう。

ADAS的な装備としてはACC=アダプティブクルーズコントロールがあり、その制御は普通で、ハンドルへの介入や車線維持はしないタイプだったかと思います。追従走行に関しては特に遅くもなく、謎の急加速もなく、減速がやや前につんのめるような感じが少しあったかな~?ってくらいです。

乗り心地は、ラージSUV的なおおらかさを備え、そして静粛性のレベルが高い。レンジローバーいらずになっちゃうのでは?と心配になるくらいにデキが良いです。

オプション付けるとカスタムカーみたいです

快適性ではレンジローバー、オンロードでの速さや運転する楽しさではレンジローバースポーツ、多人数でのキャパや荷室としてはディスカバリー、と棲み分けはしているそうですが、ディフェンダーは名前を含めて守備範囲が広い感じがあります。

スタイリングと走り、乗り心地、静粛性などはかなり高次元で、燃費の悪さと車体の大きさがネックとなり得る感じでしょうか。

ちなみに今回のインプレではオフロード走行性能について触れてませんが、すごいオフローダーってことだけ知っとけばOK。日本で本格的にオフロード走行する人口は少ないし、それを基準にこの車は選ばないのが大多数のようですので。とりあえずエアサス装着車(2022年モデルからオプションに扱いになるとか?)であれば深さ90㎝の川を渡れるそうです。???ピンと来ない方がほとんどですよね。道路の冠水に強いクルマ、くらいに覚えておきましょう。

Gクラスほどの価格帯には手は出せないけど大きくて見栄の張れる車、と言ったら下手な中古車やアメ車を買うくらいなら、スタイリッシュに甦ったディフェンダーってのは中々に良いチョイスに思えます。オプションやカスタムで大径のアルミを組み合わせてもカッコ良さそう。

納車まで1年近くかかるとのことで、とりあえずテストドライブにでも行ってみましょう。一目惚れしないように気を付けて(笑)

試乗インプレ② へと続きます。 

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まずはお気軽にネットから♪ 楽天Car試乗

さてさて、2024年も新型車や人気車で引き続き納期遅延が慢性化している中での難しいクルマ選び・乗り換えの年となっていますね。

新車/中古車の購入を考え始めた方は、試乗や見積りなどで実際にディーラーに行く前でも・ディーラーに行ってカタログを貰って来た後でも、ネットで愛車の無料下取り査定を活用するのを忘れずに覚えておきましょう。

タイミングとしては、ディーラーの下取り査定前でも後でもOK!仮に下取り査定をしてもらっても、その場で急かされて契約しちゃダメよ(笑)

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販社・ディーラーによっては値引きを良く見せているものの、下取り額が悪いこともあったり、ケースバイケースで買取店に売却すれば数十万円変わることも。

愛車無料査定も『カーセンサーNet』

逆に、ディーラーで先に下取りの金額を出してもらっている場合は、買取業者さんにディーラーでの下取り額を伝えると、意地でもその金額を超えようと頑張った価格で買い取りが成立することも多いんですよね。

納期の見通しが分からなかったり、とりあえず展示車を見てきただけ~などで売却時期がハッキリしていない方は、「現在の愛車の価値が知りたい」と伝えましょう。

ディーラーから提示される下取り額が相場に対して適正かどうか、愛車の価値を知っておくのは大事ですね。

一括査定サイト、利用したことある方ならご存知かもしれませんが、けっこうジャンジャン電話が来ます。

メールやショートメール:SMSでも買取価格の概算など送られて来るので、とりあえず複数の買取店を同じ時間にアポイントを入れましょう。

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そこで

「入札制でよろしくお願いいたします。名刺の裏に最高値を書いた業者さんに売ります」と、要するに一発競りにしましょう。

過去の一発競りでの事例はコチラ


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