現代のカタナはあと一砥ぎが必要?試乗インプレ②

2018年によみがえった新型カタナ、賛否両論のあったりしますが、安定感のある走りで現代的な仕上がりだというのは良いと個人的には思っています。


※当サイト内アフィリエイト広告等が表示されます


試乗インプレ① からの続きです

コーナリング性能や、エンジンのレスポンス、馬力の立ち上がりの盛り上がりはバイクにとっては非常に重要で、完成度が高くスズキらしからぬ(失礼!)出来栄えでね。

後輪から伝達されるバックトルクを制御するスリッパークラッチを採用しており、2速ギアを落として後ずさりするようなバックトルクを腹の奥に抱えながらエンジンに鞭を打つ、というような激しい使い方をしてもコンピューター制御である程度マイルドに変換して出力。

更にはSV650あたりにも採用されているローRPMアシスト機能で渋滞時の低速走行や、Uターンの際も安心感があり、スムーズな発進もアシストしてくれたりします。

扱いやすく速い、「なんだ、ただの良いバイクか・・」となりますが・・・

賛否両論の中で多いのが、ハンドルとリア周り。

私が記憶する限り、旧刀のカスタム雑誌などでの多かったカスタムが、1100カタナの足回り17インチ化、次いでアップハン化、だったと思うのですが、なんだか今回のリバイバル刀ではアップハンが昔のKATANAっぽく無い、と言われていると言う・・

フォークにクリップオンするセパハンは無理だけど、少し垂れ角を与えたセパレートハンドルにカスタムしてカタナっぽさを出した方が良い、という人も一定数居るようではあります。

リア周りはストリートファイター的になったナンバーステーがカッコいいと思いますが、カタナっぽくはない、というご意見もあるようではあります。

普通にフェンダーレスでスッキリさせた方が良い、というのも理解できます。

現代のカタナはフェンダーレスと垂れハンドルの一砥ぎで完成する!と言いたくなる人の気持ちが分かっちゃいます。

なんなら1980年代的にDICのバナナ管やヨシムラのメガホンなんか組み合わせたらノスタルジックな雰囲気が出てもっといい、という懐古主義的な気持ちもにじみ出て来ちゃいますね。

ブラックアウトされたノーマルのマフラーもサイレンサー長が短いこともあり、音圧は結構ある方かなとは思います。十分に研ぎ澄まされたエグゾーストサウンドの仕上がりに個人的には感じます。

シート高は825㎜だし、重量は215㎏、重すぎはしないし、アップライトなポジションはと取り回しにはプラスに作用しているとも思います。ブレーキも足回りも電子制御も、完成度が高いとは思うので下手にカスタムしないでも十分です。

逆に弱点として挙げるとしたら、燃費が20㎞/Lくらいで、タンク容量が12リットルとなっていて、長距離の時には頻繁に給油が必要になりそうかなってところ。

あとは、カタナのカタチが特徴的過ぎて、ツーリングの快適性を上げようにもハイスクリーンのようなアイテムが無く、もしあったとしてもフロントのバランスがおかしくなりそうで躊躇しそう。

パニアケースやトップケースなども似合わないし、社外品でもラインナップは無さそうだし、ツーリング向きのバイクでは無さそうにも感じます。

価格は154万円、1000㏄の148馬力、伝説のリバイバルに現代のエッジを効かせたデザインのストリートファイター、バーゲンセールでしょう。

乗るたびに気持ちが昂るバイクなんてのはそうそうない。

スズキにハマル人の気持ちがわかる、もしくはわかっちゃったら買いでしょう。

このバイクこそ、間違いなく現物を見て跨って試乗して、というのが必須なバイクです。

ぜひ、テストライドを!

Follow me!

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です