ミシュランX-ICEならシンクロウェザーくらいのサマー性能ある、というウワサがあるらしい
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ミシュランエックスアイスSNOW
氷も雪も、全ての冬道に。長く続く安心感を届けるスタッドレスタイヤ「MICHELIN X-ICE SNOW(エックスアイス スノー)」は2020年にリリースされたミシュランのスタッドレスタイヤです。
トレッドパターン的にもかなりシンクロウェザーと似ていると識者は思っている(けど触れてはいけない?)そんなX-ICEシリーズですが、オンロード性能も高く、3シーズン辺りで夏も履き潰されるような方もいるらしい。ドライ性能高いってウワサ、それってちょっとアレンジ性能アップしたらシンクロウェザーみたいなもんじゃね?というのを解説していきます。
ドライに強いX-ICE
おすすめできるわけではないのですが、ミシュランのスタッドレス、夏に履き潰す覚悟で乗ってもドライ性能に不足は感じないでしょう。(年数の径化でゴムの硬化などのリスクが高まるので注意)
X-ICEシリーズの(というか欧州ブランドのスタッドレス全般)高速時の安定感は、速度レンジが高いレベルまで許容しているのも関係あるそうです。一般的な国産スタッドレスが速度レンジQで160km/hまでとなっているものが、ミシュランX-ICEシリーズでは速度レンジT:190㎞/hまで許容となっています。タイヤの剛性や耐久性の設定が高いということです。
冬の遠乗りだけでなく、高速走行時のシッカリ感は路面温度が高くても感じられるでしょうし、静粛性が高く車内にロードノイズの侵入が少ないのも良いところです。
スタッドレス特有の『ヒャー』とか『コ゚ー』とかの特有の高音のノイズの発生などはかなり抑えられています。
ウェット性能はやはりスタッドレスベースだと制動距離が長くなったり、コーナリングで不安を感じることもあるでしょうから、スタッドレスの通年利用は控えた方がよいのは間違いありません。
シンクロウェザーもオールシーズンタイヤとしてのポテンシャルが高く、ドライ・ウェット・スノー・アイスと幅広く高得点を出せる性能ですが、2024年発売開始時点では価格が非常に高価です。
X-ICEで通年装着で履き潰すのを推奨しませんが、X-ICEを逆オールシーズンタイヤで夏場とウェットにちょっと弱いオールシーズンタイヤのように捉えて履き潰したりしている人もいたとかいるとかいないとか。
シンクロウェザーの満たしている要求性能やスペック的に似通っている部分もあるように思えるってことですね。
X-ICEの寿命・耐久性
X-ICEを通年履き潰した方のタイヤ寿命のイメージ、3〜4年で2万キロ〜2.6万キロ程度が相場のようです。(年数の径化でゴムの硬化・炎天下の高速走行でのバーストなどのリスクが高まるので注意)
2万キロ程度で50%摩耗のサインがあと少しくらいのイメージ。50%摩耗まで言ってしまうと冬用タイヤとしては使用不可となります。
車検にギリギリ通るスリップサイン(スタッドレスのプラットフォーム露出よりももっと摩耗した状態)まで使い切るのであれば3万キロ近く行けるかも?
スタッドレスでタイヤの摩耗が進んだ状態だと初期性能からはだいぶ劣化していくので、早めのタイヤ交換が必要になってくるものと思われます。
シンクロウェザーの雪上・氷上性能
「水スイッチ」と「温度スイッチ」という、2つの“ウェザースイッチ”を持つオールシーズンタイヤで、日本国内初のアイスグリップシンボルが刻印されたタイヤでもあるため、雪上だけでなく氷上でもある程度走れる性能を担保しているとされています。
ちなみにダンロップシンクロウェザーで温度による特性の変化というテクノロジー(いわゆる温度スイッチ)については、ピレリが2010年代初頭にリリースした『温度反応コンパウンド』というのが先行していて(ウインター・スノーコントロール・セリエデュエ・ウインター・ソットゼロシリーズ)、その後追いでもあります。
そんなシンクロウェザーのトレッド面は、実際のところ、ほとんどスタッドレスタイヤのソレ、と思うのですが、それを余り突っ込んじゃダメな箝口令もあるんだろうか。
V字シェイプに深めの溝、細かなウニョウニョしたサイプなどなど。
トレッドパターン似ている
シンクロウェザーとミシュランX-ice Snowはトレッドパターンかなり似ています。
まぁ、ミシュランは世界的なトップブランドのタイヤですし、他メーカーがそれを研究していないワケがないので、似ていしまうのは仕方がないのかもしれず、このトレッドパターンでゴム質・コンパウンドなどを調整してドライ・ウェットとスノー・アイスを両立するのが現状の最適解なのかもしれない。
オンロード性能も高めで高速走行も得意なスタッドレスタイヤと、凍結路面に対応したオールシーズンタイヤは似てしまう物なのでしょう。
実際トレッド面中央にダイヤ・菱形形状のパターンはコンチネンタルバイキングコンタクト8にも似ているので、そういうパターンが有効なのは各メーカーで研究しているのでしょう。
シンクロウェザーの持ち次第
シンクロウェザーのトレッド面はスタッドレスタイヤに近似しているものの、温度によりゴムの柔軟性を変化させる特性を持たせ、耐久性はサマータイヤ並みだと謳います。
ミシュランのスタッドレスを履き潰して2万キロだとすると、かなりコスパが悪いし、夏場の酷暑や大雨などのコンディションでのスタッドレスタイヤでは不安もあります。
シンクロウェザーの耐久性とガチの性能低下曲線のレベル次第では、オールマイティなタイヤとしてゲームチェンジャーになるのかなってところです。
ただね、もし、ミシュランがスタッドレスタイヤのX-ICEベースに、一世代前のスタッドレスの雪上・氷上性能のレベルに敢えて落としてドライ・ウェット・耐久性のステータスに振って来てアイスグリップシンボル付きのオールシーズンタイヤ出して来たらヤバいよね。クロスクライメート+とか+アイスとか3とか4とかα(アルファ)となできちゃったらビックリね。それくらいになってくれた方が、ユーザーとしては選択肢増えていいのだけれども。
そんなこんなで今はシンクロウェザーが新世代のオールシーズンタイヤの地平を切り拓いている真っただ中で、お住いの地域や気候によっては試してみても良いでしょう。タイヤ屋さんに相談ですね!
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