EV充電マナー論争(炎上) 「たった5分」が大きなトラブルを呼ぶ
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充電マナー炎上
EV(電気自動車)が普及し、街中のショッピングモールや道の駅などで急速充電器を利用する光景も当たり前になってきました。
ところが、その便利さの裏には「充電マナー」を巡るトラブルがつきものです。とりわけ、充電時間を過ぎて放置する車と、それを待つ人の感覚の違いは、SNSでもたびたび炎上しています。
つい先日もX(旧Twitter)にて5分超過で炎上、当該Postは削除など、ハードな論争になったりしていました。
商業施設に設置された急速充電器で「たった5分の時間超過」が原因となり、他人の車から充電プラグを勝手に抜かれるというトラブルが報告されました。
投稿者は「30分の充電が終わってからわずか5分しか経っていないのに、ケーブルを引っこ抜かれた」とテスラのセントリーモードの画像を晒して(当該ポストは削除済み)憤りを示していた一方で、このポストを見た人々からは「いや、待っている側の立場からすれば5分も長い」と真っ二つの意見が飛び交いました。
たった5分、わずか5分というのは主観的とも言えるし、待たされる側では何分待たされるのか先が見通せないことで捉え方が変わる事案でした。
充電スポットの公共性
まず前提として理解すべきは、EV用の急速充電器はまだ数が限られており、利用者にとっては「インフラ」であると同時に「公共性・共有性」があるという点です。
ガソリンスタンドで給油を終えたのに、そのまま車を置きっぱなしにする人がいれば、当然「早くどいてほしい」と思うのと同じ理屈です。
EVに置き換えれば「充電完了=すぐに移動」という意識を持つことが前提でありマナーだと考える人が多いのです。
しかし、実際の運用では「充電終了の通知を受け取ってから車に戻るまでに数分かかる」のも現実。
特にイオンなどのショッピングモールでは、買い物中や食事中に充電を行うことが多く、通知を受けてから駐車場まで戻るのに5分、10分かかることは珍しくありません。
SNSの声 ― 「待つ人」と「使う人」の温度差
この件についてSNS上では、次のような意見が目立ちました。
- 待っている側の声
- 「次の予定があるとき、たった5分でも待つのはつらい」
- 「戻ってくる時間が分からないのが一番ストレス。充電終わっているのに駐車場で車を占有するのは迷惑行為に近い」
- 「ガソリンスタンドで給油口に居座る人がいたら非常識だと感じるはず」
- 5分の充電があれば航続距離何十キロ分も入るのに…
- 使っている側の声
- 「通知が来てすぐに戻っても数分はかかる。5分で抜かれるのはさすがに早すぎるのでは」←この考え方自体がスグに移動する気がないのも問題かもしれない
- 「充電ケーブルを勝手に抜かれるのはトラブルの元。館内放送など正規の手段をとるべきだったのかも」
- 「ケーブルの抜き差しで勝手にマイカー触られるのは気分が悪いし、車の仕様によってはロック解除が必要なケースもあるはず」
- 車両側の充電コネクタ部分に不良や損傷出来たら責任の所在は…
つまり、「5分くらい大目に見ろ」という人と「5分も待てない」という人が真っ向から対立しているのです。

逆に、充電完了の5分前には戻って5分待って次の人のために動けば5分待つ気持ちがわかるかもしれないし、そうした方が良いでしょうね。
自力救済はトラブルの元
今回の事例では、待っていた人が我慢できずに勝手にケーブルを抜いたことが発端でした。
しかしこれは法的にもグレーで、相手の車両に勝手に触れる行為はトラブルに発展しやすいです。
投稿者も指摘しているように、施設側に館内放送を依頼するなど「正規のルート」を通じて呼び出してもらう方が安全です。
感情的になって「自力救済」に走ると、最悪の場合、器物損壊やトラブルの原因を自分が背負うことになりかねません。
ただし、その館内放送を掛けるまでの時間がそもそもムダですし、数分ですら充電を急ぎたい次の充電待ちの立場の方からすると、抜ける物ならケーブルを抜く(自分のクルマに差し替えるために)のも一理あると言えばあるのが、難しいところです。
解決策は「ルール」と「料金システム」
現状のCHAdeMO(チャデモ)方式の充電運用では、利用者同士のマナーに依存している部分が大きく、今回のような小競り合いが起こりやすいのも事実です。そこでSNSでも多く見られた意見が「超過課金制度の導入」です。
- 超過料金を取る仕組み(例:PLUGO、FLASH、テスラSC:スーパーチャージャーなど)
- 一定時間を過ぎると自動的に料金が加算される
- 長時間の占有が減り、待つ人の不満も減少
日本的な充電設備の運用的には日本人にあるような性善説=充電終了5分前には車両に戻って来て、次の充電待ちの車のためにスタンバイをするというのが前提にある感じです。そうでない時間過ぎでも戻って来ないマナーを守れないユーザーの想定や、事情があって戻れない場合のペナルティがないのも問題と言う事。そういう仕組みに付け込んで時間超過に対してルーズになる人が増えてしまうと、今後のトラブルも増えるでしょう。EV普及すればするほど民度の低下とトラブルが爆増することも想像できます。
駐車スペースの前にデジタルサインを設け、充電残り時間を外部から確認できるようにするといった仕組みも検討されています。これにより「あと何分で戻るか」が可視化されれば、待つ側の心理的な不安も和らぐはずです。
まとめ ― 5分前行動がトラブル防止・解決策
EVの普及とともに、充電器をめぐるトラブルは今後さらに増えるでしょう。根本的な解決にはインフラの拡充とルール作りが必要ですが、現状では利用者同士の「思いやり」しかありません。
- 充電が終わる前に車両に戻る
- 充電が終了したらすぐに移動
- どうしても時間オーバーするのが見越せる場合には「戻り時間」を表示するなど工夫する
- 時間オーバーして充電スペースを占拠している立場で必要以上のクレームを言わない
- 待つ側も「勝手に抜く」というのはトラブルのリスクがあると心得る
「たった5分」の放置が、SNSで炎上するほどのトラブルになる。
それはEV社会がまだ過渡期ある証拠とも言えるでしょう。
今後こういったトラブルは増加するでしょうから、気を付けたいものですね。
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