不遇の福祉車両?アイシスという選択肢

ユアオアシス、アイシス
というキャッチフレーズで売り出していたトヨタアイシス。
なにげに10年以上売られていたロングセラーモデルでした。


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完成度や美しさというよりも、ある特定の条件下での使い勝手に着目した車両として、タレントを起用してCMを打つなど、多様化する車両へのニーズの中で生まれ、消えました。


2-3-2の3列シート、7人乗りの貴重な5ナンバーサイズミニバンとして誕生、当時のアルファード、エスティマ、ノア、ウィッシュの間を埋めるようなポジショニングで、パノラマオープンドアと呼ばれるセンターピラー内蔵の助手席側ドア。


ピラーレスのスライドドアを備えた普通車という事で注目を集めました。


いわゆるタントの普通車バージョンみたいなもので、当時は注目を集めましたが、後に続くセンターピラーレスの普通車はないかなぁ~
この車のCMのイメージもなんとなーく体の不自由なひとでも乗り降りがしやすいとか、そういう雰囲気もあってか正直純正でそのまま福祉車両みたいな感じがありました。


実用性で言えばノアやヴォクシーに負けるし、タントはセンターピラーレスの売りをベビーカーやママさんへの使い勝手で訴求していたりと、なかなかに売りにくかったモデルのようでした。


新車当時は200万円台でノアやヴォクシーとは異異なる特徴を備え、5ナンバーで全高も高くないのにスライドドアという中々にレアなモデル。

2LがCVT、1.8Lには4ATというミッションで、エアロパーツを装着したプラタナグレードというのもありました。プラタナだけ3ナンバーで、後は5ナンバーだったような気がします。


中古だと乗り出し30万円前後からあり手ごろな反面、最終型では150万円近いモデルもあるなど、結構コアなニーズに支えられている中古車相場。

知人の若い男性がなぜか乗っていて、他のミニバンより割安だから買った、と言っていました。
おじいちゃんおばあちゃん乗せなくちゃいけないとかの事情もあって選んだとのことですが、中々に使い勝手が良いとのこと。


実際のところ、高齢化社会の進展もあって、こういったモデルの現代的なアレンジでの復活もあっていいのではないか?
と思ったりします。


特に開口の広い片側センターピラーレスの車、5ナンバーでも3ナンバーでも今なら安全性と走行安定性をある程度担保しつつ、ハイブリッドかなんかで静かに走る福祉車両寄りのミニバンがあっても良いかとも。

走りに関しては、中古で走行距離が伸びている車両だと、正直ボディのキシミ音があるような気がします。


新車当時では剛性があっても、やはり大開口の助手席側のボディにしわ寄せがくるのではないかな。


なんでも全高に関しては、これ以上開口部を大きくするとボディが持たない、とかである程度低全高になったとかもあるようなので、ボディ剛性に関しては設計上ギリギリだったのかも。
コーナリングとかを楽しめる車でもないですし、高速のクルージングが得意なわけでもない。


走行距離に比例してがたが出やすい車両ですし、ローダウンや大径のアルミホイールを履いたような中古車は避けた方がよさそう。


わかるようであれば、福祉車両的に使われてさほどダメージが無い車両を探せたら結構お得なスライドドア中古車になり得ます。


根本的な人気が高いのはハイト系5ナンバーミニバンのノアやセレナ、ステップワゴンですので、中古で少し変わり種、そして割安な中古をお探しで、高齢な親族を乗せる機会が多そう、というピンポイントでオススメできる車かも知れません。


中古車との出会いは一期一会、選択肢の一つとしていかがでしょう?

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