トリシティ125と155 ゲテモノバイクは果たしてモーターサイクルとして楽しいのか?インプレ①

楽しいゲテモノバイク

2014年の国内発売から4年ほど経ちますが、いまだに走っていると振り向かれるバイク、ヤマハのトリシティ125&155のシリーズ。かなり好みが分かれるバイクではあるようですが・・わたくしは好きです。


※当サイト内アフィリエイト広告等が表示されます



早く250㏄とか530㏄とか出ないかなぁ~と思っていたりしますが、それがまだまだ先のようではあります。

3輪モデルのバリエーションを増やすとヤマハは言っておりますが、道のりは険しそう。


ただ、フロント2輪の安定感を売りに、デザイン的にはそこそこおしゃれな雰囲気でまとめて125㏄という原付2種カテゴリにて、30万円ちょっとでリリースしたのは中々がんばった印象です。ヤマハに拍手喝さいを送りたい。


後発のモデルのトリシティ155㏄のほうが人気を博し、納車は2~3か月待つこともあるそうです。

ニッチなのに一定の評価とそれに伴う人気を獲得しているのも素晴らしいですね。


ちょっと早めのペースで2018年に125/155ともにモデルチェンジして商品力の向上をはかっている、戦略的なモデルとしてメーカーが大切に扱っているのが感じ取れます。


そんなこんなで今回試乗したのは125㏄と155㏄の両方のモデル。マジェスティSや、トリシティの排気量違いで乗り比べるとわかることもありつつ、試乗インプレとしてまとめていきたいと思います。

トリシティの特徴



まず特徴的なフロントの2輪。


サスのつくりやメカニズムの特徴として、意外に違和感はなく、そして段差や雨天時の安心感と、感覚だけでない安定感があると思います。

否定的なコメントをする方も一定数居るようではありますが、トータルではアリなメカニズムで今後の普及拡大とコストメリットが出ることを期待したいですね。

フロントヘビーで取り回しが重い、という声もあるようですが、安定感とのトレードオフの物、立ちごけし難いってのもあってメリットに代わる部分でもあります。


デメリットとしては、駐輪スペース的に厳しいところが多そうってことですね。

駅前などで125㏄の原付までOK、となっていてもトリシティ125は入らないということがある。

アドレスV125やアクシスZなどの50㏄原付と同じサイズ感の延長にあるコンパクトな125を想定した駐輪場ではかなり厳しいか、断られることもあるそう。



そしてサイズ的にはどうがんばってもフロントが圧迫してフロアのステップの足置きスペースが小さいというのもデメリットでしょうか。

この足元の狭苦しさは50㏄原付並みではあります。

足つきを考慮してローシートにしようものなら座面が下がってひざの曲がりがキツくなり圧迫感を感じる可能性もあり、よく考えたほうが良いでしょう。



座り心地は悪くないですが、足つき、足置きの場所で自分の体形や靴のサイズ、フラットなフロアにカバンや荷物を置くか、窮屈さを感じながら長時間乗る可能性があるか、などイメージして跨ったり試乗したりしましょう。


メットインは大きくはなく、メット1個ってところです。

大きさ、深さ、余裕がなく欠点と言えるかもしれません。

155の場合はETC装着率がかなり高く、メットインが侵食されることもしばしば。



ツーリング用にであったり、メットを2戸収納するなどでトップケース装着率もまた高いそうで、用品のほうでの若干の値引きなどあるそうです。



アマゾンで安く買ってDIYでつけるのもいいでしょう。



専用のフィッティングもあったりします。



メットインが全体の見た目の大きさの割に、思いの外小さめなので、大き目のトップケースを組み合わせるのがお勧めです。


重量配分や見た目のボリュームバランスとしてもトップケースがサマになるバイクのように感じますね。


タンデムや重い荷物を積んだ時の安定感も3輪のメリット、積載性でもアドバンテージをつけるといいでしょう。

走りのポテンシャルは


肝心の走りについては・・正直な所、可もなく不可もなくと思います。

125㏄の割に活発なバイクではありませんが、遅くてイライラするということもなく、燃費的にも格段に悪いということもありません。

経済性の高い125㏄なりに低燃費でもあると思います。

ただ、小気味良いレスポンスの良い125㏄をイメージするとがっかりするかも。

重さゆらいの加速感の鈍りはあり、最高速も早くはない、パワーが物足りなくてアクセルを大きく空け気味になると燃費は多少落ちます。

逆にブレーキの効きの良さや安定感に関しては優位であり、2輪とは違った爽快感があると思います。倒しこんでタイヤの接地面や感触が変わった時の音、タイヤと路面のこすれるロードノイズの音質が変わる部分とかに面白味があるような、そういう感覚を味わう時でもシートの傾きというかリーンに不安感なく安全を担保して楽しめるような良さがあるように感じます。

コスパでなく、コダワりで乗るバイク

軽く早く安くコスパを・・であれば他のバイクが浮かびますが、トリシティ125には付加価値があるこだわる人の原付2種と言えるでしょう。


もう少しパワーを、そして高速道路を乗れる排気量を!ということで155㏄がある、というのは納得がいきますが・・値段が45万円というのは中々に高価です。

マジェスティS=同じヤマハの155㏄エンジンを積む2輪で37万円くらい、若干の値引きも利いて30万円台前半と思うとプラス1輪で10万円・・と計算できそうです。

デメリットを上げるとキリがないし、割高に感じるようなら、やはり他のバイクを選ぶべきかも。

250㏄クラスの他のバイクも候補に挙がるとは思いますが、それでもこの3輪にこそ意味がある、と選ばれているようです。


わたくしも気になる1台ではありますが、例えばセカンドバイクとしては少し微妙な存在。

保管場所の問題や取り回しの重さに、ちょっと個性が強すぎて乗っているファーストバイクの種類によっては食傷気味になるかもしれません。

多分、このバイクを気に入る方はコレ一本!ってなるでしょう。ハマる人にはハマります。


一度チェックしてみてはいかがでしょう??


トリシティ155を選ぶ理由とは?125と同じものと違うもの インプレ②

に続きます。150㏄クラスのマニアックさにトリシティという更なるマニアックさを加えると面白いですね。

このSはショートかスポーツか?マジェスティS 150クラススクーター試乗記①

Follow me!

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です