なぜ新型ノア/ヴォクシー(2022)の内装は100万円台レベルと言われるのか?内装インプレッション②コストカット著しいS-G編

※すでにS-GやGを購入された方などで、気になる点もあるかと思いますが、不快に感じる可能性もあるのでご注意ください。


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ハードプラ祭りのノア・ヴォクシー

前回のブログからの続き

内装インプレとして、共通する部分もあるカローラクロスを引き合いにS-Z(上位グレード)のインテリアのクオリティを解説しました。

100万円台の内装と大きく見出しを打っていますが、前回の記事、今回の記事をお読みいただければ、納得ってところもきっとあるはず。

ハードプラ祭り(硬い樹脂形成パーツ多数で構成されている)じゃん!って内装も、見て触ってご理解頂けるかと。

まだ試乗車や展示車の配備が行き届いていない地域もあったり、展示車をチェックできてもS-Zしか見れない、S-Gしかないなど、単体でしかチェックできていない方も未だ多い時期かもしれません。

S-Zは上位グレードに相応しく、そこそこコストを掛けた部分もあったり、S-Gは物足りないとか、複数の展示車をチェックしてきた中での相違点などを解説していきます。

S-Z・Zか、それ以外か

今回のフルモデルチェンジ版新型ノア・ヴォクシーのインテリアに関しては、全般的なコストカットで樹脂パーツ・ハードプラの比率が高く、質感は全体的には高くはないのは前回のブログの通り。

飛び道具的なアルファード風オットマンのオプション設定にメルセデスベンツEクラスやBMW7シリーズ並みのリモートパーク機能で高機能に感じ、走行性能だって悪くない、まさにプチアルファード・ベビーヴェルファイア!ただし、内装は除く!みたいな感じです。

その中でも上級グレード扱いのS-ZとZでは幾分かは装飾をしてあるし、もし、展示車でS-Zしか見なければ、10.5インチの大きなモニターに印象を奪われていれば、そこまで安っぽいと感じることはないかもしれません。

ただ、その印象に引っ張られて、S-GとかGも同じノア(ヴォクシー)だし似たようなもんだべ、と下位グレードを購入すると、納車してみた時にアララ?ってなってしまうかもしれないんですよね。

実はカタログでもS-Z&Zの加飾と、それ以外とでは差別化されている部分について記載があったりしますが、意外とそこら辺までしっかりとチェックしている方は多くないと思うんです。

新型ノア(2022)の内装についての装備表 左端はS-Z、中央がZ 

インパネアッパーオーナメント、インパネオーナメント、前後ドアのアームレストにドアハンドルなど、S-ZとZのみ仕立てが良いと言うのがさりげなく記載されていて、その差がけっこう大きいのではないか、と気になる所じゃないですか?

展示車・実車でどちらか一方しか知らなければ、それが基準になってしまう。そういった前提も知っておいて、購入検討されるのがベターかと思います。

S-Z・Zとそれ以外、その隔たりについてまとめていきます。

S-Z/Z以外のコストダウンポイント

インパネアッパーオーナメントとインパネオーナメント

フロントのダッシュボード、助手席側の前面の上部のパネルが、S-Zでは合皮でカバーされ、正面の装飾部分ではステッチ入り合皮になって、質感高く見えます。

くぼみ、テーブルの上のパネルが滑らかな質感

うーん、あまり、素材感はわかりませんね。正直上部のパネルについては展示車でチェックしても色味・質感が少し違うだけで合皮とは言え革張りっぽくない(触れてもあまり柔らかい質感でない?)感じです。ステッチ入り合皮の部分については柔らかい感触もあって、ソフトな風合いだし、上質感を感じさせてくれます。

他にもハードプラを多用しているので、ある種これくらいで普通かなって思う方も多いでしょう。

それが、私が先日チェックしたS-Gになると…

S-Gのインテリア

微妙な違いが分かるでしょうか?スマホの画面やPCのモニターでは絶妙に伝わらないかもしれませんが、ステッチ入りの部分がなくなり、アッパー部分がハードプラで紋様入りの硬い感じの素材感が出ている…って感じです。

樹脂パーツの色味や表面処理を複数使い分け、チグハグにならない程度に素材感の違いを出そうとしている努力と根性の後は見えますが、このパネルのシボ・紋様・模様、すこし安っぽく硬質であり、さらには建付けもちょっと悪いのかな?とか。

助手席側アッパートレイが開くこともあって、建付けの部分は仕方がないかもしれません。

しかし、ハードプラで建付けイマイチとかだと経年の劣化とかでインテリアパネルがガタガタ音がし易くなる傾向にあるのかな?と思ったりもするので、ちょっと気になります。

ハードプラでも質感低く見せないように頑張っている形跡はあり、S-Zでは多少の装飾を足すことで、質感の低い面に目が行かないように配慮しているのが感じます。

ハードプラ内装では、質感や色味の変化を付けると誤魔化しが効きやすくなるので、ブラック系の色ではなく、ダークブラウンやフロマージュなどの茶パネル・ベージュのパネル・グレー・ダークグレー・ブラックのプラスチックと複数色で質感の違うパネルを組み合わせた感じであれば、コストカットの低級感は緩和されるかもしれません。

S-Z・Z以外の運転席側のコストダウン

運転席側のドリンクホルダーに目を移してみましょう。

S-Gのドライバーズシート側のドリンクホルダー

普通じゃん?って思われますよね。

S-Gの運転席側なんですが… 装備の比較表を再掲載

2度目の登場装備比較表

インパネオーナメント、S-ZとZでは、運転席・助手席合成皮革巻き+ステッチで、S-GとGでは助手席:合成皮革巻き… …お気付きでしょうか

運転席側は、合成皮革巻きにすらならない

ということ。

形だけ助手席側と合わせたもので、素材はバリカタのハードプラです。

実際のところ、運転席に座ってしまえばほとんど見えません。

S-Gの運手席メーター周り ドライバーモニタリングシステムが光っている

ドリンクホルダーとしての使い勝手もどうなの?って形ではあるものの、頻繁に使う人であれば、触れるかもしれないし、気になるかもしれません。

見えない部分で思いっきりコストカット、さすが、トヨタですね。とは言っても、この展示車はドライバーモニタリングシステム的な物が付いているので、超絶ハイテクな物がステアリングコラム上に鎮座いしていると言う、ハイテク≠高級、というわけではない作り、素敵です。

ちなみにカタログでもSーZの画像では運転席側のドリンクホルダーの周りもしっかりとステッチ入りのインテリアだと、言われて見てみればわかるかも。

VOXY S-Zのインパネ ステッチ入りインパネオーナメント運転席側

ギリギリステッチ入りが分かりますが、多分シートからはほとんど見えないと思われます。

見えない部分…と言えばそうですが、運転席に乗り降りする時にうっすら視界に入って来るのかな?乗り降りするたびに自分の運転する車は上位グレードなんだ、と誇らしく思える部分の一つかもしれません。

ドアトリムの違い

ドアトリムに関しては、一応ステッチ入りか、そうでないかの差。

ここで、画像クイズ。

どっちがS-ZでどっちがS-Gか、ここまでブログで見てくださっているのなら一目瞭然…なはず

1枚目
2枚目

お判りいただけでしょうか。

1枚目がS-Zで、2枚目がS-Gです。

手を置く部分は合皮で覆われ、そしてステッチの有無の差があります。

その他にもドアハンドル、ドア開閉のレバーがシルバー加飾されたかも相違点としてあります。

ドアパネルの上部、ドアトリムオーナメント部分もプライムスムースの合皮で覆われる感じではあるものの、ダッシュボードアッパーと同じく見比べると分かるけども、そこまで柔らかい質感かと言うとビミョーだと思います。

見た感じでは表面のシボが違うのは間違いなく、確かにS-Zの方が上等に感じます。

フロント周りの差を、画像でパッと見てもあまり感じ取れな部分があっても、上記のドア周りや、フロントダッシュボード周りの素材、質感・色味の違いなどがあると思って見直してみると、違いが分かるように目が鍛えられているかも…?

上S-Z 下S-G

パッと見ても違いが余りわからないようで、細かな所で差を付けていて…

一応よーく見ると、上の方がシャープな色味で、下の方がダークグレードのぼやけた色で差別化。

下の方が樹脂パネル部分など少し色味が薄いところです。上の方がちょっとだけダークトーンなのわかるでしょうか。カタログでも是非確認してみてくださいね。

同様にリアのドアパネルも違う

あまり解り易い画像を用意できていないのですが、S-Zはリアのスライドドアのパネルの一部が合皮で覆われている風です。

リアシートについては、おそらくスライドドアのパネルに肘を置くってことが皆無なのでは?と思うので、見た目の質感の変化の差だけになるのですが、2列目よりも後ろって、プライバシーガラス・スモークガラスがあるから、あまり明るくなくて、見え方としては差がより分かり難いかな?

スライドドアを開けてしまうと、パネル自体が見えない所に隠れてしまいますし。

解り易く違う点だと、センターテーブルのドリンクホルダーの数が4か2か、USBの充電が付くかどうか、ってところです。

その他にも運転席・三列目を含めてシート表皮が違ったりします。

S-Zのシート

S-Gはファブリックで、S-Zはインパネなどと同様のステッチ入りの合皮×ファブリックのシートです。

S-Zはキルティング風のファブリックとなっていて、少し見た目にも高級感があります。

コストカット部分のまとめ

その他にも違いは、デュアルエアコンや17インチか16インチか、運転席側のスライドドアが標準かどうか、機能面や走り、外装に関係する所でもちょいちょい差別化されていて、S-Zの方が完成度も高く、満足度も高いのは間違いないでしょう。

細かな装備の差に目をつむり、コスパ重視であればノアのS-G、又はGに落ち着くと言うのも分かります。

ただ、なんにせよベースの内装の仕立てがハードプラ祭りでけっこうチープさを感じると言うのはあって、やはりカローラクロスのベースグレード199万円レベルの内装⇒100万円台の内装の延長にあるように思えてなりません。

内装インプレッション①でも書いたのですが、やはり、フレームやエンジン、ハイブリッドのシムテム、自動ブレーキにアダプティブクルーズコントロール装着やハンドル操作支援の電子制御の運転支援の充実などの基本性能でほぼコストを使い果たしているようなイメージで、コストカットで帳尻を合わせているのがインテリアや内装です。

逆に言えば、運転支援を充実しても、この3ナンバーの大きさの7人・8人乗りでも内装をガッツリ妥協すれば300万切り出来る、という見本のようにも思えてきます。

もちろん、この機能であれば、もう少し内装も良くして欲しい、というニーズを見越してのS-ZとZであり、さらに、2列目のオットマンやパワーバックドアなどもオプションとは言え上位車種のアルファードの中間グレードレベルの装備をチョイスできるというのもすごい所。

リモートパークはレクサスNXに次ぐ採用であるし、大衆車の中にハイテクを混ぜ込み、コストと選ぶ機能でバランスさせた絶妙な設定とも言えるかもしれません。

機能面もさることながらカタログを眺めるだけでなく、普通に運転した感覚だったりは試乗で、室内で過ごす時の上質な空間かはやはり、実車でS-Z・Zとそれ以外のグレードで見比べてみるのがベターだとも思います。

S-Zの展示車しか見たことが無ければ、新型ノア・ヴォクシーの内装で100万円台のインテリアと揶揄するのは言い過ぎでは?と思われる方もいらっしゃるかもしれません。S-Gなどと見比べてみたり、各パーツを触りまくってみたり、ベースがどんなで良く見せようとどうデコレーションされているのかを見てから評価をされるとよろしいかと思います。

試乗したり、機能を使い倒してみたりと過去ブログで紹介しているので、良ければイロイロブログを参照して頂ければと思います。

善き車選びを!

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まずはお気軽にネットから♪ 楽天Car試乗

さてさて、2024年も新型車や人気車で引き続き納期遅延が慢性化している中での難しいクルマ選び・乗り換えの年となっていますね。

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タイミングとしては、ディーラーの下取り査定前でも後でもOK!仮に下取り査定をしてもらっても、その場で急かされて契約しちゃダメよ(笑)

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販社・ディーラーによっては値引きを良く見せているものの、下取り額が悪いこともあったり、ケースバイケースで買取店に売却すれば数十万円変わることも。

愛車無料査定も『カーセンサーNet』

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納期の見通しが分からなかったり、とりあえず展示車を見てきただけ~などで売却時期がハッキリしていない方は、「現在の愛車の価値が知りたい」と伝えましょう。

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