新型カローラクロス試乗インプレ②内装は重層的にコストカットしているけれども…RAV4っぽい?

新型カローラクロス試乗インプレ①からの続きです。

内装などをカローラツーリング、RAV4(ラブフォー)などトヨタ内の車種と、ヴェゼルなどとも比較していきたいと思います。

インテリアは華やかさよりも無骨さ

カローラクロスのインテリアに関しては、まず、色味的には地味に感じるかなぁ~と思います。

基本的なデザインはRAV4っぽいセンターの2本のシルバーの柱、運転席と助手席ドアのアームのシルバーのドアハンドルで、4本の柱でダッシュボードを支えるようなイメージで、スタイリッシュさと言うよりも、実用性とSUVらしさを表現しているように思われます。

ダッシュボードを支えるシルバー加飾の柱たち

上の画像は2つもとカローラクロスのもの。

以下はRAV4のインパネ周りで

カローラクロスとラブフォーはかなり似ていて、パッと見は同じダッシュボード?と思ったりします。

同様にインパネ周りを支えるシルバー加飾の柱たち。

ラブフォーの方がグレードによって刺し色のアクセントカラーで少し派手ワイルドにドレスアップされたりします。

その他の間違い探し的な部分では、エアコン吹き出し口に周り込むシルバー加飾のラインですが、

カローラクロスはエアコン吹き出し口上をシルバーが通ります
RAV4は、エアコンの下をくぐるようにシルバーが走る

ちなみに、カローラもほぼほぼ同じようなレイアウトであるものの、センターに柱のように支えるものなく、ダッシュボード中央下に少し深い空間があり、奥行と言うか立体感がある造形で、細かな違いですが、SUVと乗用車的なステーションワゴンで差別化をしているような感じです。

カローラツーリングのセンターコンソール

エアコン吹き出し口はカローラクロスと同様のエアコン吹き出し口の上をシルバーのラインが走るタイプです。

さらにはダッシュボード助手席側をダイアゴナルに、要するに斜めに走るカバーっぽいステッチの入った装飾が入り、エアコンダクトにつながり、乗用車的であり、車幅が狭まった中で伸びやかなラインで上質感を演出するタイプとなっています。

ちなみにカローラツーリングでは、ダッシュボード上部をソフトパッドで覆い、ステッチの入った装飾をしてあり、カローラクロスよりも上質でしっとりとしたインテリアであると言えそうです。

カローラツーリングの方が各所ステッチ入るなど上質感高い

細かい部分ですが、カローラクロス、カローラツーリング、RAV4と並べると、カローラクロスはコストがかかってないのが分かります。

クロス
ツーリング
ラブフォー

今日はこの3車種を一瞬で見分けるポイントを覚えて頂ければそれでOKです(笑)

カローラクロスはコストカットした部分も多く、

ソフトパッド部分の面積やステッチの入った装飾部分などが限られていて、カローラツーリングよりも質的に劣る部分があります。インパネの重層的な構造でソフトパッド部分はほぼ助手席側の表面だけって感じで、上手い事ハッタリかましている感じもあります。

ステッチは本物っぽいけど、嘘っぽくもあるような…

正直なところ、ロードノイズや風切り音などの高まり、と言うか、音の侵入に関しても、ソフトパッド面積が大きいから静けさが増して上質にと言うわけではないのでしょうが、おそらく部材の薄さ、軽さに起因して静粛性で少し劣るのかな?と感じます。

正直RAV4だってそんなに静かなモデルでもないけど、それよりもやはり劣るし、カローラツーリングよりも劣る。

そして、潰しにかかっているライバルのヴェゼルにもインテリアの質感、ノイズ面や走りの爽快さでは劣ると思います。

新型ヴェゼルのインテリア

インパネ周りのデザインはヴェゼルも水平基調で似た感じ、各所の手触りとかでアドバンテージがあるように思います。

では、カローラツーリングとヴェゼルで比較したらどうなのよ?と思いますが、ボディタイプや車高など違う部分もありますが、個人的にはヴェゼルの方が総合的な走りの質感では高いと個人的には思います。

運転席周り

インパネ周りの造りが気になる所が多いものの、カローラツーリングやRAV4との共通パーツの恩恵を受けているとしたら、大きめのシートサイズとハンドル周り。

セーフティセンスやTコネクトナビなどの共通インターフェースが増えたおかげで、アクア~RAV4までステリングはほぼ共通になっている感じでしょうかね。

ステアリングのチルト&テレスコピック調整も可能、グレードによりますがパワーシートも備わり、多くの体系の方のポジションに合わせることができ、比較的大柄な体系の方にも適応するかな、と思います。大柄な方は大きく高価な車種でないと窮屈という事もありますが、カローラクロスなら安くて大きくて広く運転席使えて快適かも?

ディスプレイオーディオも最大で9インチが設定可能です。コストを抑えた乗り出しであれば、7インチのディスプレイにエントリーナビで66,000円でナビを装着できることもあり、予算と見栄えとでナビは選択肢があるように思います。

Tコネクトナビで、年間の契約料などもかかるサービスもあって、ホテルの予約などをオペレーターサービスで出来るなど、上位車種にあるような使い方も出来るそうですが、カローラクロスでそのサービスを求めている方は皆無のようです(笑)

基本的にはカローラハイブリッドと同じように、シフトレバー周辺にEVモードスイッチやドライビングモード切り替えスイッチがあり、一般的なトヨタ車と同じ。

シートヒーターやUSBソケットも備わり、現代のクルマの装備品の標準的なレベルのアップデート具合にビビりますが、シートヒーターに関してはエアコンを極力稼働させないために設定されることが増えてきているというのがあります。エアコン稼働が多いと、ハイブリッドバッテリーに充電されず、燃費向上などが見込めなくなるからです。

リアシート

カローラクロスのリアシートは広いような、ないような、微妙なサイズ感。正直、荷室との調整でそこそこのレベルに落ち着いているような感じです。

リクライニングもするし、足元も頭上も広いのですが、たぶんヴェゼルに劣るかな?

座り心地もイマイチ、シートの表皮だってハーフレザー調ですが、目に付くもの、手の触れる部分全てビニールっぽく見えたりハードプラの安っぽい素材の物ばかりで、なんか、居心地がそこまで良くないかな…

ハリアーやRAV4を知っていれば、絶対的な室内空間は同等だとしても、見劣り感は半端ないし、質感の部分でもヴェゼルに劣るかもしれない。

リアシート用のエアコンの吹き出し口もあり、USBソケットも備わる。快適性への配慮は満たしていますが、シートバックポケットが助手席の後ろにしか付かないなど、細かな部分でのコストカットがされているのも見受けられます。

質感の高さは感じないものの、移動の道具と考えれば不足はない、という実を取った感じの仕上げと言っておきます。

ラゲッジスペースは優秀

リアスタイルはさほど美しくないわね。

フロントの方が男前で、ウィンカーも流れるタイプのシーケンシャルターンランプでスタイリッシュだったけども、リアは普通って感じです。

5人乗りの状態でもそこそこの容量を確保しており、ヴェゼルよりか圧倒的に広いです。

ホンダヴェゼルは荷室の数値非公表、サイズが近いと試乗インプレ①で上げたBMWのX1は505Lの容量を備えていて、負けているものの、多くの中型SUVの中では十分なスペースを確保していると言っても良いでしょう。

荷室の広さで評判のラブフォーには劣るが、ハリアーよりは荷室は広い、ボディのリア周りの形状で実用性を取って空間を確保しています。

アレンジしても、ラゲッジは広くて使いやすい。奥行もあるので長尺物を積めるし、車中泊もいけそうとパッと見ではそう思いますよね。

しかし、リアシートを倒した時の段差が大きいな…と思っていたら、ラゲッジボードが遅れて発売されるらしい。

2021年12月に43,450円のオプションとして登場します。

標準でないのはコスト面で仕方がない。

12月発売でカローラクロスの発売に間に合ってないじゃん、となりますが、12月までに納車する人もさほど多くもないと言うオチでもあるそうです。

まとめ

インテリアの質感的に高級感はなく、どちらかというとRAV4っぽいワイルドさやタフさ、質実剛健さのイメージが近いかなとは思います。

ただ、全体の造りとして質感は高くなく、正直カローラツーリングとRAV4のミックスであり劣化版とも言えそうかな~と。

当面は話題性で人気が出るし、コスパの面でも評判にはなるでしょうが、長期的にが質感の低さは評判を落としかねないとも思います。

いつかのシエンタがスタートダッシュが良かったものの、フリードに逆転されたように、本質的なモノの良さがジワジワと評価されたらカローラクロスは厳しいのかなと。

流行りのSUVのカテゴリーですし、限定車や特別仕様車を用意しつつマイチェンで多少息を吹き返させながら、RAV4やヤリスクロスとバランスを取って売れるとは思いますが、現状は多少の割り切り廉価車と知って購入検討した方が良いと思われます。予算やサイズ感が許すのであれば、RAV4も乗り比べた方絶対に良いと思うし、同等のサイズ感ならヴェゼルも比較対象に上げて徹底的に乗り比べた方が良いと思います。

C-HRのように咬ませ犬的に1代で消滅する可能性もありますが、6年後くらいに2代目になる辺りがホントのカローラクロスオーバーとなる、みたいな伸びしろを残したのが初代カローラクロスだったと、後に評価される車かも知れません。

ヴェゼルを駆逐するのに一定の役割は果たしますが、安くて中身も最高のクルマと言うわけではないので、ぜひ展示車のチェックや試乗をして見ましょう。

試乗インプレ③へと続きます。

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