【新型ランクル300】甦ったディーゼルのポテンシャルを語ろうか

新型ランドクルーザー300系に搭載されるディーゼルエンジンは3.3リッターV6ツインターボです。


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227kW(309PS)の最高出力/700N・mの最大トルクと、9.7㎞/Lという燃費性能、2.5トンの車格で5m×2mのサイズのクルマとは思えない燃費の良さを誇ります。

10速ATを組み合わせ、オートマはディーゼル専用に駆動力特性と変速タイミングをチューニングされ、低回転から盛り上がるトルク特性を生かし、力強い加速感を得ています。

今回は3.3リッター、正確には3,345㏄、という排気量になぜなったのか、解説していきます。

ハイパワーディーゼルのライバルたち

トヨタ車のディーゼルはランドクルーザープラド、ハイラックス、グランエース、ハイエースが比較的メジャーなところですが、そこまで推している感じもありません。

プラドなんかだと人気のある車種だし、台数もそこそも出ているとは思いますが、ディーゼルを推してはいないことも無いですが、けっこう玄人好みの感じもあります。

トヨタの国内販売のメインとしてはハイブリッド推しであり、サイズが大きく重量のある特殊なモデルを中心にディーゼルを用意している感じです。

重量級車種である新型ランドクルーザー300系においても、ランクルで14年ぶりのディーゼル復活!と盛り上がっていたりもします。

トヨタとしては珍しいディーゼルエンジンの採用ですが、世の中にはパワーディーゼル・クリーンディーゼルは輸入車を中心にけっこう展開されています。

日本においても、現在販売されている中では輸入車、比較的大きめなサイズ感のモデル、メルセデスベンツとBMW・ALPINAの車種で3リッターディーゼルターボでハイパワー・低燃費なモデルが正規導入されています。

メルセデスベンツではGLS400d:3リッターディーゼル:2924ccの直列6気筒DOHCターボで最高出力330馬力・ 最大トルク700N・mとなっていて中々にランクルのスペックに近しいのを3リッターで成立させています。燃費10.9 km/Lです。

お値段約1200万円~

BMWのX5 40dは 3.0リッター直列 6気筒ディーゼルターボで最大出力は340ps、最大トルクは71.4kgmとなっています。同じX5でも同じ排気量でも35d最初期は245馬力、モデルチェンジで286馬力、そして今に至る、とかだったりします。排気量そのままに熟成と改良で馬力を上げてきています。燃費も12.4km/Lと結構いい。

お値段約1100万円~

ALPINAだとBMWのX3ベース:XD3に3.0リッター直列 6気筒を搭載し、355馬力・トルク730Nmを発生させ、発進からわずか4.9秒で100km/hまで加速、最高速度254km/ほどのスペックを誇っていたりします。燃費数値は非公表ながら12㎞/L前後のカタログ燃費になるらしいとか。

お値段約1300万円~

アルピナの場合にはもはや特別なチューニングモデルなので一般的ではないですよね。余談ではありますが、兄弟車のクーペSUVのXD4においては4基のターボをかけたクワッドターボが存在し、最高出力は388馬力になります(;^_^A

ちなみにプラドに搭載される2.8リッターのディーゼルターボは直列4気筒で、204馬力・トルク500Nm となっています。(時期によっては200馬力以下だったりします)燃費性能は11.2㎞/Lとなっています。

お値段約500万円~

また、番外編みたいなものですが、一時期はランドクルーザーのライバルとして名を馳せた往年のパジェロの最終型には3.2リッター直4ディーゼルターボがあり、最高出力:190ps・最大トルク:441Nmと言うのありました。2019年に販売終了となっていて、スペック的にもかなり見劣りする前時代的な物だったのが分かります。

お値段約450万円~(当時)

三菱は2.2リッターの新世代ディーゼルをデリカD5に用意していますがスペックとしては145馬力・380Nmとなっていて、ハイパワーディーゼルとはいいがたいところです。デリカのWLTCモード燃費12.6km/Lとなっていて、排気量抑えている割に燃費はあまり伸びないようにも見えます。もちろん、重量などのバランスも踏まえると一概に数値的な物でくくれませんけども。ちなみに三菱はディーゼルエンジンの新規開発は打ち切ったらしく、今後はディーゼルエンジンの登場は期待できないので残念。

日本国内正規導入はされていませんが、アウディでは6リッターV12ディーゼルや4リッターV8ディーゼルがあったりします。ワーゲンのディーゼル不正事件(アウディも兄弟車多くて巻き添え)のタイミングであったり、スペックや価格などを踏まえて日本導入には至っていませんね。

パワーディーゼルやスポーツディーゼルと言われるものも輸入車では3リッターがメインと言えそうだとは思います。

なぜランクル300には3.3なのか

いずれ開発秘話などで出てくるかとはおもいますが、意味があっての3345㏄です。

排気量がこの数値に落ち着いたという事に関しては、多くの施行錯誤があってのことですが、300馬力・トルク700Nmは一つのベンチマークでした。

おそらくGRヤリスのように1.6Lターボで272馬力を絞り出したりできるメーカーゆえに、ランクル300もガソリンでは415馬力に抑えつつも安定して出力できるように設定、ディーゼルでも3リッター程度でベンチマークの300馬力、700Nmは可能ではあったと思いますが、ここは敢えての3345㏄。

ガソリンエンジンの3.5リッターターボもポテンシャルとしては440馬力は絞り出せて(Tom’sチューン値参照)、車重に対する負荷を考慮して415馬力に抑えてトルク型に味付けいしています。レクサスLSでは422馬力を発揮するエンジンを、ランクル向けにディチューンしてトルク+50Nmを増強している感じです。

GR-SPORT ディーゼル

やはり、ディーゼルに関しても耐久性を相当意識して、余力を残した排気量と馬力の設定などのマージンを大きく取り、3.3リッターディーゼルでポテンシャルに余裕を持たせている感じです。

ハイチューンのエンジンだと、ディーゼルでエンジン単体の耐久性が高いとしても、補器類が熱などでダメージが蓄積するケースも多いそうで、ディーゼルのメイン市場であるオーストラリアなどの過酷な環境下での使用を想定してセーフティマージンを取っている。

とは言っても、309馬力にトルク700Nmもあるので、最高速の伸び・200㎞/h以上の巡航性能は期待できなくとも中間加速の力強さなどは十分以上に魅力的で、普通に高性能だとも思います。

燃費性能的には、やはり3000㏄程度に抑えれば、最高出力を抑えるなどチューニング次第でWLTC燃費で10㎞/Lをクリアすることも可能であったと思われますが、300㏄程度の余力を持ってカタログ燃費性能は9.7㎞/Lになっている感じです。3000㏄未満であれば、日本的な税制の排気量による自動車税もワンランク安くなったりするメリットも日本向けに考えればあったりしますが、もはや見ている先はグローバルであるので仕方がないところかもしれません。同様に、マツダやミツビシの2.2リッターディーゼルと言うのも、メルセデスベンツ・BMW・プジョーやシトロエンのように日本向けにキリの良い2000㏄のディーゼルターボを作れそうなものですが、やはりトルクの厚みを取ったり耐久性を加味する、海外での税制の区分の違いなど考慮して2.2となってます。中途半端な排気量の時にはそういう事情が見え隠れしていたりするものです。

ノーマルエンジンでは309馬力程度に抑えて、今後ハイチューンなパリダカイメージのレースベース車両を受注生産とかもありかもしれません。GRMNの布石なのかもしれません。パリダカールラリーでの活躍次第と言う可能性も結構ありますがね。

ランクル300ディーゼルのお値段

ディーゼルエンジンを搭載したランドクルーザー300系は、ZXというゴージャスなグレード、又はGR-SPORTというオフロードスポーツグレードのみに設定されています。

ZXのディーゼルは760万円

GR-SPORTのディーゼルは800万円

となっています。

ディーゼルはトップグレードのみの設定になるので国産車の中では価格は高めになっていますね。ただ、ディーラーの残価設定はガソリンの方が+3%程度高め、転売人気グレードは現状ではガソリンのZXのベージュ内装と言われています。

ディーゼルはどちらも5人乗りのみの設定で、7人乗りはありません。

新型ランドクルーザー300系の値段の幅の中では最高額グレードとなっていたりします。

今後のエヴォリューションモデルのGRMNに期待しつつ、または、7人乗りのディーゼルの追加設定を楽しみにしつつ、長い長い納車待ちをエンジョイするしかないですね

試乗インプレッションなども良ければ参照ください。

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