新型アクア試乗インプレ②運転支援と駐車支援はレクサス並み?
2021年7月にモデルチェンジして新しくなった新型アクアに関しての試乗インプレッション続きです。
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試乗インプレ①では走りとコストカットで目に余る部分を解説しました。
今回はインテリアや装備の使い勝手などを解説していきます。
先に言っておくと、インテリアは微妙でも、トヨタ初・トヨタチームメイト・アドバンストパークのパーキングサポートブレーキ周囲静止物対応は、日本で走っている車で最強のアシストだと思います。MIRAIやレクサスLSよりも今この一瞬だけこの機能だけ勝っています。
特に内輪差での側方をこすると言うのを防ぐ、という所まで踏み込んで制御しているので、セカンドカーで身内が運転するようなシチュエーションには最高に安全でぶつけにくい車になり、ベンツAクラスとかよりも良いかもしれませんよ。
新型アクアのインテリア
試乗インプレ①では内装の建付け、内張りの寸足らずにはひどい内装と思いますが、ついでに言えばトノカバーも結構やすっぽくてガタツキがひどくて、あってもなくても良いレベルかも知れません。
トノカバー、薄っぺらくて歪みそう、フチの処理が切りっぱなし風で雑で安っぽい、紐と引っ掛けるところの処理なんか百均の素材とグルーガンで出来そう…などなど、けっこうコストカットやらかしました?と多くの人が思うんじゃないかと。
本当に初期ロットの試乗車でハズレに当たったのかなぁ~と思わなくもないですが、同様のレベルの車が納車される可能性もあるので、隅々までチェックしときましょうね。
美点としてはハンドルですね。
チルト&テレスコピック調整が可能で、シートのスライド量もかなり確保され、多くの人のドライビングポジションが決まりやすいでしょう。
助手席も結構スライドするので広々使うことも出来ます。
ステアリングホイールは華美ではなくとも、安全装備と運転支援の機能が多く、スイッチ類が多いのが特徴でしょうか。
なんとなく、良い感じに見える運転席周り。
試乗車はグレードはGでしたが、シートはハーフレザーのオプション、約6.6万円がついておりました。
合皮とは言えハーフレザーは質感高く良いと思います。
助手席側を眺めても、半円・楕円をモチーフにしたインテリアのツヤ有ブラックのパネルはインパネとフロントドアパネルに配され、安っぽくはありません。
ダッシュボード上部はボックスだったりするのですが、レザー風の装飾にステッチ入りで、ここだけはコストをかけているかもしれません。
シエンタのようにステッチ調の凹凸をつけるだけでなく、本物のステッチ風です。
目に入る大きな面積の部分はぱっと見華やかに作られており、トヨタの得意技が炸裂しています。
対してリアシートとリアドア。
いきなり無色になった、みたいな感じで、質素になります。
旧型からは幾分か広くなり、足元スペースもまともになっております。
ヤリスよりかは広いのですが、リアドアのウィンドウ後ろ側が激しく跳ね上がり、視界の良さとか開放感はありません。
リアシートに人を乗せてはいけないタイプで、おもてなしなんて空気は一ミリも流れてないと思っておきましょう。
メーターとナビ
デジタルメーターだ~とテンション上がって色々操作してみたところ、真ん中のインフォメーションディスプレイ、4インチに車両情報がカラーで出るだけのがっかりデジタルメーターでした。
ナビの地図をそこには表示できず、方向案内の矢印が出るくらいとのこと。
センターの液晶・ディスプレイオーディオに関しては全車標準です。
一瞬大きく見える液晶パネルなんですが、これは7インチ。縁取りが異常に大きいことに気付きます。
Zグレードには10.5インチが標準、Gグレード以下は7インチ標準、
Gグレードのみ+約4万円で10.5インチに液晶を拡大可能です。
このままでもスマホをつなげばアップルカープレイとアンドロイドオートで一般的なアプリで道案内が可能です。
HDMIの入力端子もオプションで2~3万で付けれるので、スマホのミラーリングで好きな画面を表示しての仕様と言うのも可能。
要するに、YouTube見ながら道案内を表示させるとか、スマホの端末の方の設定やレベルによってはカープレイとか使わずに自由な表示が出来るという事です。(スマホとHDMIの間に変換アダプタは必要)
ナビに関しては、7インチのエントリータイプが6.6万円からと、比較的良心的な価格で用意されます。
通信系装備を付けたコネクテッドカー的に使えるTコネクトナビはTV機能とオペレーターサービスが付いたものが約16万、普通のタイプが11万円です。11万のナビはトヨタで言うとカローラなどに使われているいわゆる普通のDP:ディスプレイオーディオ用ナビ、らしいです。
液晶の大きさはディスプレイオーディオのサイズによるので、ナビの機能・中身に関してチョイスするタイプのナビです。
中堅の11万ナビにTVチューナー追加で約3万円となっており、だったら機能盛ってある16万の方が良くない?となるように誘導しているそうです。
16万の方ではコネクテッド系の機能が多数備わりますが、なんじゃかんじゃで使う機能に合わせて月額を取りに来よります。
新型ヴェゼルとかといっしょです。サブスク的な感じで、機能開放に月額系ですね。
イメージ的に年額約2万円でカーエアコンをスマホ使って車外からの起動空調コントロールや施錠・エンジンスタートなどが出来るイメージです。
トヨタにしては珍しく、TVキャンセラーについても案内を受けました。
約3万円。JES(日本電気サービス)製の物で、通販で2~2.5万円で売っているものを取り付けまでやっているそうです。
走行中のナビ操作やTV視聴に関しては、グレーゾーンですが、車内に情報表示の液晶増えたから助手席からの操作とか認めてもいいんじゃない?的なスタンスの販売店が増えてきているのかもしれません。
プジョーなんかもデフォルトで走行中の操作・視聴が可能ですし、BMWでも現行型では走行中に操作・設定できる範囲が広がっているとも言います。
トヨタもディーラーレベルではそういう方向なのかもしれません。走行中のスマホ操作厳罰化で、逆にナビ操作は緩和なのかもしれません。あんまり意味が解りませんけどね。
ナビ機能や操作性についてはトヨタのディスプレイオーディオは慣れてしまえば変なロジックも必要なく直感で使えるので、結構良いです。
しかし、まさかの、納期の問題が…
ナビだけ納期が遅れる
というファンタジーが発生しているそうです。
2021年7月現在ではタイやベトナムなどのロックダウンの影響などで電子部品・半導体の生産遅れなどがあり、ナビだけ納期が掛かるとか。
発売してすぐの新型アクアですが、Gグレードなら8月末の納車、Zグレードなら10月納車目安、となっていますが、ナビだけ11月くらいになりそうとのこと。
取り敢えずナビユニット無しのディスプレイオーディオ装着は間違いなく、ケーブル一本差し上げるからスマホをナビに使ってね、と納車するようです。
そして、1カ月点検辺りでナビのユニットを液晶の裏に仕込む、とかでようやくTコネクトナビが使えるようになる、という事があるそうです。
いやぁ、そんなことがあるなんて、と思っていたら。
実は試乗車もナビ無しと言うオチでした。
最強の駐車支援:アドバンストパーク(2021年7月現在)
トヨタ初・トヨタチームメイト・アドバンストパークのパーキングサポートブレーキ周囲静止物対応、と言うセットオプションがあります。
シースルー機能付きのアランウンドヴューモニターや、パーキングサポートブレーキ、などなどいくつかの機能を統合することで成り立っていて、一応バラで付けれなくもないようなんですが、メーカーオプションの組み合わせリストがごちゃごちゃしてて、※での注意書きも多く、営業さんも解読が難しいようです。
見積もりで仕様を入力しながら確認していましたが、約18.8万円のオプションになりそうです。
こういう駐車支援って使えないポンコツオプションが多かったりするのですが、コレは非常に有効に使えます。なんなら普段使いするイメージが湧くくらいには使う気になります。
こういう車庫入れ機能、多くのメーカーのもので、隣に車が居ないと停めれない、とか区画線がないと停めれない、とかいうのが多いんですよね。
アドバンスパークは、区画線なしでも停めれます。
隣に車が停まっていなくても、区画線があれば普通に真ん中に停めれます。
Pと書いてあるハンドルのマークで起動
それも、停める場所をナビ画面でタッチしたら、後はガイダンスに従って操作するだけです。
と言っても、ハンドル・アクセル・ブレーキ・シフトの前進・後退の操作は不要。
前進と後退をシフトレバー切り替えも電気的に自動でやってくれます。
リアルに手放しOKです。
ここまでフルオートマティックな駐車サポートを画面タッチで直感的に停めたいところを指定するだけで出来る使いやすさが革命的です。それをアクアで、って事が素晴らしい。
さらには、区画のない所のメモリー地点と言うのも、一軒家の敷地内の決まった場所などを設定すれば、家に付いたら後は車庫入れスイッチポン、となりますよね。
もちろんシステムを過信してはいけませんし、ブレーキペダルには足を乗せておく、などの注意も必要ですが、その車庫入れ中の衝突被害軽減で自動ブレーキも作動するので安心感もあります。
この画像的には側面をセンシングしてない風ですが、 パーキングサポートブレーキ周囲静止物対応のモノであれば、側面の衝突も検知し、ブレーキをかけてくれます。
その側突自動ブレーキは自動駐車中だけでなく、車庫入れのような状態であるとシステムが検知していれば後退時や徐行走行時にも検知・作動します。
そうすると、車両の側面をぶつけがちな狭い駐車場の出入り口や、駐車スペースからの出入りの時、そしてポールなどなどの巻き込み・内輪差でぶつかるのを防いでくれると言います。
セカンドカーとして身内の方が運転し、運転経験が未熟で側面を擦ったりしやすい方には良いサポートとなりそうです。
このアドバンストパークなどに付随する機能が、現在日本で走る車で、もろもろぶつけにくく安全なのではないか、と思う所です。
現時点でLSやMIRAIを凌駕する機能を備える新型アクアを積極的に選んでも良い理由の一つです。
アラウンドビューモニターも3Dで表示され、車両周辺の状況を把握しやすい。
これらの3D表示アラウンドビュー機能もランドローダーディフェンダーやランドクルーザー300などの大型SUVに採用されるもので、コンパクトカーにここまで用意する振り切れっぷりも良いですね。
車両の周囲の状況を俯瞰で確認出来るバードビュー・3Dビューは対人・対物どちらにも有効だと思います。
表示の切り替えをすると色んな角度にサクサク画面が切り替わり、使い良さが垣間見れます。
運転支援と安全装備はベンツやボルボ並みっていうかLS並み
運転支援系の装備に関しては、かつての初期型アクアが自動ブレーキすら付かず、付いたと思ったら人を検知出来ないしょぼい物しか付かず、その時代を知る人からすると謎にレベルアップしまくっています。
アダプティブクルーズコントロール=ACCであったり、レーントレーシングアシスト=LTA、前の車に着いて行って走り、ハンドルの制御も行い同一車線を維持する、と言う物が全車標準。
電動パーキングブレーキではなく、足踏み式パーキングブレーキですが、アダプティブクルーズコントロールの停止保持は出来ます。
ようやくトヨタも全グレード標準で安全装備を付けてくれるようになってきました。
欧州のメーカーに遅れること10年、ようやっとですよ。
レクサスLSなどのフラッグシップにだけ用意するとかでなく、普及帯のコンパクトカーでここまで標準装備化が進めば、事故のリスクが下がり、安全な道路環境に一役買いそう。
トヨタ車は旧プリウスはプリウスミサイルと言われ、暴走老人による事故があるなど自動ブレーキ系の充実に課題がありましたが、やるからには世界最高峰を惜しみなくアクアに詰め込んできたと言えそうです。
後は、レクサスNXが世界初搭載と自慢していた安心降車アシスト、警告機能だけですが、アクアにも付きました。
スタイリッシュさは違いますが、要は同じ機能性と安全の確保を目指しています。
まとめ
色んな先進的な機能を盛り込んできている新型アクア。
低燃費なパーソナルカーとしてのデキはいかほどか、判断が難しいところです。
内装のチープさでは軽自動車レベルか、と思う部分もありますが、運転支援や駐車支援(オプションですが)はレクサスか、というほど突き抜けて高性能であったりもします。
T-connectナビであれば、コネクテッドカー的に快適に使う事も出来そうでもあります。
しかし、走りの性能は良くとも、1ランク下のレベルを想像するノイズや快適性、居住性でもあります。
使い方がマッチする方には非常に安全で、燃費の良い足グルマとしての資質はあります。
試乗して展示車を見てどこまで許容できるのか、確認ですね。
納車は1~2カ月、ナビの納品は3カ月強、みたいなイメージです。
ちなみに個人的にオススメなアドバンストパークを装着して、ナビとか付属品を付けると、見積もりで300万円前後になり、結構なプレミアムコンパクトカー価格になってしまいます。
値引きはオプションなどとの条件次第のようですが、10~20万円程度でしょうか。
色々比較して、善き車選びを!
残価設定ローンや、中古車の人気相場など、フィットハイブリッドと比較してものもあります。
さてさて、2024年も新型車や人気車で引き続き納期遅延が慢性化している中での難しいクルマ選び・乗り換えの年となっていますね。
新車/中古車の購入を考え始めた方は、試乗や見積りなどで実際にディーラーに行く前でも・ディーラーに行ってカタログを貰って来た後でも、ネットで愛車の無料下取り査定を活用するのを忘れずに覚えておきましょう。
タイミングとしては、ディーラーの下取り査定前でも後でもOK!仮に下取り査定をしてもらっても、その場で急かされて契約しちゃダメよ(笑)
良くあるパターンとして、「今日契約してくれたらこのお値引きを上司に上げます!」とか「今日逃すと納期が○ヶ月後に‥!」とか、すんごい圧でもって、下取り価格⇔値引きの吟味をする前に判断能力を失って思わずハンコを…なんて。そんなことにならないようにね!
買取店で出た査定額を持ってディーラーに行くと、値引き+下取りで価格交渉が進められるので、良い条件が引き出しやすくなります。
販社・ディーラーによっては値引きを良く見せているものの、下取り額が悪いこともあったり、ケースバイケースで買取店に売却すれば数十万円変わることも。
愛車無料査定も『カーセンサーNet』逆に、ディーラーで先に下取りの金額を出してもらっている場合は、買取業者さんにディーラーでの下取り額を伝えると、意地でもその金額を超えようと頑張った価格で買い取りが成立することも多いんですよね。
納期の見通しが分からなかったり、とりあえず展示車を見てきただけ~などで売却時期がハッキリしていない方は、「現在の愛車の価値が知りたい」と伝えましょう。
ディーラーから提示される下取り額が相場に対して適正かどうか、愛車の価値を知っておくのは大事ですね。
一括査定サイト、利用したことある方ならご存知かもしれませんが、けっこうジャンジャン電話が来ます。
メールやショートメール:SMSでも買取価格の概算など送られて来るので、とりあえず複数の買取店を同じ時間にアポイントを入れましょう。
「同じ時間帯はちょっと会社的にNGなんです」と言われても、時間帯の指定は一か所・一時間だけにしましょうね。ずらして一日対応する必要はナシ。
買取業者さん達が集まったら、写真を撮って本部に送るなど査定のツメ作業が始まります。
そこで
「入札制でよろしくお願いいたします。名刺の裏に最高値を書いた業者さんに売ります」と、要するに一発競りにしましょう。
過去の一発競りでの事例はコチラ
この 入札制 というのが重要で、業者さんたちは一斉に本部に電話して先ほどの撮影タイムで送った写真について詳細に状態が良いことをアピールしてくれます(笑) そして、各社の威信を掛けた一発勝負が火ぶたを落とします。
オプション追加できるくらい、買取額に差が出ることもあるので、チャレンジする価値はあります。
一方で「電話がたくさん鳴るのは嫌だ!」とか「価格交渉するのは面倒」気まずいじゃん…と言う人も多いです。
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