災害や冠水に強い車選び?渡河(とか)性能と信頼性の高い車・しかし過信は禁物

まず、字が読めない、渡河(とか)。文字入力で とか と入れると変換で出てくるはずです。とが や とせん ではないですよ。


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渡河性能と書いてあっても読み方が分からない方も多いのですが、とかせいのう です。

四輪駆動で有名なブランドであるランドクルーザー、ランドローバー、ジープなどは、渡河性能がカタログに載っていたりします。

地域によっては重要視される方もいますし、世界的に見ればオーストラリアやイギリスなんかも地域によってどの程度の水深まで走行可能なのかを参考にしたりするようです。

乗用車でもある程度の冠水や浸水に耐えられるとは言われていて、乗用車であればドアの下端でありおおよそステップ高やフロア高くらいになるイメージです。最低地上高+15~20㎝程度で、セダンでもミニバンでもおおよそ30~40㎝となり、床面・車体下面が水に付くくらいが危険水位で、車体が水に浮いて動けなくなったり、エンジンの吸気口・マフラーから水が入って来るとエンジン停止となってしまいます。

一般的なSUVであれば、+10㎝程度の水深に耐えられるイメージではありますが、それでも深度としては40~50㎝程度が限界とも言え、乗用車テイストのSUVやスタイリッシュなクーペSUVなどでは特に過信は禁物な部類になるでしょう。

大雨で視界が悪く、前方の冠水に気付かずに進入して、立ち往生してしまう事も考えられますよね。

今回は渡河性能が高く、悪天候その他災害時や災害後の交通手段の確保として、ポテンシャルの高い車をいくつか紹介していきます。

ランドクルーザー/プラド

2021年に300型にモデルチェンジしたランドクルーザーは渡河性能は70㎝まで、と言われています。

砂漠を走っているイメージのランクルですが、冠水にも強いです。

道なき道も走れる基本性能に加えて、砂にも埋まらず抜け出す能力も高い、川底のように滑りやすい所でもトラクションをかけて走破可能なようです。

265/55R20のタイヤ外径≒800mm となっているので、タイヤが全て隠れるまでいくと危険水位かもしれません。

同様にプラドも70㎝までの渡河性能は担保していると言われています。

実際の性能としては、後術するハイラックス同様にヘッドライト~ボンネットの高さ程度(100㎝~120㎝程度)にも対応可能とも言われていますが、メーカーの公式見解的には控えめになっています。

ハイラックス

トヨタのハイラックスも70cm程度の渡河性能を謳っています。メーカー的には安全に渡河できるのは70㎝と言うのが公称値です。

ほぼタイヤが隠れるような状況でも走れるようです。

ハイラックスもランドクルーザーなどと同様に、ボンネットの上に水が掛かるくらいでも徐行で走れないことも無い、と言われています。吸気や排気の浸水、逆流対策や、カーエアコンの浸水防止弁など施され、生存空間を確保されているそうな。

トヨタ車のラダーフレーム車は過酷な使用状況を想定し、真剣に開発されています。

「どこへでも行き、生きて帰ってこられるクルマ」というコンセプトを守っていますね。

ちなみにプラドっぽくもある外観とオフロードイメージで打ち出しているRAV4に関しては『水深に関係なく渡河禁止』と言い、30㎝程度でも危険とも言われているので注意しましょう。

RAV4もオフロード切り替えスイッチなどを備え、イメージ的にアドベンチャーな感じ出してますが、やはりランクルとは次元が違うという事です。

ジムニー

ジムニーの渡河性能は公表されていないようですが、おおよそノーマルでは30cm~40cm程度と控えめな数値と言われています。

実際は60cm程度はクリア出来るのでは?と言われていますが、メーカーとしては渡河はあまり推してないのか、無茶な挑戦するユーザーを生まないための配慮か、あとはカスタムでお願いねってことか。小さく軽くて浮きやすいというのもあるのかもしれません。

サイズ由来でデカい車には渡河性能だけは勝てない、エンジンの馬力・トルク、水圧の中での推進力が弱い、とも言います。

シュノーケルなどカスタムするとルーフくらいまでの深度でも走れるようですが、人の方が溺れるリスクもあるので真似をしてはいけません。

ジムニーの強みは小さく軽いと言うこと。

狭い道、林道に強く、災害時には小回りが効き、悪路走破性が実用として活きてきます。

ただ、室内は狭いので車中泊のように室内での休息をするのには不向きで、避難生活の時にはエコノミークラス症候群にならないよう注意が必要な車種でしょう。

ジープラングラー

アメリカの軍用車としてのイメージを引き継ぐジープラングラー。

最低地上高は274mmで、最大762mmの渡河性能となっています。PHEVでは760㎜、っていうか、ハイブリッド系でバッテリー積んで水の中大丈夫?と思ったりします。(PHEVは2021年6月から欧州で販売開始)

足元に水栓を設けており、室内に入り込んだ水や掃除に使った水を容易に排出することが可能というのもなんともオフロードギアらしいですよね。

走破性やオフロード性能的には申し分ないのですが、普通に年数経過した時の信頼性が低いのがタマに傷。

川を渡れても、フロアの下から水抜きしても、雨漏りとかはイカンですよねぇ~ってことも有ったりするようです。

災害時に電装系のトラブルでエンジンが掛からん、ってことも無いように、予備のバッテリーやジャンプスターターキットは常備しておきましょう。

Gクラス

2018年に新型に変わったGクラスは70㎝まで、旧型Gクラスは60㎝までの川渡りが出来ます。

どちらかというとセレブに愛されるファッションSUVなのですが、軍用車をルーツに持つその無骨ながらもリアルな性能の高さも人気の要因かも知れません。

ランクルなどもそうですが、走れない道は無い!と思わせるクルマです。

しかし、1000万円~という価格設定や、グレードなどによっては22インチのアルミを履いているなど、ちょっとオフロード走るのは気が引ける、ってタイプでもあります。

ただ、災害などのいざという時に役に立ちそうでもあり、所有していれば心強い一台とも言えそうです。

ランドローバーディフェンダー(2020~)

日本では2020年から新型に切り替わった新型のディフェンダー。

渡河性能は最大で90㎝と言われています。グレードにより異なるようですが、レンジローバー、ディスカバリーなどもエアサス搭載車であれば900㎜までの水深を進めると言います。

非搭載車でも700~850㎜となっていて、それでも市販SUVのノーマル状態での公称渡河性能は世界一でしょうか。

アンダーパスで冠水のリスクが高い時にも、最も余裕をもって通行できる水没しにくい車の1台でしょう。

新型ディフェンダーについては、出たばかりという事もあり当面は壊れないでしょうし、そもそも納期1年近いとかですので、中古で出回るのもまだまだ先でしょう。

ただ、そもそものメーカー的に車としての信頼性があまり高くなく、歴々のローバー達はエアサスの修理でかなりの金額がかかることもあり、ランドローバー(に限らず輸入車は全般的に)保証付きの状態で乗ることをオススメですね。

国産のランクルかジムニーか

渡河性能で言えば輸入車でもポテンシャルの高い車もありますが、もろもろトータルの信頼性の高さで日本車が良いような気がします。

特に、オフロードや災害時の信頼性、車が壊れにくい事、簡単に直しやすい事、というのはアドバンテージになります。

ジムニーなんかは正直お住いの地域の事情によっては無いと生活が成り立たない、いざという時に行き来するのに不可欠というケースもあると言います。

上記紹介したSUVであればジムニー以外はリアのシートやラゲッジスペースも広く、避難生活の中でプライベートスペースとして確保したり、多人数での乗車や、荷物の運び出しで活用したりと有事に役に立ちそうです。

車中泊のセッティングもミニバンには劣るかもしれませんが、十分対応が可能で、もちろん平時のアウトドアやキャンプでも大活躍します。

悪路の走破性が高いモデルはサイズが大きい傾向にありますが、万一の時に役に立つチョイスとしては良いかもしれません。

冠水リスクがある時は出かけるなとは言うけども

台風や線状降水帯、最近の水害は低地への浸水による冠水が増え、地盤が緩む山間では土砂崩れが起こるケースもあります。

毎年「何年に一度の」「観測史上最大級」という冠がつく異常気象が起こり、日本のどこかで土砂崩れや河川の氾濫で橋が落ちたりなど起きています。温暖化が進むと天候が極端になって災害が増える傾向にあり、治水、冠水予防ってのは大事で、浸水ハザードマップなどで避難ルート・冠水時の代替ルートを考えておくなども必要です。

冠水していたり、水たまりが道路上広範囲に広がっている場合には、道路の凸凹や側溝、路面状況の悪さが解らず、危険です。

どうしても、という事情が無い限りは、冠水道へ果敢に挑戦するような事をせず避難する、又は雨が落ち着くまで少し水が捌けるまで一時退避するなどがベターです。

正常性バイアスと言う心理が多くの人に働き、「自分は大丈夫、今までなかったから大丈夫」と言う心理が働きやすいので、リスクの見積もりを低くしがちです。

渡河性能が高ければ、又は車高が乗用車よりか高ければ本格的なSUVでなくとも色んな意味で安心感が高まり、他車よりも僅かに有利ですが、それでも過信は禁物です。

局地的豪雨・ゲリラ豪雨なども全く予測できないものではなく、外れることも多いですが、にわか雨の予測というのもあり、事前に天気予報をチェックしたりするなど冠水に出くわさず浸水しないよう気を付けることも出来ます。

アゲ系カスタムと注意点

ここ最近のカスタム・チューニングのトレンドとして、リフトアップなどがあります。

何インチリフトアップ、などと謳い、ドレスアップ要素の強いアゲ系カスタム(上げ系)に関しては、最低地上高が上がることでオフロードテイストを強調するものですが、視界が良くなるものの、乗り心地が悪くなったりするケースもあるようです。

リフトアップをしても、サスのストロークが長くなって悪路走破性が上がるわけでもなく、あくまで下回りをヒットしにくくなるのがメインの見た目重視のカスタムです。雪国などでボディの下回りをヒットしないようにするなどでは有効だったりします。

2.5インチアップキット

市販のリフトアップキットなんてのもありますよね。アッパーマウントとロアスペーサーでリフトアップするもので、時期によるかもしれませんが、5万円前後売っていたりします。強者はDIYとかしちゃうのかしら。

3~10㎝アップしたとしても、例えRAV4だったとしても渡河性能が70㎝のランクルレベルになるわけではありません。そこもまた過信し過ぎないように気を付けましょう。

見た目はカッコよくボリュームも増しますが、車種によっては車高を上げ過ぎると、ヘッドライトの位置が地面から120㎝以内に、という保安基準を超えてしまい車検に通らないケースも。

ランクルやハイラックス、ディフェンダーなど大きめのSUVをベースに車高を上げると120㎝超えてくるので注意が必要です。車検に通らなくなってしまいます。

まとめ

車は災害時に役に立つものですが、過信は禁物です。

災害時に車中泊にも活用できますが、長期の避難生活などであれば、エコノミークラス症候群などのリスクもあるので軽い運動を取り入れたりストレッチをしたりと気を付けましょう。

ちなみに、今回紹介したSUVは値段も高いのに納期も長い物が多いです。命を守る防御力、価値の高さ、希少さに比例しているのかもしれません。他に変わる車が無いとも言えそうです。

大雨・洪水災害の対策、豪雨で避難する対策、冠水リスクへの考え方など、少しでも参考になれば幸いです。

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まずはお気軽にネットから♪ 楽天Car試乗

さてさて、2024年も新型車や人気車で引き続き納期遅延が慢性化している中での難しいクルマ選び・乗り換えの年となっていますね。

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タイミングとしては、ディーラーの下取り査定前でも後でもOK!仮に下取り査定をしてもらっても、その場で急かされて契約しちゃダメよ(笑)

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買取店で出た査定額を持ってディーラーに行くと、値引き+下取りで価格交渉が進められるので、良い条件が引き出しやすくなります。

販社・ディーラーによっては値引きを良く見せているものの、下取り額が悪いこともあったり、ケースバイケースで買取店に売却すれば数十万円変わることも。

愛車無料査定も『カーセンサーNet』

逆に、ディーラーで先に下取りの金額を出してもらっている場合は、買取業者さんにディーラーでの下取り額を伝えると、意地でもその金額を超えようと頑張った価格で買い取りが成立することも多いんですよね。

納期の見通しが分からなかったり、とりあえず展示車を見てきただけ~などで売却時期がハッキリしていない方は、「現在の愛車の価値が知りたい」と伝えましょう。

ディーラーから提示される下取り額が相場に対して適正かどうか、愛車の価値を知っておくのは大事ですね。

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