復活した刀(2019)その切れ味は?インプレ①

2019年(2018年ショーで発表)まさかの復活を遂げた刀。


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まさかの40年超し、ファイナルエディションからは20年越しでの復活で話題になりました。

ベースモデルやデザインなど、賛否はあったりしますが、やっぱりスズキは期待を裏切らない(笑)

新世代カタナについてインプレをまとめていきたいと思います。

まず、カタナの生い立ちについて、

1980年、ハンスムートさんが謎のデザインのバイクを日本刀をイメージして作りました、と発表。その今までのバイクデザインにないスタイルは衝撃的であり、熱狂的な信者を生み出しました。それが初代カタナ1100です。

フロントからリアまで一連の流れが日本刀のよう

日本国内の販売では排気量的な制限もあり、逆輸入車としてポチポチ売っていて、派生モデルで750カタナ、400カタナ、250カタナとバリエーションを増やし、一定の人気はあるけど販売は低調気味という感じでした。

750カタナは3型カタナ、通称パカタナ、パカパカ開くリトラクタブルライトを世界初採用というゲテモノの極みとして業界では有名です。フロントがハーフカウルっぽく合理的なつくりですが、カタナ本来の直線的な感じではくてやや流線型、当時不人気、絶版になってからプレミアついてます。

エイリアンっぽいフロント?一番カタナ要素が薄いかも

400カタナは1100に一番近いデザインで、星形のホイールが素敵。全長が長く、ナローなタイヤでスリークさがカタナっぽさを演出しています。

スタイリングの再現度も高く、中免でも乗れる、当時爆発的ではないにせよ人気を集めたモデルと言えます。ただ、レプリカとネイキッドとで人気を二分する中ではちょっと浮いていたかな?

スズキだとGSX-Rやγ=ガンマが人気でしたね。

ぱっと見の縮尺的に1100カタナに見えなくもない

250カタナは通称小刀=コガタナ(笑)250㏄の4気筒で超高回転型で足回りは前後17インチで実は戦闘力の高いモデルでした。ただ、ホイールがバンディット系の3本スポークで、フロントがシングルディスクブレーキ、性能は良いけども見た目でのカタナ再現度は低め。ブレーキ周りに凝縮感がなく、当時はアフターパーツでフロントダブルディスク化キットなんてのもリリースされるなど、バイクカスタム狂乱時代を思い出すバイクです。ダブルディスクキットは30万位、当時の新車価格が50万だったので、中々に振り切れて突き抜けた改造があったものです。

マフラーがショートで結構スタイリッシュ

1100カタナは長大なボディでフロント19インチにリアは17インチ、車重が250㎏を超え、巨体で取り回しが大変なバイクでした。100馬力を超えるエンジンで当時一瞬だけ世界最速の座に付き、確か235㎞/hとか、ハンドルはセパハンでどことなくドラッグレーサー的な感じもあったりします。早いけど曲がらない、みたいなイメージもあったからかもしれません。

そして、電装系が弱く、冬場の始動不良のなんと多かったことか・・キャブのオーバーフローもひどかったし、整備性も良くないし、どこが壊れたか突き止めるのも大変・・と旧車的にありがちなパターンですが、信頼性もあまり高くないバイクでしたね。

モダンになって復活した1000㏄のカタナは、GSX系のスーパーバイクの系譜のエンジンを積み、低回転寄りにデチューンされたとはいえ150馬力近くを発揮します。

ただ、6速あるミッションは結構クロスしていて、最高速は250㎞/h行かないくらいに抑えられているようです。

スプロケ換えれば最高速は300㎞/h近く狙えるポテンシャルはありそうですが、峠などストリートでの扱いやすさを重視している感じです。

見た感じでもナンバーステーをスイングアームに持ってくるなど、ストリートファイター的に仕立てているのもカタナの現代的なアレンジとしては面白い所。

リアシートはスパっと叩き落していて潔いとも思いますが、ココは旧刀を再現して欲しかった、との声もあるようです。

個人的には前後17インチの足回りは良いチョイスだと思います。旧カタナ1100ではカスタムショップのほとんどが前後17インチ推し(GSX750Rからの移植とか)だったりした時期もあるなど、カタナのスタイリングでコーナリング性能を担保して欲しいという旧オーナーも多かったように思います。

そして、リアが190幅というのは良いセンスしていると思います。

見た目のゴロンとしたタイヤのワイドさは、スーパースポーツ的にも、ドラッグレーサー的にも映えるかな、と。

ハンドリング的にもリアタイヤの上に乗っているようなストリートファイター的なコーナリングのアグレッシブさを楽しむことも出来て、乗っててエキサイティングに走れるように感じます。

ブレーキも、フロントはブレンボのラジアルマウント、効きも一級品でABSはもちろん標準です。

デザインは旧刀を模していますが、フロントの剛性感や多機能なメーターにトラクションコントロールなど装着されるなど、走っていて不安を感じることのないデキの良いバイクだな~と感じました。見た目よりも万人受けしそうだな、って。車体価格150万くらいするし、完成度が高いからあまり追加でカスタムする箇所は無いかな?

試乗インプレ②へと続く。

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