車におけるセグメントの意味とは?定義と一覧、実際の走りのイメージ

セグメントとは

車のセグメント(車両区分)とは、車のボディサイズや排気量、価格帯などによって分類されたカテゴリーのことです。


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主にヨーロッパで用いられており、欧州の調査会社が定義したとされています。

車格:価格やサイズなどをトータルに判断してAセグメントからFセグメントまでアルファベット順に分類するものと、セグメントミニ~ラグジュアリーまで車長=全長の大きさで区分するセグメント分けの2種類の考え方があります。混同していることもあるかもしれない。

ベンツのランク順

クルマ全体の大型化などもあってサイズだけの区分ではわかりにくいものも多く、A~Fまでで分類する方がメジャーですかね。

ステーションワゴンやミニバン、SUVにおいてもセグメント分けは準用されるのですが、SUVは全長を詰めて車高・全高を上げているため、全長だけでは辻褄が合わないこともあります。

SUVやミニバンも概ねセグメントに準ずるが…
車格=価格や基本設計などである程度ランクは調整される傾向に

セグメントを理解することで、車のランク・特徴や価格帯、走行イメージなどを把握しやすくなり、車選びの際に役立ちます。

以下に、車のセグメントの定義、一覧、実際の走行イメージについて解説します。

セグメントの定義

車のセグメントは、主に以下の要素によって定義されます。

  • ボディサイズ: 全長、全幅、全高
  • 排気量: エンジンの排気量
  • 価格帯: 車両価格
  • ボディタイプ: ハッチバック、セダン、SUVなど

これらの要素を総合的に判断し、各セグメントに分類されます。

ただし、セグメントの定義は厳密に定められているわけではなく、国やメーカー、団体によって異なる場合があります。

セグメント一覧

以下に、一般的なセグメントの一覧と代表的な車種を紹介します。

BMW 1~7シリーズ高い順のイメージ

Aセグメント(シティカー)

  • 全長:3.7m以下
  • 特徴:コンパクトで取り回しが良く、燃費性能に優れる
  • 代表車種:フィアット500、往年のマーチ3ドア、ルーミー、その他に日本における軽自動車全般
  • 走行イメージ:狭い路地の街中での運転や狭い駐車場での取り回しがしやすいです。

Bセグメント(コンパクトカー)

  • 全長:3.7m~4.2m
  • 特徴:Aセグメントよりもやや大きく、居住性と走行性能が向上
  • 代表車種:トヨタ・ヤリス、ホンダ・フィット、日産・ノート 5ナンバーコンパクト系のイメージ
  • 走行イメージ:日常使いからちょっとした遠出まで、幅広く対応できます。

Cセグメント(ミドルクラス)

  • 全長:4.2m~4.5m
  • 特徴:居住性と走行性能のバランスが良く、ファミリーカーとしても人気
  • 代表車種:トヨタ・カローラ、ホンダ・シビック、フォルクスワーゲン・ゴルフ、AクラスやGLA、X1等 ミニバンではノアヴォクシー、ステップワゴンセレナ等(全長は4.5m超えているのでDセグメントとする説もあるwww)
  • 走行イメージ:家族でのドライブや長距離運転もある程度快適にこなせます。

Dセグメント(アッパークラス)

  • 全長:4.5m~4.8m
  • 特徴:Cセグメントよりもさらに大きく、高級感と走行性能が向上
  • 代表車種:トヨタ・カムリや往年のマークⅡ、ホンダ・アコード、BMW・3シリーズやX3、メルセデスベンツCクラスやGLC 等 
  • 走行イメージ:高速道路での安定性が高く、快適なドライブを楽しめます。

Eセグメント(エグゼクティブクラス)

  • 全長:4.8m~5.0m
  • 特徴:高級感、居住性、走行性能のすべてが高次元でバランス
  • 代表車種:トヨタ・クラウン、BMW・5シリーズやX5、メルセデス・ベンツ・EクラスやGLE 等 ミニバンだとアルファードやオデッセイ等
  • 走行イメージ:上質な乗り心地と高い走行性能で、特別なドライブ体験を提供します。

Fセグメント(ラグジュアリークラス)

  • 全長:5.0m以上
  • 特徴:最高級の素材と技術が投入された、最上級のセグメント
  • 代表車種:トヨタ・センチュリー、BMW・7シリーズやX7、カリナン、メルセデス・ベンツ・SクラスやマイバッハGLSなど
  • 走行イメージ:圧倒的な存在感と快適性で、至福のドライブを味わえます。運転手付きにするケースも

全長:サイズをメインで区切りつつも、昨今の車の絶妙な大型化などもあってサイズ数値だけで分けに喰所もあります。

BMWの5シリーズはフルモデルチェンジ時に全長だけで言えば5mを超えてしまいましたが、クラスとしては7シリーズよりも下です。

Eクラスのワゴンもまた特別な立ち位置で、Sクラスにはワゴンがないため、最高級ワゴンはEクラスになるとかもある。

CクラスAMGと素のEクラスどっちが上か、という価格と走行性能面で逆転するケースもあるなど、見方によって上下は変りますね。

セグメントのヒエラルキー

セグメントは、アルファベット順にヒエラルキー構造になっています。Aセグメントが最も小さく、Fセグメントが最も大きくなります。

  • Fセグメント:最高級
  • Eセグメント:高級
  • Dセグメント:上級
  • Cセグメント:中級
  • Bセグメント:小型
  • Aセグメント:最小

一般的に、上位のセグメントほど価格が高く、高級感や走行性能も向上します。

国民総中流社会と言われていた時には、みながこぞってDセグのマーク2を好んでいました。庶民のカローラ、ちょっと上のマーク2みたいな。そして出世して、『いつかはクラウン(Eセグ)』という風に時代がヒエラルキーを定めていた感じです。

いまでは多くの人が残クレを利用してアルファードを買う事も出来ますwww

レベルごとの走行速度のイメージ

車のセグメント別に、快適に走行できる速度の目安をまとめます。

ただし、これはあくまで一般的なイメージであり、実際の快適に走行可能な速度は道路状況や車の性能によって異なります。

軽自動車でもターボ付きであればある程度の速度域には達する

輸入車はサスペンションが良くてボディ剛性が高く0.5ランク上の走行性能という風に評価することも出来たりするかも?

Aセグメント(シティカー)

  • 街乗り:
    • ストップ&ゴーが多い街乗り、30~40km/h程度が中心。
    • 小回りが利き、狭い道でもストレスなく運転可能。
  • 郊外:
    • 50~60km/h程度で、軽快な走行を楽しめる。
    • 高速道路では、80km/h程度が快適な範囲。ロードノイズや風切り音など気になるか

Bセグメント(コンパクトカー)

  • 街乗り:
    • 40~50km/h程度で、Aセグメントよりも安定した走行が可能。
    • 日常の買い物や通勤に最適。
  • 郊外・高速道路:
    • 60~80km/h程度で、余裕のある走行が可能。
    • 高速道路では、100km/h巡航も比較的安定。多人数乗車で余裕がなくなる

Cセグメント(ミドルクラス)

  • 街乗り:
    • 50~60km/h程度で、快適な乗り心地。
    • ファミリーでの利用にも適している。
  • 郊外・高速道路:
    • 80~100km/h程度で、安定した高速走行が可能。
    • 長距離ドライブも運転手・乗員含めて疲れにくい。

Dセグメント(アッパークラス)

  • 街乗り:
    • 50~60km/h程度でも、上質な乗り心地。
    • 静粛性が高く、快適な移動空間。
  • 郊外・高速道路:
    • 100km/h以上でも、安定した走行が可能。
    • 高速走行時の安定性、静粛性が高い。

Eセグメント(エグゼクティブクラス)

  • 街乗り:
    • 非常に滑らかな乗り心地で、速度を感じさせない。
    • 高級感のある移動体験。
  • 郊外・高速道路:
    • 100km/h以上の高速走行でも、極めて安定した走行が可能。
    • 長距離移動も、快適に過ごせる。

Fセグメント(ラグジュアリークラス)

  • 街乗り:
    • 圧倒的な快適性と静粛性。
    • 最高級の移動体験。
  • 郊外・高速道路:
    • 速度域に関わらず、常に安定した最高の乗り心地。
    • 最高レベルの走行性能と快適性を両立。

注意点

上記の速度は、あくまで目安で、軽自動車で快適な車種はあるし、5ナンバー車でも高速走行時に振動と騒音がひどいケースもあります。

実際の走行速度は、路面・道路状況や天候、交通状況によっても安全のために調整も必要です。

車の性能によっても、快適に走れる速度は大きく変わります。特に運転支援系の装備や機能の充実は、長距離ドライブ時の快適性向上・疲労軽減に大きく役に立つので、上位車種ほどより快適になる傾向にありますね。

まとめ

車の購入を検討する時、これらの情報を参考に、自分のライフスタイルや好みに合ったセグメントの車を選ぶのも良いでしょう。

小さくても上質というPremiumコンパクトなど出ては消えを繰り返しているなど、ヒエラルキーの壁を超えるのは難しいこともあります。

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